柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

頑張って、は辛いかな・・・

2011年04月19日 | 悲しみのケア
まだ、頻繁に地震がありますね。
緊急地震速報が出ても、余り慌てなくなってしまいました。
この慣れは、いけませんね。

地震が起きてから、研修を延期したところが多くありました。
最近になって、どちらの会社もやっと落ち着きを取り戻してきたようで
また日程の調整をし直しています。

被災地に向けて、いろいろな支援や激励の言葉が聞かれますね。
思うように復興の目途が立たず、被災者の方たちは
疲れと、不安と、焦りと、複雑な気持ちでいると思います。
そして
そろそろ「頑張って」を聞くのが辛い時期になっているのではないでしょうか。

関係ない人の「頑張って」は、もしかしたら軽い浮いた言葉に聞こえるかもしれません。
言葉って難しいですね。
話をしていれば、その言葉の前後にそれ以上の内容が存在するので
その言葉の響きが違ってきますが、
何も会話がなくて、ただ「頑張って」と言われても快く聞けないのでは・・・

ご遺族が葬儀後に同じ様な気持ちになります。
いるべき家族がいない実感が湧いてきて、悲嘆が強くなります。
その時まで気にならなかった「頑張って」が
とても辛い言葉になるそうです。

人だけでなく物も思い出も仕事も家も、希望も未来も、すべて失う事は
思っている以上の大きな悲嘆が心に押し寄せるのですね。

心のケアとあらゆるサポートと将来の展望が必要ですね。