西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

保育所×待機児童解消のために欠かせない、幼稚園の協力。だからこそ、そのための取組を進めるべきなのです!

2018-11-27 11:19:45 | すべての人にやさしいまちを実現するために

先程、「西宮市消防訓練施設」の竣工記念式典から戻ってきました。
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ちなみに場所はこちらですよ。
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県の所有地を無料で借りてできた、この施設。
「これでやりたかった訓練は全てできるようになりました!」とのことで、市の消防力の強化に直結すること間違いなしですね。
いわゆるハコモノについては色々と注文を付けることの多い私ですが、これについては素直に喜びたいと思います。


さて本題、一般質問のご報告の続きをば。
今日も保育所の待機児童対策についての提案ですよ。
それでは早速始めます。


【質問】

三点目、幼稚園の預かり保育の拡充についてです。
資料⑨で示した通り、3歳児で94人、4歳児で32人と3歳児以降でも多くの待機児童が発生しています。
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とりわけ小規模保育施設を卒園した児童の行き場がない、いわゆる3歳の壁という問題が、本市においても、きわめて深刻な課題であることは明らかです。
これらの児童の行き場を確保するという観点からは、長期休暇期間中も受け入れ可能な、幼稚園の預かり保育に対する支援を充実させることが効果的だと考えます。
この点についての見解をお聞かせください。
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【答弁】
幼稚園の預かり保育につきましては、待機児童対策の一環として、平成28年度から、登録していただいた私立幼稚園の預かり保育を利用した保護者に保育料の一部を補助する協力幼稚園事業を実施しており、入所保留となった3歳児以上の受入枠の拡大につながっております。
市としては、入所保留となった3歳児以上の行き場を確保する観点から、私立幼稚園の預かり保育の拡充は有効であると考えており、平日の長時間の預かり保育や長期休業中の開園を行っていただく幼稚園を増やすためにはどのような支援を行っていけばよいのかについて、他市の事例も参考に調査検討していきたいと考えております。
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【意見・要望】
資料⑨に示した通り、3歳以上の児童でも待機児童が発生しており、本市においても「3歳の壁」が深刻な問題となってることは明らかです。
一方で、
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●就学前児童数のピークは2006年であり、その後、児童の絶対数は減少傾向にあること
●就学前児童全体に占める、保育所を希望する家庭の割合が大幅に増加していること
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から、幼稚園全体で見ると、受入枠には余裕があると思われます。
こうした点を考慮すると、3歳以上の児童の受入を拡充するためには、私立幼稚園の活用が、きわめて即効性があり、かつ有効だと思われます。

「3歳児以上の行き場を確保する観点から、私立幼稚園の預かり保育の拡充は有効であると考えており、平日の長時間の預かり保育や長期休業中の開園を行っていただく幼稚園を増やすためには、どのような支援を行っていけばよいのかについて、他市の事例も参考に調査検討していきたいと考えております」とのご答弁でした。
議会としても、議長会を通じて、「市が預かり保育拡充に係る人件費補助等を実施すると県の私学助成が減額される仕組みとなっている」ことから「市単独補助を実施した際に、私学助成を減額することのないよう」要望しています。
市からも、同様の要望を県にあげ協議を進めていると聞いています。
まずは、こちらが前に進むよう、ご尽力いただきたいと、私も考えています。

一方で「県が協議に応じない限り、市としては何もできません…」という姿勢には問題があるとも感じています。
市の、私立幼稚園の預かり保育拡充のための補助金支給に対する姿勢は、「市が単独で私立幼稚園に補助金等を支給すると、県からの補助金が減額される。結果として私立幼稚園が受け取る補助金は変わらないことから、市単独での補助金は支給しない!」というものです。
しかしながら新制度に移行した私立幼稚園が対象であれば、市が単独補助を実施しても、県からの補助は減額されません。
こうした状況を鑑み、私立幼稚園の新制度への移行を支援すると共に、新制度に移行した私立幼稚園に対する補助金の支給についても、あわせて検討するよう、要望しておきます。

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言いたいことは、ほとんどすべて意見・要望で言い尽くしているつもりでいるのですが。
「待機児童解消!」とか「子供の居場所確保!」ということを考えるなら、今ある資産をいかに有効活用するか?こそが肝だと思っています、私。
だからこそ、「幼稚園は幼稚園!保育所は保育所!!」的な今の在り方を、柔軟に見直していくべきだと思うんですよね。
この質疑で取り上げた内容については、やや進展が見えそうな気配もありますし、そこらへん展開があればお知らせしてまいります。

それでは今日のブログは、このへんで失礼します。