四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

難しい質問に喜んでしまいました。

2012年01月28日 21時05分33秒 | インポート
☆フリートーク&難易度Ⅱ
先日から現れるのを待っていたのですが、庭のしだれ梅にやってくるヤマガラちゃん、やっと現れました。数日間、雨や雪模様で来なかったのですが・・・・早速、ひまわりの種を籠に入れて、梅の木に吊るしておきました。気が付いてくれるといいのですが・・・

最近の私の耳、すごく良いみたいです。夫の言う勝手つんぼが治っているようで・・・自己中のせいか普段はだれかが話している内容などは聞こえない(笑)。でも、遠くにいるはずのヤマガラちゃんの声は聞き分けられるのです。「あいつだ!」と思って外に出ますと、いるのですね。ちゃんと・・・「ち~っ!」と鳴きながら・・・・聞き耳立てているとよく聞こえるんですね。

 さて、本日ですが、これもまた先日来、いじくっていますが、土旺の月支が官殺になる命についてです。自宅のマンツーマンの生徒さん(これ、優秀!)が「天干の戊官殺1と月支で戌や辰の数値3どうなんでしょう?」とレベルの高い質問を頂きました。習いだしたころではこんな質問はしませんから・・・・「土」は土としてひとくくりにしてしまう人が多いのですが・・・・天干と支の区別をするようになると力はついてきていると言えますね。褒めてさしあげるところですよね。

で、次の3例を比べてみることに・・・いずれも日干強という想定で!!
 A女命 丁〇
     戊申
     癸酉
     癸亥 

 B女命 壬子
     庚戌(土)
     癸丑
     ○〇

 C女命 丁巳
     庚戌(土)
     癸酉
     壬子

まず、BとCですが、こちらは戌の燥土がどの程度、化殺されるか!という度合で日干が任じるか任じるほどでないかで決まります。燥土ですのでいくら水が入っても適切な土になるというのが原則ではあります。Bは周りに金水があってかなり化殺されます。日干が任じるには力ない官殺となります。少し前のブログ参照されるとわかりますが・・・・

Cは戌は燥土のままであって(少しくらいは化殺はあるのですが、これを問題にするとわからなくなるので無視!)、つまり日干はこの土官殺には任じなくてはならないという結論になります。日干強のときは喜の官殺です。ですが、大運で水強となるとBと同じかもしれません。その時は精査が要ります。

 つぎにAですが、これは天干に一つ戊の官殺があるだけで、後は印の金がこれまた張り付いてます。ですが、この命は日干の癸と戊官殺が干合しています。金への化殺も少々はあってもこれも数値的には無視。戊に根はありませんが、干合という一種の剋の形です。普通の剋とは違います。日干は十分に任じなくてはなりません。日干強ですので戊に根がでても大丈夫かとは思いますが・・・・大運水強はこれまた戊は危険にさらされることにはなります。女命なので金、水の大運が巡ります。このときは天干の戊は燥土でも水強には流されてしまう可能性があります。大運水、年運金はかなり危険と読み取ります。何が?もちろん、官殺の忌象です。ついで財運もきびしいですが・・・・
男命だと逆行運ですので、喜神運となって良いですね。

 と、こんなふうに解釈していきます。難しい部分ではありますが、マンツーマン講座ですのでしっかりお勉強していただきました。

今日もまた、M恵ちゃんという四柱推命大好き女性がきて四柱推命の話に花が咲きました。彼女は中学時代からの私の生徒さんでその息子さんも親子二代で塾生でした。その彼女は会社のお昼休みに私のブログでお勉強してくれています。ちょっと見ない間に力をつけて来てくれました。陽先生の本も難しい、難しいと言いながら、読んでますねえ~!今日の質問、ひえ~~っというくらいハイレベルでした。陽干支の天地の剋を聞いてきましたから・・・庚寅とか甲辰とか・・・・これ、難しいところですよね。月干支ですと特に!!

それで、こんなふうに説明しますとよ~くわかっていただけました。釜で湯を沸かして沸騰しているときの状態です。蓋が庚で力量は1。寅が釜で3の容量。どうみても寅が大きいけれど、庚ふたは1の力で沸騰した寅釜を抑えて浮いてはきません。つまりこれが対峙状態であると・・・陽干というのは1で月支3と対峙するということです。対峙とは沸騰した釜と蓋の均衡を言うのです。これ、めちゃくちゃ良い表現だと思いませんか?
     

☆今春4月よりの講座予定を更新しました。ホームページの講座日程をご覧ください。ブックマークより入れます。
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友人の歌集より

2012年01月24日 21時38分34秒 | 詩歌
☆フリートーク
 君が待つ一樹(いちじゅ)を目指しひた走る春おぼろげなる月を頼りに

 亡き吾子(あこ)に会へる気がして来(こ)し川辺百万本の彼岸花燃ゆ

 母を連れ父の車いす押す夫と行く白藤のトンネル長き
            
                     正原久美子歌集「ひなげしの花」より

 昨年末に彼女から突然に電話を頂いて、久しぶりの懐かしい声に華やぎました。3~4年前、戊子年に奈良市の奈良ホテルで同窓会があって以来です。私たちの卒業した奈良女子大学は卒業後30年めに同窓会を奈良ホテルでするというしきたりがあるのです。盛大な同窓会で懐かしい学生時代を思い出したものでした。正原さんは国文学科、私は英文学科でしたが、同じ下宿の友でした。彼女は結婚後も文学にいそしんでいたようで「日本歌人」に所属されてすばらしい歌をたくさん作られてきたようです。埼玉県在住なのですが新人賞も受賞されてますね。昨年、ご主人が定年を迎えられるのを期にご主人の好意で奥様のために出版されたようです。そんな彼女の歌集が先日、私のところにも届き、読ませて頂いている・・・・という次第なのです。

一首目はご主人とのお付き合いのころの歌でしょうか・・・・恋する乙女のひたむきな姿がとても印象的です。彼女、声はソプラノ、小柄でたおやかな女性ですので、想像してみてください。
二首目は数年前に最愛のお子様を亡くされたのですが、数か月経ったころの歌のように見受けます。狂おしいほどの悲しみの歌がたくさんあるのですが、これはそんな悲しみがほんの少しだけ、時間に助けられたのかな・・・という印象です。百万本の彼岸花という表現がそう感じさせてくれます。
この歌で乗り越えて来られたのですね。

三首目は亡くなられたお父上との忘れられない思い出なのですね。一枚の写真のように浮かびあがります。きれいですし、お父上への思いも・・・・
彼女の歌にはこってりとした重いテーマがありますが、とても女性的で美しいのです。私好みです。もう一度じっくりと読み直したいです。

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野田聖子さんのドキュメンタリーを見て・・・

2012年01月22日 23時09分57秒 | インポート
☆難易度Ⅰ
先週の金曜日の夜、野田聖子さんの出産ドキュメンタリーがありましたね。多くの人がごらんになったことでしょう。普段TVをあまり見ない私も座り込んでみました。衝撃のシーンばかりでした。特に生まれた赤ちゃんの痛々しい姿は見るに堪えないものでした。出産前から肝臓、心臓に障害があることがわかっていたのですね。生まれてからも食道閉鎖症、自発呼吸できないなど・・・障害ばかりです。2チャンネルではサンザンなる反論が渦巻いていたようですが・・・聖子さんは「ただ、私は母親になりたかっただけ!!」と。これをエゴだけで子供を産んでしまって子供が可哀想すぎる!!と。高齢出産、不妊治療、他人の卵子の提供、あまりにも無理が過ぎた結果だとサンザンな言われようです。ご本人も出産後に出血が止まらず、再度子宮摘出手術を受けてますが本当に命がけだったのですね。

 このドキュメンタリーは特に女性にはいろいろなメッセージを突きつけたと思います。子供が欲しいのに産めない人がどう受け止めたか・・・・恐ろしい現実を見せられて、引いてしまった人もいるでしょう。子供が憐れで涙した人も多いことでしょう。

 私も娘をもつ母親として、こんなに子供がほしい、母親になりたい!という気持ちは思いつめれば、これは本能ですから、心底から願ったもので嘘偽りはないと思います。2チャンネルで書かれるような売名行為などではありません。そしてこんな子供が生まれるのがわかっているのに産みたいというのはエゴではなくて苦しみであり、おなかの中で生きている子を殺すことの恐ろしさのほうがあったと思います。毎日のように心音を聞いていれば・・・もうどんな子であっても親子の絆みたいなものが育っていたと思います。

 そこで話は変わりますが・・・ちょっと考えてみたのです。不妊治療には経済力と行動力がないとあそこまではできないと思います。仮に経済力があってもそこまでするのは四柱推命的には陽命で行動力がないとしないでしょう。そこで彼女ですが、

 庚子
 甲申
 甲午
 〇〇 です。完全なる陽命でしょう。おそらく・・時干支わかりませんが。

パッと動きますでしょう。10年にも及ぶ不妊治療をされています。普通、婦人科系は水で見ますが・・・・彼女の場合は「木」に原因があるのかもしれません。中医学的には心血不足は肝血の不足と相互作用して、生理不順や不妊にもなります(最新四柱推命理論とは離れますが)。・・・木のホルモンが関係することからもうかがえます。

 大運は 09癸未 19壬午 29辛巳 39庚辰 49己卯 59戊寅・・・・となり、やっと日干の根となる卯が来ています。前運の庚辰運は最悪でしたね。

 子供さんは男の子ですね。H23年1月6日午前9時31分です。

 庚寅
 己丑(水)
 辛酉
 癸巳 です。まだやっと一歳のお誕生日になったところですので立運前です。

よ~く見て下さい。金水命で水強です。日干はやや弱。辛日干で酉に根ですが、水に洩れています。そこを己土の母が生金してさらに生水という形です。巳は調候ですが、ほぼ無効で任じるものではないですし、寅も庚に制されて無効。ただ、巳は辛を少しは暖金にして洩らしています。巳は火で心臓、寅は木で肝臓、金は肺で呼吸器系。これらすべて問題の臓器です。

 しかし印の母でもっている命ですね。聖子さんの思いはこの命にもうかがえるように思いますが・・・昨年の辛卯年は忌でしたが、持ちこたえたのですね。卯酉で酉が無効になっています。

 また、一方で現代の医療のおかげですさまじいほどの闘病の末、生きながらえているのですが・・・・この命を見て夭折の命とも思えません。ですから、生きているのかもしれませんが、現実問題としてはいつまでもつのかと思ってしまうほど痛々しい姿でした。日ごとにかわいらしくなると余計に痛ましくて・・・主人とも話したのですが、ここまできたのだから、まだ残っている心臓の手術も乗り越えて生きてほしいと思います。ここまできたのですから・・・・「生きている」ということには必ず使命があるはずです。この世に用のない命はとうに消えていることでしょう。小さな命が放つメッセージは強烈なものでした。がんばれ!というのもかわいそうな映像ばかりでしたが、それでも「生きている」ということの意味をすごく問いたいと思います。

 余談ですが、ヤマガラはひまわりの種などが好きなようです。でもヤマガラちゃんはあれ以来、現れません。猫さんにやられてはいないのかと・・・

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ヤマガラが来ました

2012年01月18日 21時37分12秒 | インポート
☆フリートーク
今日は講座でした。みなさん、やっと目鼻が立ってきはじめました。かんたんな命なら喜忌を出せるようになってまいりましたのでホッ・・・です。

ところで考えてみるに今は受験シーズンなのですねえ・・・昨年までは私もハチマキを締めなおしてふんどしも・・・これはないですが。気合を入れていたものですが、何と今年からは「今日って何曜日だっけ?」みたいになっています。いつもなら、センターテストもいち早く目を通すのに・・・・月曜日になってはじめて開いてみた・・・ようなしだいです。タイギだなと思いながらも老眼鏡をかけても新聞を離してみないと見えないので苦労しながら、英語だけはやってみました。英語しかできませんので(苦笑)。それでもポロッとみっつもこけて・・・・情けなくなったり・・・・ただの四択なのに。

 それにしても思います。なんでセンターテストがあるの?・・・です。あんなワンパターンの問題をよくもまあ作れるものだとあきれ半分、感心半分ですけど。理由はちゃんとあって始まったテストではあると思うのですが、大体、あの共通一次テストから間違いが始まったと思います。生徒にすれば、二回も同じ大学を受けるのに関門をくぐらねばならないのですよ。ましてや東大、京大など雲の上の大学受験者には無意味としかいいようがないです。差などつくはずもない内容ですから。9割以上とってどこで差がつくんです?二次試験頼みでしょう。・・・・まあ、私たちには関係ないことですので、怒るのは止めましょうか。

 戸外は寒中で冬真っ只中です。でも今やらねばならないことはバラの剪定と肥やしやりです。先日の日曜日にそれをしていますと、「ち~っ!ち~っ!」と鳥がなくのでしだれ梅の枝をみますと親しげにこちらへ寄ってくるではありませんか。顔は黒、胸の毛は明るい茶色。白もちょっとある。かわいいし、人馴れしている。こんな鳥いたっけ?今、我が家の庭には庭師が入っていますが、庭師さんも「えらい、かわいげななあ~!」と。いいから、早くチョキチョキやって!と言いたいけど、「なんていう鳥でしょうねえ?」などと和やかに・・・

そしてあくる日も昨日も今日も・・・訪問してくれました。こんなに人馴れしてるのはきっと誰かに飼われていたのかも!と変なアンテナが出まして・・・・例のタイワンドジョウのときに使った大きな網をもってきて捕まえようとこころみましたが、無理・・・でした。庭師さんが笑ってましたっけ。どこかのペットショップから逃げたのかも・・・とも。それでも先ほどPCで冬の野鳥を調べてみたら、笑えたのですが、「山雀(ヤマガラ)」でした。人懐っこいと書いてありました!!!!なんだあ・・・そういうことだったのか!人の手からエサを取っていくとも書いてあるのです。よっしゃ、明日からためすぞ~~~と決めてます。エサってなんなのでしょうね。ムクドリのエサとはちがうのでしょうか?今から、調べます~~!!

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官殺も化殺されると・・・

2012年01月15日 09時31分28秒 | インポート
☆難易度Ⅱ
丑月の土旺、戌月、未月、辰月の土は当然、差異はありますが、同様のことが起きます・・・・日干が水で印があって月支が官殺となる命に関してです。先日のコメントを頂きました咲子さんの命も少しあとで触れてみたいと思います。要は月支の官殺が印に化殺されてしまったり、少し残っても任じるには弱すぎて、日干に流れたも同然の命なのですが・・・参考にして頂ければ幸いです。

 女命 辛酉
     辛丑(土)
     癸丑
     庚申 としましょう。

この八字で月支の丑は土2、水1の力量です。日干からの通変は官殺です。この官殺に日干が対抗する責があるかどうか?つまり、任じるに足る官殺なのかということです。もし、2辛や酉がなければどうか?丑の土旺は湿ですから生金できるのですが金がなければ、そのままの2の力量で通関の印がないのなら、日干は任じなければなりません。天地には透らないのでしたら、大した強さではありませんし、事象にも喜忌ともに出にくいですが・・丑は他の土性支とは違い、水側なので水とみてもよいときがあるくらいです。反対にこの八字は土旺とはいえ、天地に透っているわけでもなく、金の印が周囲にあれば一気に生金して生水となりすべてのエネルギーが日干に流れるのです。つまり、八字は日干側のみで対抗すべきものがないという状況になってしまっています。土の官殺は任じるに足るほどの力量はなく、ほぼ無効状態とみていいのです。「依るべない」とみてもいいのです。これは他の土性支に比べると比較にならないほどです。特に戌土旺などはなかなか湿になるものではありません。

 ついでこの命の調候ですが丙火はありません。午も巳もありません。用神もなく・・・位相は低い!となります。また、印多ですので病薬としても丙火は喜ですので大運で丙火が待たれます。印多についてはここでは触れませんが悪しからず・・・・・!

事象として日干が洩れないときはどうなるのかというと強い自我の発露を失い、そのエネルギーは内向するのです。ひどいときは自閉的であったり、引きこもったり・・・・神経の問題となります。また、洩らさないというのは社会性の欠如となって現れることもあります。行動がややおっとりしているとか、仕事なども組織にあっては周囲についていけないとか・・・人に合わせられないと嘆く人をみます。きついと発達障害の方もいらっしゃいます。最近、問題とされるアスペルガーなども洩らさない命に多いようです。

 大運は壬寅
    癸卯
    甲辰
    乙巳
    丙午
    丁未
    戊申

となりますので第3運からは喜です。戊申運は申は忌ですが、戊は燥土官殺で年運によっては喜です。戊ですといくらこのような印多の命でも化殺はできません。

さて、先日の咲子さんの命ですが、H5年生まれとみて・・・わかりませんが(笑)
もしかして78歳になる老婦人でしょうか?違いますでしょ!!

       癸酉
       壬戌(金)
       癸酉
       庚申

戌月ですので金2、燥土1です。戌は水源ある壬によって湿土化していますので生金可能です。土は生金して0.5見当の力量です。戌中の辛近は現れて生水し、日干は強に。洩らす木がありませんので上記の丑月生まれの命と同じ状態です。
戌土の官殺が官殺となっていません。大運で木に洩らせるかどうかがポイントです。忌は湿土、金、水と考えてください。土旺なら少しましかもしれませんが、大なり小なり同じ傾向ですが・・・

大運は癸亥、甲子、乙丑、丙寅、丁卯、戊辰・・・です。丙寅運からが本当の意味でいいですね。第二運の甲は期待の木ですが、時干の庚と相打っています。大運ですので少々は残っています。年運での木火の運を喜と考えるとよいです。
ここで大きく取り上げて申し訳ありませんが、もしお勉強されているなら、大いに参考にしてください。

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