二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

境遇を楽しむ

2010年04月12日 | 言葉のちから 心のちから
4月に入ったのに、天気が安定しませんね。晴れた日は気持ちがいいです
しかし、雨も必要ですよね 

≪人間が一生のうちに出遭うところには、険しい所あり、平坦な所があり、ゆっくり流れる所があり、怒涛逆巻く所がある。

これは自然の成り行きといったものであって、どうしても逃れることができない。しなわち”易”で説くところの万物の道理である。

したがって、人は自分の置かれた境遇に安んじ、それを楽しめばよい。それを嫌って逃げたり避けたりしようとするのであれば、決して事理に通じた人の考えとは言えない。≫

『佐藤一斎 一日一言 ~言志四録を読む~』  渡邉五郎三郎 監修


自分の置かれている立場を楽しむ…いい言葉ですね

人生を過ごす時間が長くなればなるほど、いろんな経験をします。中には、まだ若い頃から試練の時をむかえ密度の濃い人生を歩んでいる人もいます。

試練は、来るべくしてやってくる
試練は、予定通りやってくる
試練は、準備のできた所へやってくる
試練は、乗り越えることができるからやってくる
試練は、自分の成長を促すためにやってくる

結局、人生を歩んでいくためには、乗り越えるしかないんですよねそれも、いやいややっていたり、義務的にやっていたり、形だけこなしていたのでは、まったく無駄な時間を過ごしているようなものです。

どうせやるなら、思いっきり、心を込めて、楽しみながら、その状況や立場を過ごしていくことが大切なのだと思います。

これは人間の心理であり、当院へ来院する患者さまの対応にも応用できる考え方なのです。当院にも、いろんな状況におかれ、たいへんな試練をむかえている人や、越えるべきハードルを前にしている人、その途中の人など、本当に百人百様の方が来院されます。

私たちは、身体面の不調を正しく捉え、診察し、健康へ導くことが仕事なのですが、その根底にある心の在り方、心の持ち様、など心や魂の面から患者さまを支えることが必要となる場合も多いのです。

だから、鍼灸師は技だけでなく、”心の修養”も欠かせないのです。
人間の表裏、深浅、大小、高低など幅広く捉え、診ていくのが医療なのですからね 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
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