例年、春先になると、ご意見等を頂く機会が多くなる学校×PTA問題。
私、PTA活動については共働き家庭の増加も踏まえ
------------------
●保護者の負担を減らすべく、活動内容自体を積極的に見直すべき
●それを「学校の自主性に任す!」と言っているだけでは前に進まないため、教育委員会が積極的に関与するべき
------------------
と考えています。
でないとPTAという組織や活動自体、続けていくことが難しいのでは???と思いますし。
↓
【ご参照】
PTA活動について考える。 ~持続可能な組織であるために、市にできることはなんなのか???~@2018年5月のブログ
一方でPTAは、社会教育法によって「国及び地方公共団体は ~中略~ いかなる方法によつても、不当に統制的支配を及ぼし、又はその事業に干渉を加えてはならない」と定められています。
そのため市や教育委員会が、PTAの業務負担軽減等に直接関与することは難しいんですよね。
とは言うものの、業務負荷軽減のためにできることはあるはず。
例えば、負担軽減策として市内のPTAで
-----
●会議室のオンライン予約をできるようにした
●部長は連絡係に徹して、一般部員がやる活動はしない等、部長の活動内容を見直した
-----
といったことを行った事例もあるようです。
こういった改善事例を各校から収集し、事例集(と必要に応じて、具体的な手順書)を、各校PTAに配布することならできるはず。
そして、それを参考に各校PTAで改善を進めていただけるなら、よい形で進むのでは???と思うわけで。
そこで問合せ等があれば、社会教育法の縛りと関係なく、教育委員会も大手を振って中に入っていけますし、「教育委員会が入るわけには…」という言い訳もできなくなります。
ジャンルは異なりますが、GIGAスクール・セカンド・パッケージで利用した「活用実践事例集」みたいなイメージで整理して、こうした取組を進めていくべきだと思うんですよね。
↓
この件、担当に話したところ「PTA協議会の協力・賛同が必要だが一度、検討したい」という趣旨の回答を得ました。
良い感じだと思います。
一時期、話題になっていた川西市でもこうした取組は行われていますし、西宮市でこうした取組ができないわけがありません!
↓
川西市PTAあり方検討会報告書「PTAの道しるべ」@川西市HP
一方で、PTAについては上の報告書でも触れられているとおり、他の観点からも様々、課題があると考えています。
そこらへんについても関係する方々と協力しつつ、前に進めていくことができれば…と考えています。
改善に向け、私なりに力を尽くしてまいります。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
↓
市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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毎年、年度初めに保護者が学校に提出する「家庭環境調査&健康調査票」(←両者の呼び方は、学校によって異なります)。
この運用が学校ごとに大きく異なっており、
---------------
①小中学校入学時に一度提出すれば、卒業まで書き直す必要はない学校
②2~3年ごとに、書いて提出しなければならない学校
③毎年、書いて提出しなければならない学校
---------------
の3パターンが存在するのは既報の通り。
保護者の側から見れば①の運用が一番楽ですし、学校にとっても、①の運用にしたところで負担は変わらないはず!
なので「基本的には各校とも①の運用に揃えていくべき!それが無理でも、今、③の運用を取っている学校は、せめて②の運用に変えていくべきでは?」と長年、主張しており、少しずつ改善されてきてもいます。
↓
【ご参照】
少しずつ進んでいる家庭環境調査票・健康調査票の運用改善の話。少し内容は変えつつ、今後も指摘・提案を続けていきます!@2018年3月のブログ
一方で、この話、他にも問題があります。
こちらが、某小学校の「家庭環境調査票」の表面。
↓
こちらが同じ小学校の「保健調査票」の表面です。
↓
両者を見比べれば一目瞭然、記載しなければならない内容は
-----
●児童名(ふりがな)
●児童の生年月日
●保護者名(ふりがな)
●自宅住所・電話番号
●家族構成
●緊急連絡先
-----
といった感じで、ほとんど一緒。
ほぼ同じ内容を2回書き直さなきゃならんって、手間やよなあ...と。
担当に言わせると「家庭環境調査票は教師が持ち、保健調査票は保健室におく。なのでどうしても2枚必要!」とのこと。
でも「どうしても紙で印刷して、2か所におかなきゃならない!」なら、
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●様式を整理して両者の表面を同じにする
→そのうえで表面をコピーするようにする
-----
とか出来ることはあるはず…と、以前から思っていたんですよね。
そして大きく状況が変わったのは、GIGAスクール計画によって一人1台端末が実現したこと。
これによって、そもそも「紙に手書きで記入してもらわなければならない!」という運用自体、見直すことも可能になったはずです。
例えば、保護者がタブレットで入力する形に改めることで学校・保護者双方の負担を減らすこととか、できないんやろうか???と。
保護者側の手間ももちろんですが、学校側の
-----
●必要な用紙を全生徒分、仕分けて配布
→回収してファイリング
----
みたいな作業の手間も大変だと思います。
小さな事かもしれませんが、こういうところから一つずつ見直していかないと学校現場の負担を軽減することなんてできないはず。
「DXが大事!」みたいなことを言ってるんですから、ちゃんと見直していかないと!
↓
【ご参照】
そうか、だからデジタル・トランスフォーメーションって「DX」なんや! ~「西宮市DX推進指針」が示されました~@2021年4月のブログ
この件、教育委員会と協議しており、問題意識は共有してもらえていると感じています。
学校現場の業務負担を軽減し、少しずつでも現状を改善できるよう協力して進めていきたいと考えています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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月曜日に更新した、学校のオンライン化推進に関するブログ。
色々とご意見等頂いており、やはり多くの方が興味と関心をお持ちの内容であると実感しています。
というわけで前回告知しておりました諸々感じたことについて、ご報告します。
前回ブログでは、利用頻度がきわめて低い事例が多く存在することを取り上げたわけですが、その背景には
-----
●スペックが低く、起動に時間がかかるなど不具合が起きることが多い
●充電やタブレット自体を忘れてくる児童が存在する
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等、様々な課題もあるようです。
こうした問題にも、きちんと対応していくことが重要だと思いますし、そうした姿勢は一定示されているように思います。
↓
一方で、非常に大きな問題だと思うのが
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●導入されているソフトの使い方が分からない(34%)
●ソフトやコンテンツをどのように活用するとよいかわからない(32%)
-----
といったように「どない使えっちゅうねん...」的な感想を、約1/3の教師が感じているということ。
これ、かなり深刻な問題だと思うんですよね。
↓
↑
繰り返しになりますが、この調査は全員を対象としたものではありません。
そのため現実より、かなり良い方向にバイアスがかかった答えが示されている可能性が高いと思っています。
にも関わらずの結果ということもあり、かなり深刻に受け止めるべきだと感じています。
こうした現状について、市は「これらを授業でどのように活用するのか、具体的な授業の場面を想定した研修を計画しています」としています。
もちろん研修も重要なのでしょう。
一方で「研修を受けて、一人一人が技量を高める必要があると感じるが、授業でスムーズに使えるようになるまでの研修の時間数となると難しいと感じる」という意見も、現場の教師の声として、資料中で示されていました。
やっぱり研修だけで、全ての問題が良い方向に向かうとは到底思えない...
私、重要なのは
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●どの教科で、どのように利用するのか?
→その場合に利用するツールをどうするのか?
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といったあたりを定型化し、「それを全校で推し進めていく!」という姿勢を教育委員会が明確に示したうえで、具体的な取組を学校が進めていくことだと思っています。
そして、その進捗管理に適宜、教育委員会が関わっていくことがポイントだとも考えています。
今回、常任委員会で示された資料の中には「実践事例集」として、その参考になりそうな個別の学校における取組も挙げられているんですよね。
例えば、こんなのとか。
↓
↑
こういう考え方をベースに、もっと掘って深めていくと、いい取組ができると思うんですよね。
せっかく良い事例があるのに、ただ、それを示して終わりにしているのは勿体ないというか、なんというか...
加えて、それを進めていくための手順なんかも定型化すればいいのに…と思います。
実際、そういった取組を、きちんと進めている学校の例が、事例集でも示されています。
↓
そして、なんなら、その過程で教材も、そのまま使えるものを作ってしまえないものなのかな…と。
アンケートでも「自分の授業で使うときに一から教材を作成することに、多大な時間と労力をかけている現状があると思います」という声も上がっています。
市内であれば教科書も一緒ですし、使いたい教材は、そんなに変わらないはず。
なら定型的なものを用意して、それをだれもが使えるようにすれば、相当、現場での手間も減らせるのでは???と思うんですよね。
もちろん「是が非でも、自分で教材を作りたい!」という先生もおられるのでしょうし、そこはそうしていただけばいいと思いますが。
今回、示された「GIGAスクール・セカンドパッケージ」には評価できる点も複数あると考えています。
少なくとも事例集や、困った時の辞書的な意味では、一定の意義があるのだろうと感じました。
一方で、最大の問題点は前回同様、
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●やる気のある学校・学級はどんどん前に進むこともできる
→でも、じっと首をすくめて「嵐が過ぎるのを待とう…」と思っている学校・学級はそのまま
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という構図に対する問題意識も対応策も示されていないことだと感じています。
でも、それじゃダメなんですよ。
↓
【ご参照】
このままだと学校ガチャ・担任ガチャが頻発し続ける。重要なのは、全ての学校が一定水準以上のオンライン教育を実施することです!@2022年2月のブログ
前に進もうとしている学校・学級に対しては、よりそうした取組が進めやすいように。
首をすくめて嵐が過ぎるのを待っている学校・学級に対しては、活用せざるを得ないように。
そう組織として持っていくことこそが、組織としての教育委員会の責任だと、私は考えています。
アンケート結果でも
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●ICTを活用することにより、児童生徒が意欲的に学んだり、授業に対する興味・関心度が高まった
●ICT活用は、子供たちが理解度を高めることにつながっていると思う
-----
という意見が多数を占めています。
↓
活用している学校・学級では一定の前向きな効果があることを実感しているということだと思います、これ。
ならば当然、全ての学校で活用できるようにしていくべきですよね。
それができないなら、市の教育行政の大好きな「公平性・平等性」だって、ただのお題目になってしまうわけで。
得意の「学校の自主性!」に任せていたのでは、いつまでたっても活用が進まないのは火を見るよりも明らかです。
だからこそ、これまでとは違う形での取組が必要だと思っています。
↓
前回ブログでも書いたとおり、第6波の大きな影響が顕在化する中、十分な対応ができなかったことは痛恨だったと感じています。
だからこそ、組織として、責任を持った対応を進めるべき。
そうした姿勢で、引き続き、この問題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。
※※※※※
私の主張は、「ICTを利用することで効率的・効果的な教育が実現できる部分について活用すべき!」というものです。
デジタル教科書への置き換え等も含め、とにかく全面的に移行を進めるべき!という原理主義的なICT化推進論者ではありませんので、そこについては誤解のないようお願いします。
教科書自体をデジタル化すると、かえって学習効果が下がるという検証もあるようですし、子供たちが長時間デジタル教科書を利用し続けることによるメリット・デメリットには未知の部分が多くあり、まだまだ検証が必要な面が多々あると考えています。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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上総介広常が梶原景時に斬られたという話を、ああいう感じでまとめてくるのは流石の三谷節ですね@鎌倉殿の13人。
しかし鎌倉幕府の創設期って、ほんまエグいなあ…と改めて。
さて本題、先週土曜日の教育こども常任委員会で、強い関心を持っている内容について報告がありました。
というわけで、今日は、そのご報告をば。
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●1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現すること
●これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教員・児童生徒の力を最大限に引き出すこと
-----
を目的とした「GIGAスクール構想」。
これを
「ICT端末の配備で終わることなく、西宮市が目指す教育の情報化の姿を示したうえで、児童生徒においては配備されたICT端末を用いてどのような学習や支援が可能になるのか、教職員に対してはICT端末の活用を推進するにあたってどのようなサポートが必要となるのか、各学校に対してはインフラ面でどのような対応が必要となるのか、今後どのように『GIGAスクール構想』の実現を推進していくのかといった各施策について検討し、着実に展開していく必要がある」
ということで、市は昨年3月に『GIGAスクールスタートパッケージ』を策定、公表しました。
この内容について当時、私は
-----
●問題となっている休級・休校時の取り組みとして、まずはオンラインでの学活を行うようにすること等、市として目指す方向を示したことは一定評価できる
→一方で、それを各学校が実際に行うための具体的な方法やスケジューリングが全く示されていないことが大いに問題
-----
という指摘を行っていました。
↓
【ご参照】
一人1台、ICT端末を配備して、教育の質向上を図る「GIGAスクール構想」。これを絵に描いた餅にしないため、現場にきちんと落とし込まなければなりません!@2021年1月のブログ
その後、懸念は的中。
今年に入ってからコロナ第6派の影響で、数多くの学級閉鎖が発生したにも拘らず、オンライン学活さえも実施できない学級が複数確認されました。
私共からの働きかけもあり、教育委員会も渋々ながら「オンラインでの対応を進める…」という方針を示したものの、遅きに失した感はぬぐえませんでした。
この一連の流れは、本当に痛恨でした。
↓
【ご参照】
教育委員会が各学校に「オンラインによる学習支援を積極的に実施」するよう求める通知を出しました!@2022年1月のブログ
一方で「GIGAスクールスタートパッケージ」には、評価できる面もあると考えています。
その最大の点の一つが「令和3年度においては、同年度中に取り組むこととしている施策を着実に進めると共に、各施策について、その進捗状況や推進するにあたっての課題、今後の取組み方針等について令和3年度末を目途としてフォローアップを行うこととします」としていたこと。
とりわけ教育委員会が行う、こういった計画についてはやりっぱなし、言いっぱなしが多いと感じているのですよ、私。
そういう意味で、こういう形で振り返りの検証を行う場を設定していたことは、高く評価できると感じていました。
そして、この流れに則り、「GIGAスクール・セカンドパッケージ」が示されることになり、先週金曜日の教育こども常任委員会で報告されることになりました。
報告資料が225ページ、アンケート結果報告が92ページと、なかなかのボリュームですね…
↓
この報告、いろいろと興味深い内容が示されていました。
そもそも、このアンケート、市内の学校に対して「各校から児童生徒についてはクラス単位、教員については複数名回答を提出いただくよう依頼しました」とのこと。
要は全児童生徒、全教員が答える悉皆調査ではないということですね。
ということは比較的、積極的にオンライン学習等に取り組んでいる学級や教師からの回答である傾向が強いはず。
ところが「家庭や学校で1週間にどれくらいタブレットを使っていますか?」という質問に対する回答を見ると、週1回未満が全体の24%、使っていないが8%と全体の1/3は、ほぼほぼ使っていない状況にあるようです。
う~ん、これでは「緊急時に使えるように!」と言われても、そりゃ難しいやろな…というのがよく分かります。
そして子供達から「使わないなら意味ない。重たいだけ。なんで毎日、持ち帰りせにゃならんの…」という趣旨の声が多数上がってくるのも。
↓
その他にも、思ったことや考えたこと、感じたこと等、沢山あります。
が全部取り上げているとメチャクチャ長くなりそうなので、今日のブログはこのへんで。
次回以降で、その内容についてしっかり取り上げてまいります。
それでは失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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西宮市長選挙の情勢調査結果が出始めましたね。
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兵庫・西宮市長選 現職石井氏が先行、増山氏追う=JX通信社情勢調査@yahooニュース
ちなみに先行、追う、伸び悩むといった選挙用語の解説はこちらが分かりやすいかと思いますのでご参考まで。
↓
先行、横一線、伸び悩む―選挙情勢の報道用語@政治山
なお私の今回の選挙に対するスタンスは、以前のブログで示した通りです。
繰り返しになりますが、念のため。
↓
【ご参照】
【広報】3/27投開票の西宮市長選挙において、私と所属会派はどなたのことも応援していません。@2022年3月のブログ
さて本題、今日も3月議会で行った代表質問のご報告の続きですよ。
それでは早速始めます。
◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
「中学3年生を対象に実施しておりました生活困窮世帯の子供の生活・学習支援については、対象を中学1年生まで拡充します」とのことでした。
この見直しは、我が会派が要望してきた内容であり評価します。
一方で、一般的に学校の授業を理解できている割合は小学校で7割、中学校で5割、高校で3割とされており、これを指して、学校の七五三問題とも言われています。
こうした状況を踏まえると、中学生に達してからの対応では不十分であり、より低学年の子供達を対象とした取組が必要だと思います。
市の見解はいかがでしょうか?
↓
【答弁】
本市では、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることなく、社会的に自立した生活を営むことができるよう支援することを目的として、児童扶養手当の全部支給世帯、生活保護受給世帯等の子供を対象に学習支援を実施しております。
本事業では、進学や就職のモデルとなるような大学生、社会人との交流を通じて、目指す将来像を描くこと、また、その最初のステップとなる高等学校等への進学を後押しするために、中学3年生及び義務教育学校9年生を対象としているところですが、ご質問にもありますように、より早い段階から学習習慣を身に着け、学習意欲を向上させることが事業効果を高めるためにも重要であると考え、令和4年度より中学1年生及び義務教育学校7年生の子供まで対象学年を拡大したいと考えております。
今後、より低学年、つまり小学生からの学習支援につきましては、既に実施している自治体があることは認識しておりますが、まずは今回の事業拡充において、参加者数の推移やアンケート結果をもとに事業の効果検証を行い、その上で、さらなる対象学年の拡大につきましては他市の実施状況も参考に研究してまいります。
↓
【意見・要望】
内容は理解しましたが、中学生になってからだと学習習慣を身に着けることが大変だったり、基本となる知識が圧倒的に不足していることから、もっと早い時期からの支援が必要という意見を多く聞きます。
是非とも、より低い年代を対象とした事業を進めていただきたいと思います。
また、こうした支援を幅広く行うには、行政による直接提供方式だけでは限界があります。
場所として学校を開放するなど、市ができる支援策を検討し、様々な形で地域・民間と協力して間口を広げていくべきです。
昨今、大きな問題として取り上げられる格差の解消という観点からも、対象年齢拡大に取り組むこと、より多くの場所での事業実施につながる施策を展開することを要望します。
◇◇◇◇◇◇◇
この七五三問題の改善こそが、公教育を語るときに避けては通れない、きわめて重要な課題だと私は考えています。
この件、他にもいろいろと思うところがあり、今後も具体的な提案等行っていきたいと考えています。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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この機会に改めて、考えるべきなのは、今回ウクライナに侵攻したロシアと日本は国境を接しているということ。
そして、それ以外にも中国や北朝鮮という国とも国境を接していることだと思います。
「憲法9条を守れ!」「戦争反対!!」も一つの理念なのでしょうが、それだけではどうにもならない国際政治の現実を目の前に突き付けられているという事実に背筋の凍りつく思いでいます。
今回の事の推移を、台湾とのことを念頭に、隣の大国は格別の興味を持って見守っているであろうことを考えると、余計のこと…
という話は措きまして、まずは情報共有を一件。
新型コロナウイルスの感染者に対する通知、
-----
●一昨日までは、すべての患者に「就業制限等通知書」を発行し、送付していた
→昨日からは、希望者に対して「療養期間確認通知書」を発行するという形に運用を変更した
-----
のだそうです。
国も含めて、現場負担を軽くするための取組が遅まきながら進められているということでしょうね。
市からの説明書類は、こちら。
↓
そして、ここからが本題、代表質問のご報告の続きです。
今日は昨日のブログでご紹介した、市とのやり取りを踏まえての私からの意見ですよ。
それでは、どうぞ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「できていない学校・学級があったことは事実。ただ少しずつだが前に進んでいるし、今後もそのために努力する。それは『個別最適な学びと、社会につながる協働的な学びの充実』についても同じ」という趣旨と受け止めました。
コロナ禍の中、学校の負担が大変なものであったことは想像に余りあります。
多くの先生方が、なんとか少しでもよい形で子供たちの教育環境を守ろうとしてくださっていたことも私なりに理解しています。
問題なのは、市の現在の姿勢では、
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●やる気のある学校・学級はどんどん前に進む。
→でも、じっと首をすくめて嵐が過ぎるのを待っている学校・学級はそのまま。
→そして、それが問題になることもない
-----
ことだと私は考えています。
オンライン学活では不十分です。
そしてオンラインを利用した授業は、やらなければ出来るようにはなりません。
実施に当たってのハードルは市が学校と協力して責任をもって解消する。
それを前提に、必要な場合、あるいは希望する家庭には授業風景を撮影して動画を配信する。
これを最低限、全ての学校で実施する。
そうした姿勢を、市として明確に示すべきです。
私は、市の教育行政に最も欠けている視点は「学校の自主性尊重」という美名のもとに、頑張る学校・学級は頑張る。
でも頑張らない学校・学級は頑張らないし、それで何の問題もない、という現状を放置していることだと思っています。
市は、多くの市民の希望に応えられる内容を最低ラインと定め、各学校がそれを提供するよう責任をもって進めるべきです。
これができなければ「個別最適な学びと協働的な学び」もやる気のある所は積極的に取り組むが、そうでないところでは何もない。
そして学校・学年・学級間での格差がどんどん拡大していく。
昨今、はやりの言い方で言うと学校ガチャ・担任ガチャが頻発する。
そうした事態が起きるはずです。
私と教育委員会が目標・理想としているところは大きくは違わないと思っています。
学校任せではなく、市として明確な方針を示すこと、責任をもって、その実現に向けた取組を推進するよう要望します。
◇◇◇◇◇◇◇◇
と、ここまでが議場で述べた内容です。
なお教育委員会事務局と学校の関係は、会社における本社と支社(もしくは営業所)のような上下の形ではありません。
むしろ、どちらも対等(場合によっては、学校の方が上)というのが制度上の考えでもあり「全校・全市で統一的に!」というのが、そう簡単ではないであろうことも私なりに理解しています。
とはいえ、同じ制度の建付けの下、実際にしっかり前に進めている自治体も存在します。
私には、西宮市の学校・教員の質が、そうした先進的な自治体と比べて低いとは思えませんし、西宮にはできない固有の理由があるとも思えません。
だからこそ「市として統一的な対応を取るべき!取らなければならない!!」という意思が、現在の市政に根本的に欠けていることこそが最大の問題だと思えてならないんですよね。
だからこそ、この問題、今後も継続して取り組んでまいります。
コロナが収まれば、それで終わりというような話ではないですよ!
あと、時間の関係で取り上げることができなかったものの、気になったのが
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本市におきましては『主体的・対話的で深い学び』のためには、教員と子供との言葉によるキャッチボールを大切にした対面指導を重視しており、国も同様の考え方を示しております。
現在、学校では各家庭の協力のもと、教職員による感染防止対策を徹底したうえで、『学校に持ち込まない、学校内に広げない』を基本に教育活動を継続しており、子供たちの学びの保障に努めているところです。
-----
というあたり。
学校・教育委員会が、そういった思いを持つのは、もちろん自由です。
でも、いわゆる不登校児童の数が激増し、少なからぬ家庭が自主休校という選択肢を取ってさえいます。
少なくとも現在の状況において、必ずしも対面指導を望む家庭ばかりではないというのは紛れのない事実だと思うんですよね。
ならば多様性やらなんやら言っている教育委員会・学校は、それを自らが姿勢で示すべきであるはず。
にも拘らず、こういった姿勢から一歩も出ようとしない辺り、より根深い問題だと感じています。
教育に唯一絶対の正解などない。
だからこそ、現状を向上させるため普段の取組が必要。
この根本を忘れず、引き続き、様々な課題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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今日からの西宮市議会は、一般質問。
今議会ではコロナによる市役所業務の逼迫を受けて、代表・一般質問の持ち時間を1/3削ることになりました。
代表質問は削減が決まってから作成を開始したので、そこまで影響はなかったんですよ、私的には。
ただ一般質問の方は、特にうちの会派の場合、気合を入れて、かなり早くから準備している議員さんが多いんですよね。
なので持ち時間52分のつもりで準備していたのが、直前になって「34分で!」てのは、かなり厳しい…
それもこれも現在の状況を考えると、やむを得ないことだとは思いつつ。。。
↓
という話はさておき、早速の代表質問のご報告ですよ。
ちなみに代表質問とは
-----
●予算編成にあたっての市長の現状認識・問題意識や考え方等が施政方針という形で示される
⇒各会派の幹事長級がその内容を受けて、会派を代表して質問を行う
-----
というものです。
今日は、その中から、おそらく多くの方が関心をお持ちと思われるコロナ下での学校教育についての質疑の前半部分をば。
それでは、どうぞ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
学校教育について『多様な子供たちの資質・能力を育成するため、これまでの教育実践と最先端ICTのベストミックスを図り、「GIGAスクール構想」に基づく個別最適な学びと、社会につながる協働的な学びの充実に取り組んでまいります』とありました。
【質問①】
しかしながら実際には、この緊急事態においてもオンライン学活さえ実施できなかった事例を複数確認しています。
市は、このような実態について、どうお考えでしょうか?
↓
【答弁①】
コロナ禍において、学級閉鎖など臨時休業が発生した時に、オンラインによる学びの支援を行う準備として、家庭と学校をつなぐオンライン学活の試行実施を、小学校、中学校、義務教育学校のすべての学級で行いました。
また、ハード面においても、インターネット回線を増強するとともに、「Web会議システム」の研修やオンラインによる学習支援例の提示、実践事例などを共有し、臨時休業等の2日目には支援が開始できる体制を整えてまいりました。
9月議会においても、「オンライン学活はストレスなく実施可能であると見込んでいます」と答弁いたしました。
今回の第6波における状況については、学級閉鎖の数の多さや当該学年の教員の感染等により、学級閉鎖初日にオンライン学活をはじめ、支援が実施できる学校もある一方、体制を整えるのに日数を要する学校もありましたが、現在、すべての学校からオンラインによる学活を含め、学習支援を行っていると報告を受けております。
しかしながら、学校・学級によって内容に差があることも事実です。
今後はこのようなことがないよう、学級閉鎖時には早期のオンライン学活を実施するよう各校を指導するとともに、今回の状況を把握し、取組みが十分でない学校に対して、円滑に実施できるよう、指導主事を派遣するなど、サポートしてまいります。
【質問②】
なぜコロナ禍の発生後、2年近くが経つにもかかわらず、感染不安から登校を控えたいと考えている方々はもちろん、不登校児童生徒への支援という観点からもオンライン授業という選択肢を示すことができないのでしょうか?
↓
【答弁②】
本市におきましては「主体的・対話的で深い学び」のためには、教員と子供との言葉によるキャッチボールを大切にした対面指導を重視しており、国も同様の考え方を示しております。
現在、学校では各家庭の協力のもと、教職員による感染防止対策を徹底したうえで、「学校に持ち込まない、学校内に広げない」を基本に教育活動を継続しており、子供たちの学びの保障に努めているところです。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響から、やむを得ない理由により登校できない児童生徒や不登校児童生徒の学習支援として、国はICTの活用を促しておりますが、現在、コロナ不安による欠席は、オンライン授業を受けた場合であっても出席停止として扱うこととなっております。
教育委員会としましても、オンライン授業を含めたICTによる支援例を各校へ示しており、これまでの対面指導に加え、ICTによる課題配付やデジタルドリル、授業配信を含め、各校の実情に応じた選択肢が複数用意できるよう支援しております。
議員ご指摘の、オンライン授業の選択肢を示せていない学校があることも承知しておりますが、この度の第6波の状況下において、小学校で16校、中学校で7校、義務教育学校、特別支援学校でオンライン授業が取組まれており、他の学校においても、ICT活用や電話連絡など様々な手法を用いて支援しております。
今後は、先行事例を活かし、すべての学校で学習支援としてのオンライン授業が選択できる体制を整え、児童生徒の実態に応じた学習支援が提供できるよう、引き続き、研修の充実と運用サポートに注力いたします。
【質問③】
今後、各校において「これまでの教育実践と最先端ICTのベストミックスを図り、「GIGAスクール構想」に基づく個別最適な学びと、社会につながる協働的な学びの充実」を実現するため、どのような取組を推進していく考えでしょうか?
↓
【答弁③】
「GIGAスクール構想」への取組み全般については、現在、改訂作業を行っている「GIGAスクール・スタートパッケージ」に基づいて順次進めてまいります。
個別最適な学びや協働的な学びを実現するためには、これまでの日本型教育で重視してきた探求的な学習や多様な他者との協働において、ICTを活用した取り組みが重要と考えております。
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●一人一人の児童生徒の進度に応じた学習を進めることができる「デジタルドリル」
●プレゼンテーション機能やコラボレーション機能を用いて、表現的・協働的学習活動を展開することができる「授業支援ソフト」
●個人が作成した資料を、グループでリアルタイムに共有し、学級全体で交流することも効率的に進めることができる「Web会議システム」
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等を導入し、個別最適な学びと協働的な学びの実現をめざしております。
そのために、指導主事が各校を訪問し、研修会を実施するなど、支援の強化に努めてまいります。
またICTを効果的に活用した実践例を教職員に随時発信し、様々な取り組みを紹介しておりますが、その事例を「個別の活用」、「協働の活用」に分類し、表にするなど工夫をし、教員への周知を図ってまいります。
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と、ここまでが質問と、それに対する回答の内容です。
次回は、ここまでのやり取りを踏まえて、私からの意見要望をご報告する予定です。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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先日お伝えした学校のオンライン学習の件、進展がありましたのでご報告です。
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【ご参照】
それって実質的な登校選択制ですよね!?教育委員会が、各学校でオンライン教育を実施すると明言しました!!@2022年1月のブログ
感染への不安から登校を控える子どもに対して、オンラインでの適切な学習フォローが求められています。
感染が急拡大する中、子ども自身が感染した場合や濃厚接触者に該当した場合など、長期間登校できない事例が多く発生していることからも、早急に対応が必要なことは明らかです。
「本市がオンラインでの個別フォローを行っていることについて、市自身が発信せよ!」というのが、前回の投稿での主張でした。
私たちによるこうした主張を受け、昨日1/27付で教育委員会から全ての市立学校園に対して、文書による通知が行われました。
その文書の中で、教育委員会は「学級・学年閉鎖、感染不安等による出席停止期間中は、一人一台端末を活用した、オンラインによる学習支援(授業配信等)を積極的に実施する。」との方針を明記しました。
以前の通知が「ICTの活用も含め学習支援に十分配慮すること」だったことを思えば、大きく踏み込んだ内容と評価しています。
一方で、保護者への案内文については、「学級・学年閉鎖、感染不安等による出席停止期間中の学習支援については、各学校より連絡します。」との表記にとどまりました。
既にご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますが、添付の文書が本日中には各家庭に行き届く予定です。
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この文章を読めば、「学校から連絡がくるんや!しばらく待ってみよう!」と感じる方が多いと思いますが、実態は必ずしもそうではありません。
教育委員会が想定しているのは、学級・学年閉鎖が発生した場合や、個別フォローの相談があった場合に初めて内容をお伝えするという形式なんですよね。
うーん、この文章から、そうは読み取れませんが。。。
現状の進め方では、いつ、どんな内容で保護者の方へお伝えするのかが、各学校の裁量に任されています。
もちろんその中で、体系的な方針(学級閉鎖の場合はこんなことやります、個別フォローはこんな風に進めます、等)を示す学校もあるかもしれませんが、全校がそうした形で対応するかは分かりません。
それでは、先日から主張している「登校を控える場合に、個別でオンラインでの学習フォローを行う、という方針を全ての保護者に伝えること」が実現しません。
この点を改め、全ての保護者へ情報を早期に・確実に伝えるよう、教育委員会に要望しました。
どうしてもそれができないなら、せめてこの保護者向け文書の表現を修正し、より正確な内容を各家庭に伝えるべきです。
じゃないと「いつまで経っても連絡こないんですけど…」と思われますよ。。。
学校から連絡があるとしても、期間を要する可能性があるので、登校を控えようかな…とお考えの方は、先行して学校に相談されるのが良いと思います。
そのうえで、学校の対応に問題があるようでしたら、前回の投稿でもご案内した通り、メッセージ・メール・SNSのDM等にて私までご連絡ください。
個別に対応させていただきます。
それにしても、なんで教育委員会は「全校でオンライン対応を実施します!」と明言できないのでしょう。
その背景にあるのは「個々の学校・教師によって、ICT機器の習熟度や提供できるオンライン学習の水準に差があること」という印象を受けています。
…だから、こうならないように、前から「いざという時に備えて、実施の準備をしておきましょうよ!」と主張してきたんですが。。。
タブレットが配備されて1年近くが経つのに、「すぐオンラインに切り替えます!」と打ち出せないのは、ここまでの取り組みが甘かったと言わざるを得ません。
今後の進展に期待するとともに、厳しく指摘・追及を続けていきます。
なお、本件は前回に引き続き、同じ会派のたかの議員と同時に同内容を発信しております。
それでは今日はこのへんで。
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先日のブログで取り上げた「今の表記だと、私立幼稚園・保育所についてはクラスター発生時以外、感染情報等を発表していないことが分かりにくい…」という件、市が対応し、表記を修正。
従来の内容に「および市内の私立学校園・保育所等で5人以上の患者が発生した事例」という文章が加わりました。
迅速な対応に感謝するとともに、より正確な情報を伝えることができるよう、引き続き、取り組んでまいります。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見×2022年1月@西宮市HP
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現在、急速に新型コロナウイルス感染症が拡大する中、児童・生徒の感染が多く報告されています。
学級閉鎖や、濃厚接触者に認定されて「学校に行けない」という場合だけでなく、子ども自身が基礎疾患を持っている場合、ご高齢のご家族と一緒に暮らしている場合など、登校に不安を感じるご家庭も多くなっています。
私は以前より、こうした場合に安心して登校を控えられるよう、オンライン教育の環境を整えるよう提言してきました。
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(ご参照)
なぜ「登校しての対面学習」と「自宅等でのオンライン学習」を選択できるようにしないのか?今の西宮市政には、あまりにも危機感がなさすぎます。。。@2021年8月のブログ
「西宮市はオンライン教育をやっていない!」というお声を耳にしますが、今では「登校を控えたい」とのご相談があった場合、オンラインも活用したフォローを行っていると市は主張しています。
実際、内容は学校や学級により異なるようですが、オンラインで対応を行っている事例も確認しています。
問題なのは、その方針を保護者の皆様に伝えていないことと、学校はもちろん、学年・学級によっても対応方針・水準が大きく異なることだと感じています。
そこで改めて教育委員会に確認したところ
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●感染不安による登校自粛は「欠席」でなく「出席停止」になる
●感染不安により登校を自粛する児童・生徒に対しては、個別でオンラインも含めた学習フォローを行う
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の2点を明言いただきましたので、情報提供させていただきます。
なお、この内容は既に教育委員会から各校への通知にも示されています。
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【2022年1月18日付・教育委員長より各校園長への通知よりスクショ】
ですので感染不安により、オンラインでのフォローを希望される方がいらっしゃれば、遠慮なく学校にご相談頂きたく思います。
万一「学校に相談したけど、オンライン対応しないと言われた」といった場合には、私までメール・ブログへのコメント・SNSのDM等にてご連絡ください。
学校名などをお聞かせいただければ、個別に対応させていただきます。
本来、こういった情報は市が責任をもって発信するべきであり、私もそう主張しています。
しかしながら、現時点でこうした情報発信が正式に行われていないことから、先行してお伝えします。
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なお、本件は同じ会派のたかのしん議員と協働して取り組んでおります。
より、多くの方に知っていただくべき情報と考えることから、同時に両名にて発信しております。
以上、本日はお知らせまで。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
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記者発表資料・市長記者会見×2022年1月@西宮市HP
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今日のブログは少し前のお話で、9月議会に提出された請願についてですよ。
ちなみに請願とは『市政に関する皆さんの要望や意見を市議会に提出することができます。この制度を「請願」「陳情」といいます。議員の紹介のあるものを「請願」、ないものを「陳情」として取り扱います。』というもの(『 』内は西宮市議会HPより引用)。
以下、請願の全文です。
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全国学力・学習状況調査の悉皆実施中止を求める請願
小学校6年生と中学3年生を対象に悉皆で実施されている全国学力・学習状況調査(以下、全国学力調査)は、「児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し」、学校における「教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」ことが目的とされています。
しかしこの間、平均正答率(学力テストの得点)の公表により、学校や地方自治体が序列化され、子どもと学校が競争に追い立てられる事態が生じています。多くの都道府県や市区町村が、全国学力調査の対策を兼ねて独自の学力テストを実施しており、4割を超える学校で「過去問題を使って指導する」「学力テストを想定した宿題を出す」「実施教科の授業時間を増やす」などの特別な事前指導がおこなわれています。
文科省は、全国学力調査の「実施要領」の中で、「調査により測定できるのは学力の特定の一部分」であり、「序列化や過度な競争が生じないよう……十分配慮することが重要である」などとしていますが、学校も地方自治体も平均正答率に振り回され、全国学力調査と地方独自の学力テストが、本来の授業や学校のとりくみに支障を及ぼし、教育を歪めていることはあきらかです。
また、各学校での事前の準備や独自採点・集計・分析などをおこなうことに膨大な時間と労力が費やされ、教員に長時間労働を強いる要因ともなっています。
コロナ禍のもとで昨年度の全国学力調査は中止となりましたが、2021年度については例年より1か月遅れで実施すると発表されたことを受け、全国一律休校を経て再開された学校では「(休校中の)遅れをとり戻せ」とばかりに、7時間授業や長期休業の短縮などが行われ、子どもたちや教職員に大きな負担をもたらしました。
「あまりに競争的な教育環境」の改善という国連子どもの権利委員会勧告(2019年2月)にこたえるためにも、今、必要なことは、毎年約50億円もの予算を費やして子どもと学校をテストの点数で競わせることではなく、一人ひとりにゆきとどいた教育を保障するための条件整備をおこなうことです。
仮に、全国的な学習状況の調査が必要であるとしても、抽出方式の調査で目的は達せられるはずです。
請願事項
すべての子どもにゆきとどいた教育を求める立場から、下記の内容の意見書を文部科学大臣に提出することを請願します。
1 全国学力・学習状況調査の悉皆実施を中止すること。
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私なりに要約すると「全生徒・児童を対象に『全国学力・学習状況調査』」を実施することは、学校や子供たちの序列化を助長する。即刻辞めるべき!」というところになろうかと。
そもそもこの話、国政に関するところなので、私共、市議会でどうこうできるところではありません。
が実は私自身、全国学力・学習状況調査を今のまま、全員を対象に実施し続けることには問題が多いと考えています。
というわけで、以下の内容を請願に対する討論として述べてきました。
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文部科学省は、全国学力・学習状況調査の目的を
①義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
②学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
③そのような取り組みを通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
としています。
しかしながら「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る」ことが目的であるなら、全員を対象とした試験を実施する必要はなく、抽出調査で十分であるという意見が多くの専門家から述べられています。
また採点・集計に時間がかかり、数か月後にならないと結果が公開されないことから「児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」ことが難しいという指摘も多くなされています。
こうした指摘に加え、問題の漏洩を防ぐため、同一受験日に全国で一斉実施を行う必要があること等に伴う現場負担の大きさ、目的の①②に示されている通り、いわば「政策のためのテスト」と「指導のためのテスト」という相互に矛盾する要素を一つのテストに持たせたことによって、いずれの目的も果たすことができない中途半端な存在となってしまったといった厳しい指摘もなされています。
こうした点も踏まえ、会派・ぜんしんは全国学力・学習状況調査について、試験自体の在り方も含めた、より広範な範囲での見直しが必要という立場に立っております。
我々は請願の趣旨は一定程度、理解できると考えます。
しかしながら請願趣旨において、現状の日本の教育を「あまりに競争的な教育環境」と定義するなど、我が会派の考えとは異なる立場も含まれています。
また国民的な合意が得られていない現状において、請願が求める「悉皆調査の中止」を求めることは早急に過ぎるものであると考えます。
加えて、目的の③で述べられている「教育に関する継続的な検証改善サイクル」の確率の重要性は言うまでもありません。
こうした点も踏まえ、我々は当該調査について、専門家も含めた広範な議論を行ったうえで、抜本的な見直しを行うべきと考えます。
よって、請願第15号については不採択とすべきと考えます。
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なお以下のリンク先の49分くらいから、動画でもご覧いただけます。
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西宮市議会 議会中継
請願って、政党の主張に沿うような形で、地方自治体単独ではどうしようもない話が上がってくることも結構多いんですよね。
こういう時に、自分も政治家の端くれなんやな…ということを強く実感します。
ある意味、議会全体が議案よりも盛り上がることも多いですし。
と、ボヤきも入りつつつつ今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。