人生における重要なことの多くを、司馬遼太郎さんから学んだと思っているんですよ、私。
なこともあって大河ドラマ「西郷どん」が始まったのをきっかけに「翔ぶが如く」を読み返しだしたのですが、こりゃたまらん&止まらん。
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しかし大きな影響を受けたと思ってる本でも、十数年ぶりとかで読むと内容忘れてるもんですね。
ほんで昔と今とで、自分の中で刺さる部分が全く違うというあたりも、さすがの司馬文学!
てな近況報告はさておき、本題へ。
去年の12月議会に大量の議案が上がってきたのですが、その中に多数、指定管理者制度に関わるものが含まれていました。
ちなみに指定管理者制度とは「住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減等を図ることを目的として、これまでは、公の施設の管理は、直営又は市の出資団体および公共的団体だけにしか委託することができなかったのを改め、民間事業者、NPO法人、ボランティア団体などを含めて管理を委託する」という制度です。
(「 」内は十年以上前の市配布資料から抜粋。)
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【ご参照】
指定管理者制度について。@2005年9月のブログ
で12月議会に上がってきた議案は、
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●指定管理者制度の対象となっている施設のうち、多くの指定期間が2018年3月末で満了する
●期間満了を受けて、それら施設について選定委員会が新しい指定管理者を選定した
(⇒もちろん結果として、前と同じ指定管理者が受託することになったケースも多々あり)
●その内容について、議会に諮る!
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という内容でした。
選定結果は市関係者以外も含んだ「選定委員」によって適正な手順を経て示されたもの。
なので、その結果自体について特段の異論はありません。
ただ審査の過程で気になることが色々あったんですよね。
「西宮市立今津体育館・鳴尾体育館・甲武体育館」の3施設を一括で指定管理する案件なんかが、分かりやすいのですが。
この案件で受託事業者が果たす役割の大部分は「体育館を借りたい希望者に貸し出す業務」です。
である以上、事業者がやらねばならない業務はきわめて定型的であり、創意工夫の働く余地自体あまり多くないはず。
だったら、こういう施設の指定管理者を決定するにあたって重視するべきなのは受託価格だと思うんですよね。
ところが当該案件の場合、100点満点中「提示された指定管理料(総額)の金額多寡」の配点は、なんと10点のみ。
こうなると価格が髙い事業者でも受託するケースが多々発生しうるわけで。
実際、これら3体育館の運営を受託した「西宮スポーツコミュニティ共同体」の受託価格は、同じく入札に参加した他の事業者が提示した金額に比べて大幅に高くなっています。
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「これらの施設の稼働状況は、極めて悪い!
だから稼働率を上げるためにも創意工夫が必要なのだ!!」
というなら、そこを重視して選定するというのも分かるのですよ。
けれども実際には、この3施設のメインを占める「体育室」の稼働率は
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●今津体育館⇒88.7%
●鳴尾体育館⇒83.3%
●甲武体育館⇒92.1%
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とかなり高くなっています。
だったら、もう少し価格を重視して事業者を選定したら、どうなん???と思うわけで。
てなやり取りを委員会でしたところ、
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●担当課長からは「価格点をどういうパーセンテージにすべきかということについては検討していきたいと思っております」
●副市長からは「澁谷委員の意見も踏まえた上で、指定管理の見直し等を検討させていただきたいというふうに考えております」
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という答弁を引き出すことが出来ました。
副市長から、こういう答弁を引き出すことが出来たのは、ちょっとした成果ですね。
もちろん「安かろう悪かろう!」ではダメですし、施設によっては価格より他の要素を重視すべきものもあると思っています。
とは言うものの、やっぱり現状の点数設定には見直すべき点があると思うんですよね。
この点、当局方も認めていますし
というわけで、この問題、抜本的な見直しを進めることができるよう、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。