柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

暑いのに法事・・・でも長所発見

2010年07月25日 | sibatanoriko?
11時からお寺で一周忌法要。
12時から移動して、車で5分ほど先の墓地まで移動。
お墓参りをしてから、また車で移動して会食の会場へ。

集まった人の半数は80才に近い人たちです
この暑さで、どうなることやら?と思っていましたが
無事に終わって帰ってきました。

暑いといっても昨日の暑さよりは楽ですね。
鼻先の空気がいくらか違います。
でも、お寺の本堂は扇風機が回っているだけだし、
山の急斜面を利用した墓地は、すこぶる日当たり良好だし
喪服は光をガンガン窮しているし
この時期の葬式や法事は、大変です。

主人の親戚の法事なので、嫌と言う訳ではないと思うのですが
「暑い」「面倒」と口から出るのは文句ばかり。

きっと集まった30名の親戚たちも、同じような気持ちだったと思います。

主人は最初から喪服の上着を拒否
ワイシャツにネクタイだけで出かけました。
私もノースリーブの黒のワンピースです。

でもほかの人たちは上着直用出し
女性もフォーマルウエアーを着ています。

両方とも年間で通して着るものなので、真夏には暑いですよー。

本堂に着席して、施主に促されて男性陣は上着を着始めたら
住職が一言。
「暑いんですから、どうぞ上着は脱いでください。故人の法要に集まってくれたのに
そんなことで故人は怒りませんからね」と言いました。

えらーい。
住職が言うから、この言葉は受け入れられる。
そうじゃなきゃ、施主に言われれば皆従っていましたよ。うちに主人以外の人は。

こういう儀礼的な習慣を快く思っていない人(=主人)ですが
比較的近所に住む親戚に会うのも、今は珍しく
結構、この触れ合いを楽しんでいました。

私の前にすわった主人のいとこは、私とは言葉を交わす機会がなく
今回初めて話したようなものです。
そこで大きな誤解が解けたとか。
私をもっと話し難い人と思い混んでいたらしく・・・

人は話してみないと解りませんね。

主人ですら、知らない人がいたり
でも、なんと皆が和やかに会食を楽しんでいたことか。
決して仲良しばかりではないはずですが。

たまに、逢う必要のない人と会う機会が
結婚式や葬式やこういった法事なのでしょうね。

その中で、23年前に事故で突然夫を亡くした女性が
辛かった時間をどう乗り越えたか、話してくれました。
その人の娘が昨年、夫を亡くしました。
でも悲しみ方が全然違うと言ってました。

そんな話も、道で会ったくらいでは聞けない話ですよね。

帰る時の皆の顔は、「良かった、良かった」と言っているようでした!


日常が機械的に事務的になればなるほど
無意味に見える法事の効用が見えてきます。

ただし、服装は再考が必要ですね。