西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

財政危機を踏まえて提出された、議員報酬を5%削減する案。審議の結果、賛成多数で可決されました。

2023-12-15 15:58:16 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

12月議会も本日で終了。
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今議会も色々ありましたが、一番盛り上がったのは本日、議員提出議案として提出された「議員報酬を1年間、5%削減する!」という議案。
賛成・反対それぞれの立場から、各会派・議員が、議案への賛否の姿勢も含めて示すべく行った討論の数は計10件。
単純計算で、議員の4人に1人が討論したことになるわけで、過去にもあまり例のない盛り上がり方(?)だったように思います。

なお、この件、私が所属する会派・ぜんしんは賛成。
議案自体も賛成26反対14の賛成多数で可決されました。
私が行った会派としての討論内容は以下の通りです。
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会派・ぜんしんは「議員提出議案 第3号 西宮市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件」について賛成します。
以下、理由を申し述べます。

9月議会において本市財政の危機的状況が明らかになりました。
このような状態に陥った最大の要因は経常収支比率の高さにあり、その原因が人件費率の高さにあることは市自身が認めているところです。
今般の財政危機の最大の責任が、こうした課題に向き合わず、具体的な改善策を講じなかった石井市長をはじめとする市の経営層にあることは明らかです。
市長には自らの職責の重さを強く自覚し、職員の人事給与制度全般の適正化と歳出削減に取り組むよう、改めて、強く求めておきます。

会派・ぜんしんは本市の財政状況は、きわめて厳しいという認識に立ち、継続して市政運営に対する指摘と意見を続けてきました。
とりわけ今般の財政危機の原因である経常経費の高止まりと、その最大の要因である人件費の大きさについて警鐘を鳴らすと共に、具体的な問題点を指摘し、改善策を提案してきました。
2017年3月議会で提出され、賛成多数で可決された職員定数を増員する議案についても、我々は反対しています。
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【ご参照】
職員定数を増員する議案は賛成多数で可決されてしまいました。可決されたことはもちろん、このような議案が提出されてきたこと自体、とても残念に思います。@2017年3月のブログ

持続可能な行政運営を実現することは、議会として果たすべき重要な役割の一つであり、それを前提に、報酬に相応しい役割を果たすことこそが議員としての本来の責任の果たし方である。
これが、我が会派の基本的な考えです。
そうした観点からも、過去の経緯からも、一律に議員報酬を削減するという内容が、議会として適切な対応と言えるか、疑問があるのは事実です。

一方で、議決機関としての自らの職責を考えたとき、結果として、再来年度には予算編成に支障が出る可能性があるという事態を招いてしまった責任があることも事実です。
また厳しい財政状況の中、職員全体についても給与削減が避けられない可能性が高いと思われます。
先般の総務常任委員会での質疑において、局長級が自らの意思で給与総額の概ね5%を減額する考えであることも示されました。
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【ご参照】
基金を食いつぶしまくって令和10年度に収支を均衡させたところで、手遅れなのでは?当面の目標は、一定以上の基金が残っているうちに、早期に収支均衡を達成することであるべきです!@前々回のブログ

こうした状況の中、一般職員に比べて、意思決定に遙かに近い場所におり、重い責任を負う議員として、また市当局に厳しい対応を求める者として、自らの立場と姿勢を形で示す必要があると考えます。
よって趣旨に全面的に賛同するものではありませんが、議会としての責任の取り方の一つとして、今回の提案に賛同します。
以上、会派・ぜんしんの賛成討論とします。
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てな感じです。
それにしても、つくづく議会の意見は多様だと思います。

というわけで簡単ながら、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。