柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀のリピータを増やす、おばさんの底力

2011年04月01日 | 私の半径100メートル
葬儀の専門学校の講師をしています。
生徒の年齢は幅広く、時には60代の方もいます。
その中のお一人は、ご主人を亡くされてから
どういう訳か石材店を初め、その後に葬儀も始められました。
葬儀は経験者を雇って施行していたそうですが
施行の様子を見ていて、自分の思いとの相違から
自ら葬儀を学ぼうと、葬儀学校に入学されたそうです。

はじめは中々、軌道に乗らず大変だったようですが
今では町の親切な葬儀社として、葬儀依頼も増えてきています。
喪主は、自分より年下の場合が多く
おせっかいと思いつつ、いろいろアドバイスや苦言を言ってしまう事もある、
と、聞きました。
葬儀から見えてくる家庭問題は、見て見ぬふりがいいのかもしれないが
自分は人生の先輩として助言を心がけ、その結果嫌われてしまっても仕方ない、と考え
自分が役に立てそうな事は何でもしてあげたい、と頑張っています。

「ご遺族の希望を叶えるには、どんな方法がいいかしら?」とよく電話で質問をしてきます。
私なりの意見を伝えると、「やってみます!」と躊躇ない答えが返ってきます。
数日後には「この前の葬儀、とても喜ばれました」と弾んだ声で報告があるのです。
そんな人柄からか、同じご家族や親族からのリピーターが多いのです
私自身も同じような葬儀をしてたので、「リピーターが増える」この感覚がとてもよく解るんです。

そして、最近になって増えてきたのが生前契約の相談です。
立て続けに契約が発生しています。

地方の小さな葬儀社なのに、信頼の大きさは並じゃない!
60代の底力が発揮されています。