画像は上海の照明が一気にLEDに変わった頃の旧城内
世界は政治も気象も混沌の時代に向かっているが、それは日本も同じ。私はラッキーな事に、海外で危ない目に遭った事はほとんどない。一番緊張したのは、上海での反日デモを2回経験した事くらい。この時に私に人的被害は全く無かったが、差別を受けるとはこういう事だと初めて知った。
今まで日本に住む日本人からよく聞かれる事は、上海の治安は大丈夫?と。でも、私にとっては今も東京の方が怖い。まぁ、この件は流動的なので、世界中何処へ行っても公共の場では気をつけている事は変わりない。前世紀に海外慣れしている人から言われた事は、カメラ一台の値段で数年暮らせる国はたくさんあるいう事は今も気に留めている。
何事にも人には個々人の見方があるが、その座標軸は人それぞれ。それは、国や人種や宗教や今と過去の個人の環境と経験などによって変わる。私は今回日本に7か月も滞在しているが、こんなに長い期間を日本で過ごすのは20年ぶり。日本は他国と比べて良い所の方が多いが、長くいると何となく考え方が内向きになって来ている自分に最近気付く。
☆同業の友人のブログで悲しい知らせを知ったのは2日前。NYに住む日本人広告写真家の草分けという存在だった、HASHI(橋村泰臣)さんが路上で暴行を受けて亡くなったという知らせ。その記事→コレ
橋村泰臣(HASHI)さんは、前世紀のアメリカの広告写真業界では、今の大リーグで言うと大谷翔平のような存在だった事は、上にリンクした記事を読めばわかる。ただ、残念なのは彼の訃報を日本のマスコミや写真業界の情報で何処も取り上げてないのが劇残念。私の見方だと、日本から海外へ出た人はアッチの人(よそ者)になってしまうのだ。そんな事を思っていた日の夜に、NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」で「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」を観た。これは、旧満州の引き揚げ日本人が終戦後日本に戻って来た時に、国も含め受け入れ側の都市から激冷遇を受けたドキュメント。もしかしたら、今も昔も外に出て行った日本人は、外の人という世界観は変わってないのかも知れないと私は勝手に思っている。
☆日本から中国への短期滞在ビザ免除のニュースを日本のTVで観たが、連日のように弱者を巻き込む事件が中国で増え過ぎている事を思うと、観光でさえ行きたくない人の方が多過ぎるだろうな。