西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

担当は、とても良く頑張りました。当然、効果の一定部分は「新しい子育て支援」に充てるべきです!

2025-01-06 10:51:21 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
甚だ厳しい状況にある西宮市の財政。
だからこそ以前から市政に厳しい姿勢で対峙し、具体的な改善要求を続けてきた私のような議員が果たすべき役割は、今まで以上に大きくなるものと考えています。
今年も、お預かりしている職責に恥じることのないよう、市政の改善に力を尽くしてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いします。

というご挨拶に続き、せっかくの新年なので、よい話から。
内容は12月議会での案件で、私なりにザックリまとめると
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●初の西宮市立・認定こども園を設置する
→西宮市では幼稚園と保育園の職員の給料や待遇が大きく異なるため、これを揃える
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という話ですよ。

西宮市では、これまで
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●幼稚園に勤務する職員は教育職給料表
●保育園に勤務する職員は行政職給料表
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という別々の給料表を適用していました。
が、この両者、同一職位でも給料が異なる上(教育職給料表の方が大幅に高い)、園長の職位も
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●幼稚園だと課長級
●保育園だと係長級
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と異なっていたんですよね。
認定こども園ができれば、同じ園の中に、もともと幼稚園で働いていた職員&保育園で働いていた職員が存在することになります。
同じ仕事を同じ場所でしている、しかもキャリアも仕事内容も同じ。
なのに、給料だけは大きく違う…なんてのは当然、是正するべきですよね。

というわけで、幼稚園職員全体の給料を、保育園職員の給料にあわせるべく、経過措置を経て下げていくことが決まりました。
経過措置は以下の通り。
 ↓


なお上の数字は足されていくので、令和8年度には元の給料から月額14,000円減額、令和9年度には月額24,000円減額されるということになります。
これはなかなかの金額...
なお、これによる効果額は年額で見ると
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●令和7年度 900万円
●令和8年度 1900万円
●令和9年度 2700万円
●令和10年度以降 3400万円
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とのことで、かなりの多額に上ります。
担当部署については、きわめてタフな交渉だったことと思われ、本当によくやってくれたと思います。
そして、厳しい条件見直しに協力してくださった幼稚園職員の皆様にも頭が下がる思いでいます。
多くの方が力と気持ちを合わせてくださったからこその成果であり、素晴らしいことだと受け止めています。

こうした結果を得ることができた背景には、関係者それぞれが持つ「これによって出てきた財源を、子育て支援策の充実につなげたい!」という強い思いがあったと受け止めています。
この貴重なお金を、取組開始から後になって発覚した財政危機脱却のために満額つぎ込むのは、絶対に違う!と思っていますので、そこは強く主張しておきます!
(ちなみに、この交渉、人事部局ではなく子育て担当部局が行ったと聞いています。
 専門であるはずの人事より、よっぽどいい仕事してるやん...と思いつつ。)
  ↓
【ご参照】
公立園の再編で産み出されるお金は、新しい子育て支援策に充てられるのか?それとも財政危機脱出のための穴埋めに使われるのか?@2024年4月のブログ

役所に対して、厳しい姿勢で注文を付けることの多い、私のブログ。
でも今回の内容については、高く評価したいと思っています。

閑話休題。
今年は阪神淡路大震災から30年で、太平洋戦争の終戦から80年。
50を超えた私にとって阪神淡路大震災はリアルな記憶ですが、太平洋戦争は実際の体験ではありません。
一方で、私が生まれた昭和48年は終戦から30年経っていませんでした。
ということは、今の私にとっての阪神淡路大震災と同じく、私が生まれたころには実際に体験した方が周囲に沢山いらっしゃったということ。
けれども今、身の回りに実体験として戦争を体験された方はそう多くはありません。
そうしたことからも記憶はおのずと風化していくものだと思いますが、受け継ぎ、大切にし、未然に備えていかなければならないと思います。

改めまして、様々な面で今年も頑張ってまいりますので、どうぞ、よろしくお願いします。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。