遅ればせの話ですが、西宮市と芦屋市がごみ処理施設の集約等、ごみ処理広域化に向けた協議を行う「西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議」の第1回が4/27に開催されたそうな。
というわけで、それを受けての報告を先日受けました。
ちなみに今回は第1回ということで両者の顔合わせ&今後の話の進め方といったところが主な議題となった模様。
で報告を受ける中で、「ここについては注意が必要!」と思った点があったので、今日は、その内容など。
会議で配布された資料によると、
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●西宮市がごみ1トンを処分するのに必要な費用は約26,900円(過去3年間の平均値)。
●芦屋市がごみ1トンを処分するのに必要な費用は約42,400円(過去3年間の平均値)。
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とのこと。
芦屋市の方が、ごみ1トンを処分するのに必要な費用が大幅に高いことは明らかですね。
この点については検討会議でも質問があり、事務局は「芦屋市の収集にはパイプラインの費用を含むため、単純な比較は難しいが、収集運搬と中間処理、いずれも芦屋市の方が高くなっている。これはスケールの違いが大きく、西宮市はスケールメリットが出ていると考えられる。」と答弁しています(「 」内は議事録概要から引用)。
☆答弁中にある「パイプライン」については以前のブログでも取り上げているので、以下ご参考。
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【ご参考】
芦屋市の巨大な負の遺産となりかねない、ごみパイプライン。これの責任を、西宮市が一緒に背負うなんてのは絶対ダメですよ!@2016年11月のブログ
ちなみに過去3年間の平均値でごみの総排出量を比較すると、西宮市は約189,000トンで芦屋市は36,000トンと西宮市の方が圧倒的に多くなっています。
西宮市の人口が49万人弱なのに対して、芦屋市の人口は10万人弱なので、この数字は妥当なところですし「スケールメリットが出ている」なら、西宮市の方がごみ処理費用が安くなるのは当然ですよね。
ただ、この「ごみ1トンを処分するのに必要な費用」の比較、とても重要な要素が抜けているのですよ。
というのも、ここで示された費用は
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●1年間に、ごみ処理にかかった総費用を
●両市の総トン数で割って算出した
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とのこと。
いやいや、それじゃン十億円かかったごみ処理施設の整備&更新費用が入っていないじゃないですか。。。
念のため言っておきますが、私はごみ処理の広域化自体に反対する立場にはありません。
が、ごみ処理広域化を推進するのであれば、
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●施設整備費・運営費等を適切に分担することが前提!
●適切に分担するという以上、西宮市が最大限のメリットを享受することが大前提!!
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だと考えています。
そもそも、ごみ処理に関する費用にはスケールメリットが働くことを考えると、広域化が実現した場合、西宮市ではなく芦屋市側に圧倒的にメリットがあるわけですし。
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【ご参考】
市政報告49号@2017年4月発行
というわけで、ここらへんの意見は当局方にもしっかり伝えておきましたし、その意は十分くんで頂けたものと思います。
検討会議も、まだ第1回が終わっただけですし、今後の推移をしっかり見守ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。