海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

プラタナスの落ち葉は秋の知らせ

2024-11-22 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

プラタナスの落ち葉

 

秋なのか冬なのか、最近は世界中の季節が狂っている。地球は沸騰期に入っているという記事も見たが、ある意味正しいかもね。

画像は十数年前に上海にあったギャラリーの入口で、場所はフランス租界の中。オーナーは、歩道を勝手にキャンバスにしていたが、こんなの今では出来ないだろうね。

プラタナスの並木は、過去フランスが関わった街には必ずある。暑い夏は歩道のほとんどが日陰になり強い陽射しから守ってくれ、冬は葉が落ちて陽を照らしてくれる素晴らしい樹木で、上海はプラタナスの葉が落ちると秋が来たというメッセージだった。

昔の話だが、上海の街並みを撮りに来た日本のカメラマンが、撮れるはずの写真が撮れなかった。それは、プラタナスの葉が建物を覆い隠し古い建物がほとんど見えなくなっていた真夏。来月の初旬に上海へ向かう予定だが、プラタナスの葉がどのくらい残っているのかちょっと楽しみ。

☆画像のカメラはCanonのデジカメで、レンズはCanonの古いFD50mmをマウントアダプター経由で無理矢理使っていた。

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世界は混沌の時代へ突入か

2024-11-20 | 写真日記

画像は上海の照明が一気にLEDに変わった頃の旧城内

 

世界は政治も気象も混沌の時代に向かっているが、それは日本も同じ。私はラッキーな事に、海外で危ない目に遭った事はほとんどない。一番緊張したのは、上海での反日デモを2回経験した事くらい。この時に私に人的被害は全く無かったが、差別を受けるとはこういう事だと初めて知った。

今まで日本に住む日本人からよく聞かれる事は、上海の治安は大丈夫?と。でも、私にとっては今も東京の方が怖い。まぁ、この件は流動的なので、世界中何処へ行っても公共の場では気をつけている事は変わりない。前世紀に海外慣れしている人から言われた事は、カメラ一台の値段で数年暮らせる国はたくさんあるいう事は今も気に留めている。

何事にも人には個々人の見方があるが、その座標軸は人それぞれ。それは、国や人種や宗教や今と過去の個人の環境と経験などによって変わる。私は今回日本に7か月も滞在しているが、こんなに長い期間を日本で過ごすのは20年ぶり。日本は他国と比べて良い所の方が多いが、長くいると何となく考え方が内向きになって来ている自分に最近気付く。

☆同業の友人のブログで悲しい知らせを知ったのは2日前。NYに住む日本人広告写真家の草分けという存在だった、HASHI(橋村泰臣)さんが路上で暴行を受けて亡くなったという知らせ。その記事→コレ

橋村泰臣(HASHI)さんは、前世紀のアメリカの広告写真業界では、今の大リーグで言うと大谷翔平のような存在だった事は、上にリンクした記事を読めばわかる。ただ、残念なのは彼の訃報を日本のマスコミや写真業界の情報で何処も取り上げてないのが劇残念。私の見方だと、日本から海外へ出た人はアッチの人(よそ者)になってしまうのだ。そんな事を思っていた日の夜に、NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」で「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」を観た。これは、旧満州の引き揚げ日本人が終戦後日本に戻って来た時に、国も含め受け入れ側の都市から激冷遇を受けたドキュメント。もしかしたら、今も昔も外に出て行った日本人は、外の人という世界観は変わってないのかも知れないと私は勝手に思っている。

☆日本から中国への短期滞在ビザ免除のニュースを日本のTVで観たが、連日のように弱者を巻き込む事件が中国で増え過ぎている事を思うと、観光でさえ行きたくない人の方が多過ぎるだろうな。

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泰山の天街をオールドレンズで

2024-11-18 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

泰山の天街の入口

 

 

物資は人足が

 

 

天街から

 

 

天街から

 

 

天街の中の寺を

 

最近写真を撮ってないので過去の画像から

 山東省の泰山に雑誌の仕事で行ったのは、すでに13年も前の事。この頃は、まだCanonのデジカメがメインだった。仕事用のレンズは3本のみで、EF50mm F1.4と他の2本はズームレンズ。この仕事用レンズ以外に、自分の写真用に古いCanon FDレンズ(補正アダプター付)2本をCanonのデジカメで使っていた。

来月に成都へ行く予定だが、今回はロケハンのようなもの。ただ、今までとは違った撮り方でと思っているので、今回はそのテストだと思っている。

☆これら画像は、古いCanon FDレンズ50mmと85mmを使い、EOSボディで使えるよう中国製の安い補正レンズ付きアダプターを使っていて開放で撮影。

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オールドレンズ開放で冬枯れを

2024-11-16 | 写真日記

Topcor58mm f1.4 日本で撮影

 

Topcor58mm f1.4 上海で撮影

 

Topcor58mm f1.4 上海で撮影

 

本日の画像は、Topcor58mm f1.4で撮影した過去の画像から

東京光学トプコンの名玉と言われているTopcor58mm f1.4を、Canonのデジカメで使っていたのは十数年以上前の事。このレンズは日本のコシナが復刻版としてNokton名で今も販売しているが、オリジナルのトプコールより描写が少し現代的で今も使っているレンズ。このTopcor58mm f1.4を使っていた時は、ほとんど開放絞りで使っていた。

私の年代でお世話になったスェーデンポルノの画像は、トプコンのカメラを使っていた事を知ったのは、前世紀後半。それは、デンマークで日本人の技術者がメンテナンスを請け負っていたから。

 

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超小型LEDをズミクロンR50mmf2で

2024-11-14 | GFX+オールドレンズ

ズミクロン50mm f2 フィルターなし

 

 

ズミクロン50mm f2+ブラックミスト0.5

 

 

Ulanzi超小型LED色温度調整あり+グリット 

 

室内専用の補助光として、超小型LEDが常に一個だけバックに入れてある。これは、補助光専用でメインライトとして使う事はない。つまり、室内ではその時の室内照明をメインとして、足りない部分を若干補うためのLED。でも、シャドウ部を補う時も光源を直当てはせず、光の芯はその時々で少し外すのがコツ。

この超小型LEDはUlanziブランドの中国製で、色温度2700-7000Kまで調整可能で、もちろん光量も変えられる。手前の小さいLEDは、グリットなども付けられるが、これをプロカメラマンから見るとオモチャだという人も多いが、大事なのは室内光をメインとしながらLEDを補助光としてさりげなく使うかが大事なので私は常用。

画像は、滅多に使わないSummicron-R 50mm f2で超小型LEDを撮ったが、二枚目の画像はブラックミスト0.5を使用。このフィルターを夜用として使っている理由は、光源が滲んでくれるから。でも、もう少し弱めの方が良いかもね。

ヨーロッパの映画を見ていると、今ある光をメインに補助光としてのLEDの使い方がとても上手い。日本のNHKドラマのように、シャドウ部を持ち上げ過ぎた明る過ぎる動画を見ると、ちょっとガッカリする私。極端に影を嫌う日本の動画は、やっぱり日本画の影響なのかな。

☆12月1日に上海経由で成都へ。今回は上海往復をANAのマイレージで移動するが、やはり空いているようで簡単に取れた。LCCの地方からの上海便も戻ってきていて、調べてみると春秋航空では茨城が消えて福岡と高松もある。今は超格安なので144時間トランジットを使えばビザなしで行ける。

 

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