四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

食神制殺続き

2011年06月30日 20時12分07秒 | インポート
最近は甲日で午月生まれを何だかんだと申し上げて参りました。さらに月支が庚午であれば食神制殺の意がありそうだとか・・・いや、ない!とか。今日はやはり、甲日で月支の五行が逆の丙申であればどうなるのか・・・考えてみましょう。それにあたっては年月支がどうなっているのかは見ておく必要があります。甲日干で月支が丙申ですと年干は丙か辛となります。つまり、
 辛○          丙○
 丙申   あるいは、 丙申
 甲○          甲○
 ○○          ○○  です。
丙の食傷と申の官殺の制殺具合を見てみましょう。申月にも甲日干は弱の傾向です。よって日干弱を前提として述べていくことをご承知おきください。丙剋申の食神制殺はどうなるか・・・
 前者ですと丙辛干合で天地での制殺の意はほぼない(丙辛そのものが制殺ではありますが)ということになります。後者では天干に2丙で申金と剋になっています。
 その前に特筆しておかなければならないことがあります。いわゆる最新四柱推命理論の「干の特性」です。陽干の剋については特に注意を払わねばなりません。数値以前の干の特性があります。ここを数値で計っていては読めせん。月支が丙申となるとき丙と申はちょうど対峙の剋となります。数値が傷みわけして去となるというような関係ではなく、天地できれいに力関係がバランスよく配置されているということです。この丙には特別に根があるとか火源のあるなしの問題ではなく、丙ひとつで月支の申には対抗できている状態ということです。大運で丙申運が巡っても同じことです。
 以上のことを念頭において後者の命をみてください。丙一個でちょうど良いかという関係ですが、年干にさらに丙があるのです。この場合は丙二個で申の官殺を制殺してなお、食傷の丙には力が残っています。つまり、日干は洩れることとなります。年干の丙は余分ですね。弱日干に洩気は忌です。こんなふうに考えるとき、食神制殺とはいえ、食傷と官殺の力量のバランスは大事ということにもなります。前者の場合は大運に丙辛の干合が解けるとき、よく精査しなければなりません。丙で解くのか辛で解くのか、・・・・丙で解けば、後者と同じ結果で日干は洩れることに。また、辛で解けば、官殺が勝って、弱日干は官殺に任じなければならなくなります。
 という具合に命を解きほぐしていきます。すべて干と支の生剋幇ですね。これさえきちんと学べば自然と読めます。四柱推命を学んでいる皆さん、ご一緒に頑張りましょう!!!暑い夏も四柱推命にハマッテたら、涼しいですよ~!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郷愁・・・私の原風景

2011年06月26日 14時00分39秒 | インポート
さわさわと青田(あおた)を走る風さやかに懐(ゆか)しき祖母の気配を乗せて

うっとおしい梅雨の晴れ間、空は青く、折りからの風も結構しっかりと吹き、さわさわと青い早苗の上に風の波を起こします。その風波が素足を撫でてゆくとき、ふっと懐かしい思いといっしょに時間が止まります。遠い、遠い記憶がよみがえってきたりするものです。幼いとき、祖母と遊んだ時間・・・・など。
 昭和30年代、まさに「となりのトトロ」の情景と私の原風景が重なります。素朴な人たち、特にあのおばあちゃん、そして、田園風景。トトロの居そうな深い森。すべてが私の原風景にはあります。私の同年代は皆、少なからず、同じことを感じて観たと思います。そんな郷愁と青田を吹き抜ける風のハーモニーはこの時期、いつもその原風景を甦らせます。
 私は大家族の中で育ちましたので、祖母、特に祖祖母と寝食をともにしておりました。子守唄は何故だか軍歌でした。「ここはお国の何百理、離れてとおく満州の・・・」でした。昭和30年代に何故?と今さらに思うのですが、祖祖母はその当時でもまだ歌っていたのです。自分の娘が嫁いで満州にいたことがあるからかとも・・・!とにかく私は幼いころ、一緒に歌っていました。真夏になると夜は蚊帳を吊って、子守唄を聞きながら、団扇で扇いでもらいながら、寝付いたものです。懐かしいですねえ~!
 他にも祖祖母の懐かしい思い出はたくさんあるのですが、とにかく大事にされてましたね。小学校にあがったころには夏だと暑いだろうと思って、祖祖母はいつも学校から帰った私と弟に10円玉を手のひらに一個づつくれるのです。私たちはすぐさま、走って近所のお店にアイスクリームを買いに行きました。500メートルくらいはあったでしょう。私は10円のチョコパイ(チョコレートをコーティングしたバニラアイス)を買い、弟は5円の素のバニラアイスを二個買い、食べながら、帰りました。日課でしたね。私が食べ終わるころには家にほぼ帰っていたのですが、いつも弟が「ほれっ、ねえちゃん。おいしそうやろ!!」と二個目を食べ始めるのです。そのたびにあ~、チョコは諦めて、バニラを二個にすればよかった!!と後悔するのですが・・・買うときはチョコなんですね。こんな食い意地の張った思い出を鮮明に覚えているのですが、弟に聞くと「知らん!!」というのです。悔やまなかったからでしょうね。私のつまらない葛藤の記憶です。私、日干は強なんですけど第一、二運は食傷運でした。摂食のバランスが悪かったかな?とふと・・・思ったり。子供のころは結構、ぽちゃぽちゃしてましたっけ!!今日の短歌は自作です。下のほうを読むと風情なくなっちゃいました?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身弱に食傷重なれば・・・

2011年06月23日 21時08分34秒 | インポート
甲日で午月生まれの場合、逆行運を行きますと第一運で必ず、更なる食傷運に出遭ってしまいます。避けられません。八字では大概の命で月支の食傷は忌の傾向です。この月、甲日干は弱の傾向ですので食傷が喜とはなりにくいのです。日干が乙にしても同じことです。乙もこの月は反生は望めません。焚木を恐れます。焚木とは火が旺じすぎて燃え尽きてしまいそうな木のことですね。乙にしても湿木とはいえこの月は燥になって火源となります。八字に湿土、あるいは壬水の調候があればまずまずということにはなりますが・・・

さて、実例を出すわけにもまいりませんので、例えば、今月のH23年6月8日丑の刻としましょう。
 辛卯
 甲午
 甲午
 乙丑 です。
この命、時干支に丑の調候と見受けられる湿土があります。午の一つくらいは納火しますでしょう。天干に甲二つに乙の団結は日干の幇というより生火の火源とみたほうがよいでしょう。食傷の火は旺じています。こういった日干弱で火が旺じ過ぎている場合はなかにはそこまで言うかというくらい口災いの過ぎた方もいらっしゃいますが、逆に割舌悪く話も下手で能力発揮には至らないことも多々あります。どちらになるのか?今の私は力不足なので判定しにくいですね。ただ、大運をみますと大概の判断はつきます。そこは有難いのですが・・・

この命も男命ですと
第一運は癸巳 食傷運・・忌
第二運は壬辰 薬の壬あり。辰の湿土。・・喜
第三運は辛卯 日干は根・・喜

となってまいります。この第一運ですね。ふつう、第一運は親の庇護と免疫あって問題がないことが多いとされています。こういった形の食傷運が晩年にきたりするとそれは要注意ということでまず病を警戒します。この命ですと第一運ですから、本人はまず健康としますが、それでも事象があるとすれば、
①まず、食傷の部位の病としてひとくくりに血脈と申しておきましょう。あるいは呼吸器系の喘息などですね。また、単に食傷の問題として摂食障害などから、肥ったりなど。
②他に環境的な事象となりますと食傷の問題でありながら、暗に財が埋もれるということから、父親縁の問題。また、家庭内の経済環境が悪いなど。
と推測が可能です。
後の第二運以降は喜の傾向です。
今日、強調したいのは第一運のような食傷運です。父親縁が悪いor経済環境が悪い。というので有名人ですと三柱で申し訳ないのですが、挙げてみます。

 大阪府知事の橋下徹さん。 
己酉 
庚午
乙亥
○○ で第一運が己巳です。両親離婚で母と暮らし、この運に母が再婚。第二運以降は喜の傾向です。ここで少し、余談ですが、これ、松井選手みたいに食神制殺命に見受けますが、年干の己土がいけません。第一運は制殺の意はありながら、己土が通関し、剋洩交加となっております。巳火は亥と冲で調候を剋し、乙洩巳生己土生庚官殺となります。年干の土財はいけませんね。これが無ければ制殺ともなりますのに・・・

次、韓国のイミョンバク大統領です。小泉元総理と同い年です。
辛巳
庚子
辛丑
○○ で第一運 己亥です。日干弱(事象から)です。食傷が忌の上に食傷運です。日本で生まれますが、韓国に一家で戻ります。極貧の中で苦学し、大学に行きます。ものすごい努力家です。粘りの塊です。韓国では長男が一家の星で他の兄弟は兄のために働いて学費をひねり出すのが常であったようです。大統領は五番目なので働いて兄を支えたようですが、学校の先生の薦めがあって、母の意向でもあり、進学の運びとなったようです。丑の母はいいですね。父親はどうなのか知りませんが、力ないようですね。

ついでに小泉元総理ですが、この命については陽先生のホームページ(四柱推命にメチャメチャうるさい方に)や著書(最新四柱推命理論P367)をご覧いただければわかります。でも、一見、イミョンバクさんと似ているんですが、日干の強弱が違うんですね。
辛巳
辛丑(水)
辛酉
○○ です。第一運は庚子運の食傷運です。小泉さんは日干強なので洩らして能力発揮し、喜神運でした。似て非なるものです。間違ってはいけませんね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めだかの学校

2011年06月19日 23時34分15秒 | インポート
梅雨シーズン真っ只中、田園地帯に住む私の耳に聞こえるのは日増しに大きくなる蛙の合唱です。用水に水がどんどんと流れ始め、気忙しそうに農家の人は動きます。我が家も食べるだけのお米は作付けしますので昨日はいわゆる農繁期に入りました。働くのは男性たち(主人と義父)で義母と私は家に・・・これって女系家族のやり方?のようです。男性陣が働いているので私もじっとしているわけにもいかず、いそいそといつもはしないことをします。午前中はプランターに苗ものを植えたり、植木鉢類の手入れをしたり・・・午後からは梅を買ってきて梅干の準備をしたり・・・何か、気忙しいことでした。
 のんびりと梅(南高梅)のヘタを取って洗い、梅干の漬け方のレシピを出して確認したり・・・そこへ主人が帰ってきて、「オイ、ええもん採ってきてやったぞ!」と得意そうに言いながら、着替えをし始めました。「ナマズのちいっちゃいのがおったけん、めだか鉢にいれてやったぞ!いっしょに飼え!」と言うのです。「えっ~~~~!!」私は梅を放り投げて飛び出しました。「何するんよっ!!めだかが食べられるじゃないの!!」あわててめだか鉢を覗きますと、水草を植えてある鉢の下にいるではありませんか!手をつっこんで捕まえようとしても相手もつわもので狭い鉢の中を逃げ回るんです。めだかたちはあっちにこっちに逃げ惑うし、捕まらないし・・・くそ~~~とばかりに奮闘の結果、掬い上げますと10センチ足らずのナマズ系でした。あどけない顔して・・・かわいそうに、川に戻してやりましたよ。めだか鉢はめだか専用!癒し系のめだかさんたちはもとの静かな環境で楽しそうに暮らしています。でも、ここにはファミリー形態は存在しないので、子供たちは別の鉢で暮らさせています。2ミリくらいのがいっぱいピリッ、ピリッと跳ねるように泳いでます。親に食べられてはかないませんものね。狭いめだか鉢も大変ですよ。めだかの身になれば・・・・
朝に夕に猫のベルちゃんが覗きますし・・・決して捕るつもりはありませんが。
ペロペロとお水を飲むんです。さすがに飲み込まれることはないようですが・・・
時には犬のしし丸くんが「ん?なんか動いた?エッ?食えないか!!」みたいな顔して覗きますし・・・めだかも神経疲れますよ、きっと!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀談義

2011年06月13日 13時30分23秒 | インポート
この時期は亀さんとの出会いもたまにあるんです。亀ってホントにゆっくりしています。私は隣町の宇多津町へ出向くときはショートカットで信号が少ない土器川の土手を走ります(もちろん車)。どんなところに住んでいるの?と思われるかもしれませんが・・・田舎です、もちろん。そんなときたまに、亀たちは私の自動車の前を横切るんです。私、遠くがよくみえるのでかなり離れた位置からでも亀の姿をキャッチできるんです。後続車がいようがいまいが止まってやります。轢かれたら大変ですから。土手から河のほうへノソノソと歩いていれば、まあ、方向的にはよいので車内で待ちます。ところがある日は河から上がって来たのでしょうか、横切って反対方向の住宅街に入るのが予測できてしまったんですね。これはいかん!!とっさに自動車を停めて車外に・・・よくみると外来種の緑っぽい亀です。大きいので重いですけど、えいっと上から抱えあげました。すると「何するんだいっ?」という感じで短い手足と首は長いですけど・・・もがいて・・・「でもあなた、住宅街に入って誰かに見つかったら、洗面器の中よ!!いいの?毎日、ベランダで甲羅干しよ!」と説得しながら・・・・鋭い爪で引掻かれてはいけないので急いで河川敷まで降り、川面めがけてぽ~んと投げました。すると浅瀬なので岩にガッチ~ンと当たってドボンでした。よかったあ、甲羅があって・・・と胸を撫で下ろしました。そのうちにスイーっと泳ぐのが見えましたのでやれやれでした。
最近の亀事情も生態系には影響あるようです。日本古来の亀は黒くて首にあんな赤い線などなくホントに穏やかな面差しですよね。ところがペットにしたけど、大きくなって困ったやからは池に放すんです。外来種のほうが強力なのでしょうか?そちらのほうが今では多いようです。見かける亀はほとんどが外来種です。
 亀にまつわるばかげた話があるので最後に。知り合いから聞いたのですが・・・ある人が亀を飼ってて、やっぱり大きくなると飼えない!!となり、近くの池に放したそうなんです。それまでペットですからちゃんとしたお名前もあったので呼びかけていたそうです。池に捨てて、置き去りにした本人は気になって池に行っては「○○ちゃ~ん、○○ちゃ~ん」と呼んでみたそうです。そしたら、プッカリと浮いてくる子がいるんですって。「うちの子だ、うちの子だわ!」ということで池に行くたびに呼ぶんだそうです。信じます?・・・・        もう一つ他にもホントにありえないような会話をしたことがあるんですが・・・昔、昔、私は大学生のとき奈良市に住んでいたのです。東大寺の近くに下宿してましたっけ・・・その下宿の仲間と猿沢の池あたりを歩いていたときです。亀がいっぱいいるんですね。もちろん、黒い日本産ですよ。仲間の一人が話題に困ったのか・・「最近の亀って飛ばなくなったねえ?」と言うのです。一瞬、空気が凍りまして、ちょっと間を置いて「エッ???」と、みんなが!!「亀はふつう飛ばないよ!!飛ぶって、あなた誰に教わったの?」って一斉に。「昔、ガメラってと飛んでたじゃない?ここの亀は飛ばないのかなあ ?」もう、これは普通じゃないと思い、そのころからその友人のことは少し変わってるから・・・ということで何でも片付くことになったのです。数年後に彼女は高校の先生をしているということを聞き、かわいそうに、大丈夫じゃないやろうねえ!・・・生徒もかわいそう!!と何度考えてもそう思えるのです。私も人のことを言える柄ではありませんので、彼女と同じ道に行かず、結婚して外で働かなかったのは害を与えずに済んだということでもあります。
亀談義でした。

☆四柱推命講座開始
 H23年8月より丸亀市のペアーレで!
 詳しくは詩子の命理学ホームページをご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする