西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

全国で3番目に多い、西宮市の保育所待機児童数。その背景を説明します...

2020-09-14 10:33:39 | すべての人にやさしいまちを実現するために

以下、毎日新聞WEB NEWSから。
しかし「(厚生労働省が4月1日時点でまとめた、希望しても認可保育所などに入れない待機児童の数で、明石、西宮、尼崎の3市が全国のワースト5に入った。」というのは、あまりにも厳しい状況ですね...
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待機児童 ワースト5に県内3市 明石、西宮、尼崎 受け入れ拡大急ぐ/兵庫


令和2年4月1日現在の本市の保育所待機児童数は、昨年度から92人増加して345人。
待機児童を含む、希望通り入所できなかった方(利用保留児童)は実に936人に及びます。
保育所等への入所者数7921人に対して、この待機児童数(と利用保留児童数)は、きわめて厳しい状況だと言えるでしょう。

本市の就学前児童数(=0~5歳児の人数)は、平成18年度をピークに減少に転じています。
これだけ聞くと、保育所の待機児童問題って、なんとかなりそうな気もしますよね。
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にも拘らず、これだけ多くの待機児童が発生している最大の要因は、保育需要率(=0~5歳児のうち、保育所等を希望する子供の割合)が近年、増加の一途をたどっていること。
10年ほど前には20%を下回っていたのが、現在では30%を大きく上回っています。
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市も、決して無策でいたわけではありません。
実際、本市では過去約10年間で保育所の新設を中心とした手法で、受入数を3000人以上増員しています。
もともと5000人程度だった受入数を約8000人まで増やしたにもかかわらず...の、この状況。
これは市としても、相当厳しい状況にあるとは言えるでしょう。
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市は今後も、保育所の整備を中心とした対策を推進しようとしています。
また新たに、待機児童の多い夙川・越木岩・高木の公立幼稚園3園で預かり保育を開始すると共に、地区を限定して1~3歳児を受入対象とする小規模保育所を募集する考えも明らかにしました。

とは言え、
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●本来、210名まで受入可能な芦原むつみ保育所の定員を150名としている(=210名を受け入れるべき)
●相対的に待機児童が多い0~2歳児を対象とする小規模保育施設・家庭的保育事業を募集していない
●就学前児童数の減少に加え、保育所に対する需要が増加しているため、相対的に受入枠に余裕がある私立幼稚園を十分、活用できていない
●送迎保育バス事業の充実を前提に、市街地から離れた大規模な市有地の有効活用するべき
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等、やろうと思えば出来ることは、まだまだあります。
「子育てするなら西宮」を標榜する以上、できる限りのことを、とにかくやっていくべきだと思うんですよね。

該当する年齢のお子様がいらっしゃる家庭にとっての最重要事項は、今この瞬間に我が子が通える保育施設があること。
それが見つからなければ、多くの方の人生に大きな影響を及ぼしてしまう。
それだけの重みを自覚して、市は、この問題に取り組むべきだと考えています。

引き続き、具体的な指摘・提言など行ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。