西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

150億円かけても、いりますか? ②

2010-09-16 20:54:23 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ここ最近、ぐっと涼しくなってきましたね~。
エアコンなしで寝れるようになったこともあり、
同じ睡眠時間でも、疲れの取れ方が、全然違います。
これ、ほんま、ありがたいな~、と。
あ、あと、かなり早くにエアコンが切れてしまう市役所に、
夜居残るのが、だいぶ、楽になってきたのも、ありがたい。
これ、同じことを思ってる職員さん、
さぞかし、多いことだろうと。

さてさて、先日のブログの続きです。
西宮市立中央病院の今後の方向性について、市からは、
 ①現在地・現建物で継続
 ②現地での建替え
 ③移転しての建替え
の3案が示されたというのは、先日のブログで書いた通りです。

が、①については、
 〇現建物は築36年を経過しており、
 〇「病院施設の耐用期間(減価償却期間)は39年。
   いずれ近い将来に建替えが必要」←市配布資料より抜粋
という現実があります。
これ、要するに問題の先延ばしであり、
とてものこと、建設的な案とは言えません。
②についても、現在の中央病院のていたらくを見るにつけ、
同じところで建替えたところで、何かが大きく変わるとは思えません。
また、この案には
「工事期間が長期化するため、工事費が嵩む」
「工事中の診療機能縮小に伴う患者の減少の恐れや、
 医療スタッフの処遇などの影響がある」
など、他にも、きわめて対処困難な課題が山盛りです。
となると、市の考える本命は③の「移転しての建替え」
ということになるのだろうと。
これ、説明資料による各案の説明が、それぞれ
① メリット1点 デメリット5点
② メリット1点 デメリット2点
③ メリット3点 デメリット2点
となっていることからも透けて見えてくるように思っています。
ま、下衆の勘繰りと言われれば、それまでなんですけどね。
(ちなみに、「  」内は、いずれも市配布資料より抜粋しています。)

ところで、この移転×建替え案に必要な費用を、
憶測も交えて私なりに計算してみると、
 〇建設工事費用 約77億円以上⇒市配布資料より
 〇敷地購入費用 約22億円以上
   ⇒現病院の敷地と同条件で購入した場合@路線化
     ただし、「現病院は立地が悪く、患者にとっての交通の便がよくない」
     というのが市の長年にわたる主張でもあり、
     もっと高くなる可能性が高いのではないか???と。
 〇企業債(=借金)の一括返還 約13億円
に加えて、設計監理費、医療機器購入費、移転・解体費用等が
必要であり、計・約120億円の資金が必要となります。
これに加えて、市は、中央病院について、
「独立行政法人化して、存続させる」という方針を示しています。
独法化するためには
 〇退職給与引当金の計上 約14億円
 〇市からの長期貸付金   約21億円
についても対処が求められることになるでしょう。
というわけで、中央病院を移転して、存続させるためには、
しめて、約150億円!が必要になるということになります。
しかも、そこまでの資金を投じたところで、
病院経営が抜本的に改善する保証は、どこにもありません。
う~む。。。

というわけで、ここから先は、頂いたコメントへのお返事にて、
続きに替えさせていただきます。

>なりきりマス様

>特別委員会の議論のスタートが
>「存廃」についての議論が一度もなされずに、
>市当局の筋書き通り進んでいくことには抵抗を覚えます。

私も、全く同じ意見です。
私は、「公約を掲げて当選」=「白紙委任」ということだとは思いません。
それを認めることは、市長と議会という二元代表制の存在意義を
放棄することだと思っています。
ここらへん、是非、意見交換したいですね。

>にーの様

いつも、ご覧頂いているとのこと、有り難うございます。
頑張る意欲が湧いてきます!

>なぜ、「やめるとどうなる?誰がどう困る?」という観点から
>スタートできないのか。

仰る通りだと思います。
右肩上がりに経済が成長しつづけていた時代なら、
また違う議論もあろうかと思いますが、
今の時代背景を考えれば、こうした観点を持って、
問題に対処することは、至極当然なことだと思うのですが。。。

ご指摘の内容も踏まえて、この問題、しっかり、取り組んでまいります。

また今回、ブログで取り上げた内容とは、異なりますが、

>幼稚園難民様

コメントいただき、有り難うございます。
「子育てするなら西宮」という看板を掲げる以上、
その責任を強く感じ、その名に恥じない施策を行うべきだ!
というご指摘かと思います。
仰る通りだと思います。
微力ではありますが、ご期待に応えることができるよう、
精一杯頑張ってまいります。

長文にお付き合いいただき、有り難うございました。
また、コメントいただいた皆様に、重ねて御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございます。
それでは、今日は、このへんで失礼致します。