新しい年度を迎えたこともあり、過去に取り組んできた事案について一定の結果が示される機会も多い、今日この頃。
というわけで今日は、そんな話の一つをば。
昨年6月議会で
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●市は公共交通機関の利用が困難な重度障害者を対象に、福祉タクシーやリフト付き自動車(以下、福祉タクシー)の利用料を補助する「福祉タクシー派遣事業」を実施している
→定額制と予約制があり、予約制の利用は、医療機関・公共の建物・銀行への移動等に限るとされている
●現在の運用だと、不正利用が可能!
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と指摘しました。
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この件、市も重く受け止め、
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●不正行為が行われていないかのチェック
●利用者が利用実績(=利用していないにもかかわらず、利用したことになっていないか)を確認できるよう、利用実績の送付
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といった対策を行うことを約束しました。
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【ご参照】
現在の運用だと、介護タクシー事業者による不正行為が起こりうると認めた西宮市。抑止のため具体的対策を講じる約束を取り付けました!@2022年7月のブログ
こういった経緯を受けて、市は昨年度、約束した対策を実施。
その結果、
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●各事業者から提出された乗務日報等から、福祉タクシーを利用したこと自体は事実と思われる
→が、健康保険の利用記録と付き合わせたところ、医療機関の利用実績がない
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等、不適切な利用を疑わざるを得ない事例が複数存在することが分かりました。
詳しい調査結果等は以下の通り。
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なお、上に記載した
「各事業者から提出された乗務日報等から、福祉タクシーを利用したこと自体は事実と思われる」という部分についても、つっこむ余地はあるのでは????と思ったりもしています。
というのも、
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●当該制度は定額制が要介護3以上、予約制は要介護4以上と一定以上の重度の方が利用されることもあり、利用するタクシー会社・運転手が固定する傾向がある
→利用券自体を運転手に渡したままにし、市への請求は事業者に任せているという事例も存在する
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という疑いを持たざるを得ない事例があると聞いているから。
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【ご参照】
重度障害者を対象に、福祉タクシー・リフト付き自動車の利用料を補助する「福祉タクシー派遣事業」。ここで不正請求が行われている可能性があります!@2022年7月
担当部署でも問題意識を共有し、継続的なチェックと指導に努める旨、回答を得ています。
正直者が馬鹿を見るようなことや、本来必要がない負担を他者につけ回すようなことは断じて許してはならないと思っています。
この件につきましても、自分が議員であり続けることが出来る限り、しっかり取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。