西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

手話だけでも、筆記だけでも伝わらない・伝えられない場合がある聴力障害。しみじみ当事者の声を聞かないと分からないことって沢山ありますね。

2018-03-05 16:17:14 | すべての人にやさしいまちを実現するために

昨日は毎月第1日曜日恒例の消防団×訓練の後、「耳の日のつどい記念講演会」へ。
こちら西宮市聴力言語障害者協会難聴部が主催しているイベントで、3/3を「耳の日」とし毎年、この時期に講演会を行っておられます。
ちなみに写真は「障がい児の学ぶ場を増やす」「聴覚障害と聴導犬を考える」を中心に活動している特定非営利活動法人MAMIEの安藤美紀氏による昨日の講演風景です。
  ↓


毎回、こちらにお伺いする度、思うことなのですが。
聴覚障害をお持ちの方には、産まれた時から耳が聞こえなかった方もいらっしゃれば、最初は聞こえていたのがなんらかの原因で聞こえなくなった方もいらっしゃいます。
また完全に聞こえない方もいらっしゃれば、聞こえにくいけれども完全に聞こえないわけではないという方もいらっしゃいます。
そうした背景によって、手話が分かる、読唇術ができる、いずれも出来る、逆にいずれも出来ない等、その方によって大きな違いがあるんですよね。
なので講演会をするにしても、上の写真の通り、
-------------
●スクリーンに要約した内容の筆記を投射
●ご本人や手話通訳者が手話を利用
-------------
と複数の手段が必要になってきます。
これって直接、お伺いしないと実感持てないよな~、と。

今後、一層の高齢化が進んでいくこともあり、こうした耳が聞こえない、聞こえにくい方はますます多くなっていくと思っています。
そうした方々も住み慣れた・住みたい環境で暮らしていくことが出来るバリアフリーな社会作りって、とても大切だと思うんですよね。
そこで、会の方々との意見交換を通して、継続して

-------------
●聴覚障害者と健常者との交流を助けるため、手話通訳者や要約筆記者を派遣する意思疎通支援事業があるが、この利用が大きく制限されている。そこで民間主催の講演会や講座等についても、派遣対象に加えること。
●障害者団体内の会議に対する派遣回数は年間6回を上限としているが、この回数を増やすこと
-------------
といった内容を、行政に対して求めてきているのですよ、私。
で、この度、初めて、こうした要望について「検討します!」という回答が返ってきました。
来年度予算が審査される、この時期に「検討します」という回答が行政から帰ってくるというのは、非常に重いことであり、これ来年度には実現する可能性が相当高いと思っています。

しみじみ多くの当事者の声をお聞きし、市政に反映していくことが出来るよう、微力を尽くしていかねばならんな、と改めて。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。