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ロシアが対日戦勝記念日を制定 対日参戦、北方領土占拠を正当化

2010-07-09 09:56:44 | ロシア
ロシアが対日戦勝記念日を制定 対日参戦、北方領土占拠を正当化



http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100708/erp1007081936003-n1.htm



ロシア下院は7日、日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日を、“対日戦勝記念日”に制定する法案を賛成多数で可決した。法案は政権の支持を得ており、近く大統領の署名を経て発効する見通しだ。従来の対ドイツ戦勝記念日(5月9日)に加え対日戦勝記念日を設け、日ソ中立条約を侵犯してのソ連の対日参戦(1945年8月9日)や、北方領土の占拠を正当化する狙いがある。

 法案は「軍の名誉と記念日法」を修正し、9月2日を「第二次大戦終結の日」に定める内容。下院のザワルジン防衛委員長らが2日に提出したばかりだった。通常、下院では3度の読会(本会議)を経て法案を採決するが、今回は第1読会だけで即決された。

 ザワルジン氏は法案について「日本の降伏文書で第二次大戦は終結し、ソ連が連合国の責務に従って対日参戦したことの正当性が確認された」と説明。ラブロフ外相も先に「9月2日には太平洋での終戦が祝われるだろう」と述べており、メドベージェフ政権は「対日戦勝」のプロパガンダを強めるとみられる。

 政界筋によると、法案には下院(定数450)の350人が賛成した。


 対日戦勝記念日の制定は長年、日本の北方領土を事実上管轄するサハリン(樺太州)の議員らが陳情してきた。法案は記念日に「軍国主義日本に対する戦勝」といった名称を冠さず、休日扱いにしない形で提出に至った。

 ただ、その目的は、「戦勝65周年」の節目に、自国に都合のよい歴史観を固定化することであるのは明白だ。ロシアでは日本の終戦記念日である8月15日が認知されておらず、一方的に侵攻したにすぎないソ連軍が「日本を降伏させた」との説が流布している。

 北方領土をめぐっては今月、ロシア軍が択捉島で大規模な軍事演習を行ったことも明らかになり、日本政府が抗議した。北方領土はロシアにとって事実上、唯一の領土問題となっており、軍事的にも日本を牽制(けんせい)する動きが強まっている。

2010.7.8 19:36






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