青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

蘇っている悪夢の悪霊

2019年02月22日 | 短歌に政治や社会

来る2月24日は、天皇陛下在位30周年に当たる。

この日の政府主催の記念式典に、共産党は欠席することを表明している。

その理由は、これまでも欠席していたことについても、政府自民党が天皇陛下を政治利用していたことを挙げている。これは我々からしても、長らく続いた自民党政権は、都合がいい時には利用し、都合が悪い時には見捨てるとかいらない者にしてきている。

たとえば先日の韓国国会議長の発言、日韓間の正常化のためには、天皇陛下が慰安婦の前に額ずき手を取って謝罪すべきことこそ解決になると言っていたことに対して、政府自民党は過剰なまでに反応し、「謝罪し撤回しろ」と迫っている。

しかしこの韓国国会議長の言葉を、冷静になって受け止めるなら、政府自民党に対してはなった言葉とは言えない。天皇陛下に対して、静かに丁寧になってお気持を伺ってみてみることができる。

それを政府自民党は、天皇陛下のお気持ちも聞かずにしゃしゃり出てきている。それがために問題は複雑化して大きくなってきた。

これまで天皇陛下は、各地を慰霊と贖罪の旅を重ねられてきている。海外にも何度も行かれ、邦人の慰霊だけでなく、現地人の慰霊と贖罪と、追悼の思いを語りかけてこられた。

こうした天皇陛下からすれば、韓国に行き来たって慰安婦の人たちの前に額ずき謝罪していくのは、謝罪と贖罪の旅の延長線であり、騒ぎ立てることとは言えないだろう。

そもそも日韓関係ばかりでなく日中関係もこじれているのは、安倍首相らが「大陸への侵攻はなかった、南京大虐殺はなかった、慰安婦には軍部が関係していない」などと言っていたがために、人々の反感を買ってしまっている。そこには戦争内閣の一員であった岸信介が自民党総裁になり、首相となって改憲論をぶち上げたなどに起因している。それを受けて孫である安倍晋三が「自分がやる」とばかりになっている。

それは岸信介の齎している悪夢の悪霊が蘇り、国家を暗転させている。

今求められるのは、この悪夢の悪霊を消し去ること。そのためには安倍政権を打倒し、自民党を弱体化していき、平和憲法が持つ理想の人類平和世界を築いていく事に、我々国民の背に負わされている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする