
YORIくん、私のタブレットに夢中です。リンゴを食べながら・・・

★中医
本日は、虚・実について少し書いてみます。
この発想は中医独特ですね。虚・実は「邪正盛衰」という観点から病気を看るときの考え方です。邪とは「邪気」で人体に障害をもたらすもので、正とは「正気」で健康体の持つ気です。
「実証」とは人体の正気は満たされているのに邪気のほうが強くて正気が負けてしまい病気に見舞われることです。
「虚証」とは人体の正気が衰退し、体力や免疫が落ちてしまったときに病気に犯されることです。
最もわかりやすい例は「風邪」です。正気が充足しているのに邪気に見舞われる、つまりインフルエンザなど感染性の強い邪気に逢うと病邪が正気に打ち勝ってしまうので激しい症状となります。これが実証です。そして反対に回りの人は風邪などひかないのに自分だけ正気が不足しており、普通は病邪として感知しない弱い邪気でも発病してしまうような風邪です。これを虚証と言います。
こういった虚実の発想は他の病源にも応用できます。たとえば、高血圧。特に「本態性高血圧」これは原因不明で遺伝か?と思ったりしますが、原因がわからず対処療法に頼るしかない場合が多いかと・・・
症状は頭痛、めまい、のぼせ、目の充血、疲れ、気分のイライラ、口の渇き、耳鳴り、動悸、首筋のこわばり・・・などですね。
これらを虚実で考えると・・・栄養の摂りすぎでエネルギー過剰になる「実証」のケース。これは上半身の興奮を示すもので、気の上昇だそうです。一方、足や腰など下半身の衰弱が起こると、上半身がのぼせ気味になり、衰弱や不足によっておこるケース、こちらは「虚証」とされます。傾向としては、実証の場合はいわゆる、卒中タイプに多く、虚証は老化や心身の過労が続いたときに起こりやすいようです。もちろん症状が激しいのは実証です。インフルエンザと同じですね。でも虚証の場合はしぶとくなかなか治らないのが傾向だとか・・・
不眠もそうです。実証型の不眠は、食べ過ぎ、飲み過ぎでカロリー摂取オーバーとなり、体が熱っぽく、興奮しやすいとか、いつもイライラしている人などに起こるようです。反対に虚証型の不眠は体が弱い、高齢、心労や過労が続く、病後産後など、心身の消耗が原因で起こるものです。もちろん、元気な人でも急に激しい精神的ショックを受けると一時的にこういった不眠にはなります。
というふうに同じ症状でも虚証・実証と病源の裏には中医的観点からふたつに分けてみることが可能です。命理においても同じようです。水が枯れて腎虚の八字と水多で溢れるような八字、どちらも水の部位の病源は起こります。ここにも虚・実の観点からの看方がありますね。同じです。


葉玉ねぎがもう出回ってますね。自然薯もゲット!!これを使って
昨日は牛丼と自然薯のお吸い物。ねっとりして美味しいです。
サラダはわさび菜とシュガートマト。