二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

掃除と人生

2008年10月06日 | 社会
私は仕事をする際、気をつけておくことの一つに”環境を清潔に”があります。毎日、治療院の玄関と便所は自分で愛をこめて掃除するように心かげています。

≪ローヤル(現 イエローハット)は、私が一人で自転車に乗って行商に飛び回るところから始まったのです。

それから早いもので、四十三年の月日が流れました。その間、どれだけの人から嘲笑されたり、無視されたり、馬鹿にされたりして惨めな思いをしたか、数えきれないほどです。倒産の危機にも何度も立たされました。そんな私がなぜ人生に絶望せず、今まで生きてこられたか。

一言で申しますと、トイレ掃除を徹底して続けてきたおかげだと思います。
私には人より抜きん出た能力は一つもありません。生き馬の目を抜く商売の才覚もありません。交際もどちらかというと苦手で、リーダーシップがあるとも思いません。そんな平凡な私がいままで事業を続けてこられたのは、トイレ掃除を通して「誰にでもできることを、誰にでもできないくらい、続けてきた」という以外に理由が見当たらないのです。

掃除しかしてこなかった経営者がなぜ事業を大きくできたのか、不思議に思う人が大半でしょう。じつは、掃除にはそれだけの力が秘められているのです。

事業だけではありません。掃除はこの厳しい世の中を生きていく精神を鍛えてくれますし、人間としての広さや奥行きも与えてくれます。事実、私とともに掃除に参加したことで、ご自身の経営する会社が変わったり、ご自身の人生が変わったという方はたくさんいらっしゃいます。≫

『鍵山秀三郎 一日一話
 ~人生の磨き方・掃除哲学・人生の心得~』 鍵山秀三郎 著


東洋医学研究所の修行中、星稜高校野球部での3年間、この二つの時期に意外に共通しているのが”掃除”です。必ず毎日行います。とくにトイレ掃除はよくやった思い出があります。

現在は、治療院を、とくにトイレを自分で掃除してます(自分しかいませんが)。高校時代、修行時代、とくに意識して掃除をしていたかと自分に問うと…です。学ぶべきことは日常の何気ないことにあるのだと今更ながら思います。

心を込めて、愛情を込めてトイレを磨いていると、患者さんの顔が浮かんできたり、すべてのことに感謝の気持ちが湧いてきます。不思議ですね。一所懸命やると冬でも汗が出てきますよ

ちょっと違った見方をすると、治療院が動物だったとします。入口は「口」であり、トイレは「肛門」と考えてみるとどうでしょう。清潔にしておかないといろんな細菌が感染したり、循環をよくしておかないと痔になります。そう考えると、トイレはやっぱり清潔に、そして気持ち良く皆さんが使えるようにしておかないといけませんよね

トイレ掃除をはじめ、周囲の環境は、自分の心の鏡であるということなのでしょう。これからも続けていきたいと思います

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (4)
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経穴について ~その5~

2008年10月06日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

~経穴について その5~
東洋医学研究所グループ 井島鍼灸院 院長 井島晴彦 先生


  『経穴について その5』 研究所コラムはこちら

今月の担当は、岐阜市で開業されている井島晴彦先生です。立命館大学を卒業され、社会人をやっていましたが、その後、鍼灸の道に入ってきた、東洋医学研究所の面々の中では異色な道を歩んでこられました。

それだけに、なかなか温かい深い人間味を持った先生です。愛知地方会の研究部では、生体防御免疫疾患班の班長をやられており学問的にも非常に熱心な先生であり、さ・ら・に地域の人々に愛されている素敵な人間性を持たれていますので、岐阜市で体に関して困っている人があったら一度来院してくださいね

さて、今回は、消化器疾患(胃炎、胃潰瘍、食欲不振など)によく使用される経穴(ツボ)である、中脘(チュウカン)、期門(キモン)、足三里(アシサンリ)、腹哀(フクアイ)について書いて頂きました。

鍼灸治療というと、腰痛や肩こり、五十肩などの整形外科的疾患の治療だけに効くと思われている方が多いかもしれませんが、適度な刺激、的確な場所に刺激をすれば、様々な内科的疾患に効果が出るんですよ。

漢字というのは不思議ですね。日本語にも「腹を立てる」「頭を冷やせ!」「腸(はらわた)が煮えくりかえる」のような体と精神状態を繋げて考えられている言葉が多いですよね。そんな面からも読んで見るとまた違った面白さがあるかもしれませんね。

二葉鍼灸療院 田中良和
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