海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

中国人が集めた中国製カメラが一冊の本に

2018-12-09 | 写真日記

 

レフレックス987.2mm f8.2

 

311mm f5と987.2mm f8.2が入ったセットケース

 

数日前に行きつけの中古カメラ屋で、個人が集めた中国製カメラの本を見せてもらったのだが、400ページもある分厚い本にびっくり。その中には、中古カメラ屋のオヤジも知らないようなカメラが相当数あり結構楽しめた。その中に、軍用カメラもあったが、レンズのみ中国製でボディはハッセルブラッドの500CMだった。

軍用レンズで思い出したが、一度だけ高輪のMACカメラで第二次大戦中の米軍の偵察機に取り付けられていたレンズを見た事があった。それはバケツほどの大きさで黄変していて、重さは腰が抜けるほど重かったと記憶している。このレンズはKodak製でEktarと記されていたが焦点距離は忘れてしまった。当時のMACカメラの佐藤さんから聞いたのだが、このレンズは8x10用でトリウムを含んでいて放射線が出まくっているので早く売れてほしいと言っていたのを思い出す。

昔はレンズの屈折率を上げる為に、普通にトリウムを使っていた時期があった。また、ちょっと前まではレンズに鉛も含まれていたが、今はエコガラスに変わりその役目は非球面レンズなどに取って代わったので、もうすでに過去の話に。

この本、そろそろ中国の書店に並ぶそうです。

コメント (2)
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