西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告~住宅困窮者に対するセーフティーネットの提供について④

2014-08-28 16:31:51 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

雨のため、今朝に予定していた阪神西宮駅での駅立ちは中止。
というわけで9/4(木)に振替実施します。
お見かけの節は、よろしくお願いします。
しかし、ほんま、よう降ることが多いですね。

さて本題、一般質問のご報告。
ここまでの話のやり取りを受けて、市営住宅に関する話の要望をまとめます。
それでは、どうぞ。

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「住宅困窮者に対する支援策を、市営住宅の供給から住宅手当の支給へ改めるべきではないか?」という質問に対して
「長期的に見ますと、住宅手当の支給は、住宅困窮者に対する支援策の一つとして、今後検討が必要な課題と考えております」とした上で、様々な課題を列挙して頂きました。

また「住宅困窮者に対する支援策の適用の是非の判断は、収入だけでなく、資産の保有状況も加味するべきではないか?」という質問に対しても
「公平性の確保や住宅の困窮度合いを示す一つの判断基準として有効」とした上で、様々な課題を述べて頂きました。

さらに「公共施設マネジメントの観点から、市営住宅の大幅な戸数削減に取り組むべきと考えるが、どうか?」については、
現在の進捗・今後の予定を述べた上で「総量削減を目標に掲げている本市の公共施設マネジメントの取組みにおいて、市営住宅の削減は重要なテーマであり、統廃合など集約化計画の具体化を図ると共に、先に述べました住宅手当の支給制度なども併せて調査・研究を行い、更なる管理戸数の削減を目指してまいります」というご答弁を頂きました。

繰り返しになりますが、住宅困窮者に対するセーフティーネットの提供を、市営住宅の供給という手段だけで果たそうとすることによって、
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● 同じように住宅に困窮し、市営住宅入居に必要な条件を満たしていても「入居できる世帯」と「入居できない世帯」が存在するという公平性の問題
● 結果的に市営住宅に高齢世帯が集中することになり、コミュニティ機能の低下やハードに関わる課題が多発している現実があるという問題
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が発生しています。
市は責任を持って、こうした課題の改善に取り組むべきです。

加えて、
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● 本市が保有する公共施設は、同規模市の平均値と比較すると面積当たりで約1.4倍、市民一人当たりで約1.1倍と多い上、人口・世帯数当たりの市営住宅戸数は平均の約2倍と著しく多い
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という現実もあります。
この点については市長も所信表明において
「市営住宅が床面積で公共施設全体の約41%を占めており、
 全国的に見ても非常に高い割合となっています。
 現在進めている統廃合の取り組みをより進めることに加え、
 市営住宅のあり方自体の検討も進めます」
と取り上げておられるところです。

他の質問に対して頂いたご答弁と比べて、この質問にたいする答弁では調査・研究という言葉が多用されるなど、若干、歯切れの悪い内容であったと感じています。
もちろん、ご答弁の中であった通り、多くの課題があり、一朝一夕に、しかも単独の市だけで推進するのは難しい話であることは理解しています。
しかしながら実際問題として、代替策の提供もなしに、今現実に沢山の方が住んでおられる市営住宅を大幅に削減することなど不可能だと私は思います。

「住宅困窮者に対するセーフティーネット提供手段としての住宅手当の支給」という考え方に、越えなくてはならない高いハードルが存在することは十分認識しています。
しかしながら全面的か?部分的か?は別として、こうした考えを取り入れない限り、現状の問題点を大きく改善するとともに、公共施設マネジメントで示された考え方を大きく前に進めることは困難だと思います。
ご答弁頂いた通り、『今後、公営住宅政策として、住宅手当の支給制度のあり方につきまして、調査・研究に取り組んで』頂きたい。
要望します。
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さあ、明日から9月議会。
遅ればせながら、ようやく6月議会質問のご報告も終えることができました。
引き続き、頑張ってまいります。

というわけで、今日のブログはこれまでで。
それでは失礼いたします。