海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2週間の隔離が待っている上海に到着

2020-03-09 | 写真日記

 

成田から上海浦東空港に定時到着 

 

機内はガラ空き  常にスマートな客室乗務員のサービスに感謝

 

防護服を着て搭乗する子も

 

機内から出ると黄色いテープを貼られる

 

AlipayかWeChatで登録を義務付け

 

機内で自己申告した検疫カードを再度記入

 

黄色のシールを貼られたパスポートと検疫カード

 

上海浦東空港に11時30分定時到着したが、機内で約二時間待機。普段なら引っ切りなしに離着陸が繰り返される浦東空港だが、飛行機が動く気配もない。本来なら2月11に上海へ戻る予定だったが、様子見で26日に変更し、さらに3月7日に変更したのが失敗の元。突然3月4日より日本から到着する便全員の2週間強制隔離が決まったのだ。ただ、3月4日からの隔離決定以前から隔離はあったようで、その時はマンションの敷地内は自由に出られるという緩やかな隔離だった。それも、住んでいる地区によって隔離日数も様々だったが、4日からの隔離は、さらに厳格化し統一されマンションの部屋から一歩も外に出られないという隔離に変わったのだ。

私が乗った便は、幸い乗客誰ひとりも発熱者がいなかったから良かったが、一人でも発熱者が機内にいたら、全員が2週間強制的にホテルに隔離される事になっていた。当日は上海の浦東空港に到着して機外に出るまで、検疫が混んでいたので約2時間も機内で待機。機内で書かされた自己申告検疫カードを元に機外でもう一度中国版検疫カードに再記入し、QRコードをスマホでスキャンしてAlipayかWeChatに入国日を登録。これは、スマホ上でGreen(問題なし)Red(2週間隔離中)の表示が出て、こは通行証のようなもので、RedQRコードの状態では外出や店などに入店できないのだ。スマホにはGPSが搭載されているので、不正使用すると罰則が待っていると友人が教えてくれた。という事で、なんとか上海の自宅に辿り着いたのが、上海に到着してから7時間後。

イミグレーションも相当時間をかけて入国者の過去の履歴を調べているようで、通常より相当時間がかかった。また、荷物をピックアップした後に出国ゲート外に出ても普段であれば迎えの人でごった返しているが、最近は一般の人は空港施設内に入れないようになっているので、白い防護服を着た人達しか目に入らない。空港施設内から外に出るルートも制限されていて、公共の交通手段で移動はできない状態なので、専用のバスが自宅まで送り届けてくれるシステムに変わっていた。幸い私の場合は、元弟子が自家用車で迎えに来てくれたが、彼のID番号と車の免許証も登録されるという徹底ぶり。

最近の上海では、新しい患者はほとんど出てないので、国内の他都市や海外からの感染者の再上陸を警戒しているのだ。飛行機の機内から一歩外に出ると、係官やイミグレーションの職員も含め全員が防護服とマスクと飛散防止シールドにブルーの手袋を着用しているので、日本と比べると異様な光景に見えるが、これは私から見るととても正しいと思うし、逆に日本の方が未知のウィルスに対しての危機意識が相当低いように見えてしまう。のどかな雰囲気の成田空港から数時間後に見た上海浦東空港は、なんだかSF映画を観ているような錯覚に。

明日のブログに続く

 

 


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2 コメント

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Unknown (陸田三郎)
2020-03-09 07:03:27
大変貴重な最新情報ですね。上海の徹底ぶりがよくわかりました。
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良い経験に (かいはら)
2020-03-09 12:04:23
陸田三郎さん

お久しぶりです。
以前のSARSの時よりかなり厳しい厳戒態勢です。
その事もあり、上海では感染者が増えてません。
空港の検疫ゲートが、電車の改札のようなシステムを
取り入れていて、そこを通ると顔写真と体温などが自動計測されるようです。

上海にマンションを借りている人はまだよいが、そうでない人は強制的に指定のホテルに2週間隔離されます。
場所はわかりませんが、滞在費は政府が負担してくれるそうです。
今回の隔離は、私にとって初めての事なので、良い経験だと思ってます。
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