海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ほのかな光を半紙とLEDで

2025-02-27 | 使える中国製カメラ機材

市販の半紙

 

 

半紙を拡大すると

 

 

半紙2枚貼り合わせで袋状に

 

 

磁石で固定

 

 

筒状にして棒ライト

 

 

半紙を握り潰してシワありでも良いね

 

☆過去ブログの続き→コレ。デジカメのISO感度を上げてDXOの"PureRAW"を使う事を前提とした話。これは、直射日光の当たらない明るい室内や自然光の入らない屋内や日陰での撮影シーンを前提とした話なので、全ての撮影で使うつもりは全くない。

人もブツ撮影も環境光を利用しながら、LEDライトで軽く補うのが私の今のライティング方法。その際、光源の芯を必ず外すのが常で、ライトを手持ちで微妙に調整しライト位置を決める。室内であれば、色温度調整は室内優先にしてカメラのモニターを見ながら適当に調整。

ディフューザーを何にするかで試行錯誤。素材はトレペや東京都の白色のゴミ袋なども候補の上げたが、結局は習字用の半紙に落ち着いた。これなら使い捨て出来て、価格も安くサイズもメインで使う小光量LEDにジャストフィット。半紙は小学校の習字授業以来使った事がなかったが、この半紙の片面がツルツルしていて腰がありとても扱いやすい。

作り方は簡単で、丸型LEDは半紙2枚を両面テープで袋状にするだけ。039のLEDは、半紙一枚を筒状に巻くだけで棒ライトとして使用し筒状に巻いた先は塞がない。塞がない理由は、このライトを直当てして光量調整すると、ほのかな光のスポットライトになるのがとても良い。

☆この、ほのかな光ライトは万能ではないけれど、ストロボに頼らない目視で微妙な光をコントロール出来るのが良い。このライティングは、谷崎潤一郎の陰翳礼賛にも通じる照明方法かも知れないね。

 

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高齢者はデジタル世界に慣れるべきだが

2025-02-25 | 写真日記

オレンジ色のマネークリップは上海専用

 

日本でも上海でも財布を捨てたのは、いつだったか覚えてない昔の話。上海で最後に紙幣を使ったのはコロナ前だったような気がするが、マネークリップ付カードケースに500元ほど挟んである。一方の日本でも、マネークリップ付カードケースに紙幣を挟んでいて時々使う事があるが稀。でも、3年以上前から上海でも日本でもスマホを出さずApple Watchで支払いを完了させる事が増えた。これを使っている人は分かると思うがとても楽チン。

日本でスマホ決済が始まった頃は、否定的なコメントも目立った。笑ったのは、スマホを無くしたらどうするんだという意見も多かったが、財布だって同じだろうと思い、私は大笑ってしまった。そう、日本は新しい事には否定から始まる国。そんな国なので、何事も決定権を持っている人に老人が多いからだ。

で、今回Amazonで買った中国製LEDライトが不良品で、返品手続きをする為にネットで手続き方法を読むのだが、説明が複雑過ぎるのと読むのが面倒な自分に気付く。デジタル世界は進化が早過ぎるので、徐々に慣れる事が大事かもね。このネットで買った場合の返品方法は、上海の方が圧倒的に楽チンで、返品手続きをネットでやればバイク便が家まで取りに来てくれる。つまり、デジタルとアナログの両立ね。

☆今回Amazonで買ったLEDは、外装が金属製で手触りは良いのだが、電源スイッチをオフにしても微光量で点灯のままで、3日間経過しても点灯中。この問題は、おそらくメーカーが静電気対策をしてないのだと思うな。静電気は電気製品の内部回路を壊すので怖いよ。

 

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久しぶりに報道の現場で思った事

2025-02-23 | 写真日記

X100Fは今も現役

 

フードはペンタックスDA40mm用がベスト

 

今回30年ぶりにプレスの現場を経験したが、カメラマンのほぼ全員がフルサイズのデジカメで、カメラメーカーはキャノン・ニコン・ソニーのみ。そして、メーカーの純正ストロボとズームレンズ数本が標準で、単焦点レンズなんて現場では見てない。で、記事やネットで使われている画像サイズは、せいぜいハガキサイズが一番大きい。カメラの画素数が爆上がりしている現在、カメラのセンサー画素数に関しては超オーバースペック。私がもし今報道の仕事をメインにするのであれば、間違いなくマイクロフォーサーズのオリンパスを選ぶな。ただ、これは仕事用カメラとしての話だけどね。

ひと言で報道と言っても、スポーツや事件事故や災害現場など様々だが、カメラとレンズの選び方次第では、もっとフットワーク良く取材が出来ると思うけどね。現在報道カメラマンの現場は女性も増えていて、現場にもよるがノートPCや脚立なども持ち歩いていて、ゴロゴロタイプのカメラバックを引いているカメラマンも見る。今回プレスの中に混じり現役カメラマンの後ろ姿を見ていると、左右の肩の高さが違っている人が多いのは職業病だが、将来腰痛で悩むんだろうなと思ったな。実は私の肩は右側下がりなので、整体師に聞くと左側の体の筋肉に相当負担がかかっているそうだ。で、忘れた頃にぎっくり腰に。

☆サブカメラに最適なX100Fを今も使っている。このカメラはレンズシャッター仕様というのも良い。日本にいた頃は、リコーのGR1とコニカのヘキサーは、メインカメラとして仕事で使っていた事もあった。

 

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撮影用照明機材は中国製LEDがメイン

2025-02-21 | 使える中国製カメラ機材

直径18cmのLED

 

手持ちで使う場合もある

 

グリップはLeofoto小型三脚だが、カーボン製のモノポットも使用

 

私が室内で人を撮る時のメインLEDは直径18cmの円形LED。これは、その場の雰囲気を生かしながら使う方法。これにグリップを付けて、左手でライトを持ち右手はカメラのAFを使い片手撮影する時もあるが、通常はスタンドに取り付ける。こんな場合、室内でフル光量で使う事は稀なので、バッテリーは一番小さいタイプで十分。このライトに手製の垂れ下がるディフューザーを取り付けて、提灯風にする使い方が好き。

 

039ブランドのACDC両用タイプ(販売中止品)

 

左は色温度調整と光量調整可能 右は太陽光のみで光量調整可能なSh50Pro-V

 

小型ストロボはGODOX3台をメインにFlashQ2台 ラジオスレーブは一番信頼出来るGODOX

 

039ブランドのツインアンブレラホルダー

 

039ブランドのツインアンブレラホルダー(シュー部はレオフォト製に交換)

 

2003年に日本から上海へ持ち込んだ大型ストロボや大型のGITZO三脚などプロ用撮影機材は、10年ほど前にすべて元アシスタントの元へ行き現在もスタジオで現役。その後、私のメイン照明機材はLEDに。そして、どうしてもストロボを使わなければならない時は、クリップオンタイプの小型ストロボがメインに。大型ストロボが必要なら元アシスタントから借りればそれで済むからね。将来カメラの感度を上げても、ソフトウェアでノイズが気にならなくなる事を予測しての決断だったが、その後劇的にカメラセンサーも含めノイズ処理ソフトが進化したので予測は間違いなかった。今はDXOのPureRAWは手放せないのと、カメラの設定感度ISOは6400まで普通に使う。

私の今の撮影スタイルは、今そこにある光をメインにしながらLEDで補うのを基本にしているのは、その場の雰囲気を壊したくないからだ。ただ、小さな手のひらサイズのLEDだと光量が足りない事もあるが、目にキャッチライトを入れるだけでも写真の見え方は変わる。

クリップオンのストロボの私の使い方は、大きめのアンブレラがメインでソフトボックスは使わない。クリップオンストロボの角度調整で光の反射角度と光量を変える事で、上下の光量はいつも上側の光量を上げて使う場合がほとんどなのは、髪の毛の黒い人を撮る時が多いから。これがわかる人は、相当ライティングを知っている人。039ブランドのツインアンブレラホルダーは、アルミ削り出しで特注し雲台部はコメット製を流用したので強度は十分。現在は私の手元に数個と上海の倉庫に数十個保管中。いずれヤフオクに出すつもりだが、欲しい人はメールください格安で販売します。

☆香港に本社があり深圳に工場がある撮影機材製造会社が清算と連絡があった。そう、春節の前後は会社の倒産や従業員の転職の時期でもあるのだ。10年以上前の事だが、深圳には4社ほど撮影機材製造会社と関わりがあり年に数回通っていた時期があったが、その中の一社が廃業したのだ。一時期は、商品が安いだけで売れに売れた時期があったけど、その後の時代の変化に追従出来なかったのは、老板(社長)の考え方が古過ぎるからだ。彼らはいかに安く物を作るかがテーマなので、中途半端な商品が多すぎて不良品も多かった。で、安ければ何でも売れた貿易相手国は断然アメリカで、3位が日本だ。

☆カメラ以外の撮影周辺機材のほとんどは中国製になってしまったが、その中で安い販売価格には理由がある事を頭に叩き込んだ方が良い。製品の外観は問題ないが、中を開けてみるとその理由が分かる事もある。また、信頼出来ないメーカーは製造ロットにバラツキが多く使い物にならない製品も多い。アマゾンなどネットで物を買っている人達は、同じような物だと安い方を選ぶ人が多いが、私は同じような物であれば絶対に値段の高い方を買う方が間違いないのと、知らないブランドには手を出さない方が良いのは、同じ中国国内の他社の製品のパクリ製品が異常に多い事。それと、販売サイトの評価も当てにならないのはサクラが多いからだ。一番信用出来るのは現地で製造販売している人に聞くのが一番だが、それはハードルが高過ぎるので普通は無理で、長年付き合わないとホンネは言わないからね。

つまり、彼らの考え方は使えれば良いという垢が今も抜け切ってない人がまだ多く、儲かれば何でもやるという考え方の中国人が多過ぎる事。過去10社以上の撮影機材製造メーカーと付き合って来たが、時代に追従出来ず若い人の意見を聞かないコピー製造会社は淘汰されそうな昨今。現在、私が一番信頼している中国の撮影機材製造会社はGODOXだ。この会社、昔は大型ストロボを製造していた時期があったが、二代目のボスは小光量ストロボに注目し改良を繰り返し、今は中国ナンバーワンの会社になった。社長は私が知る限り英語が話せる唯一のボスで、とにかく人の話を聞く人で販売価格も良心的。そして、日本の法基準のPSEと無線電波法の技適も取得して販売している中国では稀な会社だ。

☆技適とは、電波を発する商品は輸入国の認可が必要で、これの取得料が日本は異常に高い。039のSh50Pro-VはBluetoothでスマホからコントロール出来るのだが、この「技適」取得料は当時3万元(当時のレートで45万円)も取られ、私が工場に支払い工場から技適申請し販売にこぎつけた経緯があるが、今のレートだと60万円越え。技適は世界各国必要だが、取得料が異常に高いのが日本。この技適認可を取ってない海外製品は、日本に蔓延してるよ。九州で有名なあの会社の社長に技適を取ったと言ったら、「えっ」と驚かれたのは今でも忘れない。もう付き合いはないけどね。そんなもんよ、今の日本は。

 

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成都の四川大学で

2025-02-19 | 写真日記

四川大学構内で

 

構内移動はチャリが主流

 

江姐記念館で

 

江姐記念館で

 

四川大学構内で

 

昨年の12月に成都に行った時、この大学の卒業生と一緒に四川大学へ。中国の大学は6か所ほど行った事があるが、どの大学も超デカく構内は一つの町と思った方が良い。大学構内にはホテルやコンビニや銀行もあり、構内から出なくても生活出来るようなデカ過ぎる大学も多い。今は中国全土で使われているシェアチャリは、元々北京大学の学生が広過ぎる大学構内で始めたシステム。中国でのシェアチャリの話は、私の友人の記事→コレがとてもよく分かる。

四川大学の中にある江姐記念館で聞いた話だが、当時の女性は大学へ入学出来ない時代が長かったが、この大学で女性が初めて入学出来た時は専用の寮内で生活していたそうだ。そして、この大学で巨大な毛沢東の像をを見たのは久しぶりで、最後に見たのは武漢にある大学なので16年ぶりかな。

☆交通カードのSuicaとPasmoの無記名販売が3月に再開されるようだ。日本の交通カードに使われているNFC(近距離無線通信)チップはType-Fで、Sonyが開発したとても優秀な方式。だが、世界ではTypeAとTypeBが主流。一時期の半導体不足でType-Fが作れなかったので、訪日外国人は相当不便を強いられた。ところが、今後はクレジットカードでも公共交通機関で使えるようになりつつあるし、今後はクレカが主流になるのは間違いない。EMVCoやPCI SSC規格が世界標準になると、日本でしか使えないNFC(Type-F)交通系カードは今後どうなるのかな。熊本が交通系カードを昨年廃止したが、熊本は先を見越しているのだろうなと思う。

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