二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

そうだ京都へ行こう! 鈴虫寺 編

2010年11月24日 | 
11月23日(火祝 勤労感謝の日)、やることはた~くさんあるのですが、若干の時間の隙を見つけて、

「そうだ、京都へ行こう

と、気持ちのリフレッシュも兼ねて京都へドライブに行ってきました~

もちろん一人旅でございま~す。突然の発想でしたからね~。

行き先は鈴虫寺 正式名称は、妙徳山 華厳寺(臨済宗の禅寺)

この鈴虫寺は患者さまとの間で話題になったお寺でした。患者さまに「1回行って来んか~」と勧められたのが頭に残っていたのです。患者さまは何度か行っているようです。話によると行列ができるほどの盛況ぶりだとか…本当なんて思いながら行ったら~


 最後尾に並んだのが11時過ぎだったと思いますが、前に100人弱くらい並んでいたような~

なんと、駐車場で車を停めるのに約30分、佛法のお話を聞くまで40分ほど待ちました 行列があまり好きでない私も行列に並んで順番を待ちました。天気も良かったし、人間ウォッチングも出来たし、紅葉もキレイだっだし退屈はしませんでしたね。
昨日や一昨日も、お寺に来られる人が多かったらしく、長い人は3時間半も待ったとか…それだけ、このお寺には何かがあるのでしょうね。

私の感覚としては、お寺であるが、柔らかい空気に包まれていたな~という感じを受け、その空気も頂いてきましたのや。


 山門へ続く階段を登ってま~す 人がいっぱいで~す

私は、このお寺だけ行こうと出かけた小旅行でしたから、特に待つのも苦にならなかったのでしょうね。

お寺での内容としては、

 ①お菓子とお茶を頂きながら、佛法のお話を頂戴し 
 ②鈴虫の音色を聴き
 ③幸福御守りを購入し
 ④その御守りを持って、幸福地蔵菩薩さまにお願いを一つだけ行う

途中、幸福地蔵菩薩さまへ行くまでに、お庭の紅葉も観れるのです。 キレイでしたよ


 山門

山門脇に祀られている幸福地蔵菩薩さまを見ると、普通のお地蔵さまは裸足なのですが、なんと鈴虫寺の幸福地蔵菩薩さまは草鞋を履いておられるそうです。
その理由は、お願いをした人の家へ一軒一軒、その願いを叶えに自ら歩いて来てくださるからだそうです。有り難いお話ですね。
慈悲深い、慈悲深い、一願成就のお地蔵さまなのだそうですよ


 幸福地蔵菩薩さま です すいませ~ん草鞋は写っていません

佛法のお話を聴講した後、私も幸福御守り幸福御札を購入し、早速、幸福地蔵菩薩さまに一つだけお願いをしてきました。

お願いの内容は…フフフフ 独身の私にとっては一つしかないように思えますがね~
今は、ソウルメイト 魂の伴侶 これから死ぬまで一緒に側にいたい人 を見つけることが、我が人生にとって最重要課題ですからね~。いろんな人にも心配して頂いてますから、そろそろね

幸福御札も治療院のほうにかけさせて頂きました。太陽の昇る方角に向けてということでしたので、そのようにさせて頂きました。
ご来院の折には、「どこにあるんけ」と探してみてくださいね。きっとすぐに発見できることでしょう

少し長くなってしまいましたので、其の二では、鈴虫寺での佛法のお話、其の三では、鈴虫寺の紅葉を少し載せたいと思いま~す。

追伸~


 帰りは、すぐ傍にある蕎麦屋さんで、とろろそばを頂いて帰路につきました~

では 

二葉鍼灸療院 田中良和
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全日本鍼灸学会 近畿支部学術集会 

2010年11月24日 | 鍼灸
11月21日(日)、関西方面へ用事があったついでに、(社)全日本鍼灸学会 第30回近畿支部学術集会で少し勉強してきました。



石川県から豊島先生や山村先生も参加されていたのもあり、午後から少し勉強させて頂きました。

場所は明治東洋医学院専門学校。なかなか立派な建物でした。





お昼から学術集会に行ったわけですが、まず「近畿支部という割には、人数が少ないな~」と感じましたね。天気がよく、温かかったからかなどと考えていましたが、やはり臨床家の症例報告が少ないからだと思いましたね。
一般演題の18題中、鍼灸大学や専門学校が関係していない報告が1題でした。それでは一般の臨床家は聴講しに来ないかもしれませんね。

学校関係の症例報告にしても、中医学ばかり。中医学を否定するわけではありませんが、これではあまりにも偏りすぎて面白くないと思いましたね。また中医学で発表するにしても、結果において、その中医学的弁証がどうなったか出てこないし、症状だけ追っていて、患者さまの体表観察から心から全体を診る東洋医学的な思考からは、かけ離れているんじゃないのというような発表もありました。



しっかり質問させて頂きましたけどね(静かにしてようと思っていたのですが…

基礎的研究の発表でも、では、それを臨床のどこに利用するの 基礎的研究なのに考察に経絡がでてきたり、あまりにも飛躍的でないかい という発表もあったのですよね。若い鍼灸師のために、少し抑え気味に質問させて頂きました~。

科学的観点から鍼灸治療を見つめることは大切です。それには臨床的な論議がないことには始まらないと思うのですが…今年の中部支部でもそうだったようですね。その辺りは考えていかないと、魅力のない学会になってしまうのでしょう。



 特別講演


 講師の ヴォルフガンク・ミヒュル 九州大学名誉教授(ドイツ出身)

16世紀から近世にかけての日本からの鍼灸の伝わり方、昔は東洋医学も西洋医学も、いいところを受け入れ、有用なものを選択して患者に使用していたことなど、非常に面白く聴かせて頂き勉強になりました。

最後に、現在、東アジアの科学誌(科学史)と言えば中国がまず筆頭であり、科学分野においても中国の国際舞台での位置が高くなっているようです。研究発表や論文が非常に多いようです。質疑応答でも活発に発現する研究者は中国の人たちだということでした。

これは東洋医学(中医学)の分野でもそうであり、中医学を東洋医学の中心、中国を東洋医学の国際的中心の地位とするべく様々な取り組みがなされていることは周知の通りです。

かたや日本は…

国家がバックアップしている国は確かに強いが、それだけの意識が日本の鍼灸師にあるかどうか、考えものです。確かに、「だから食えなくなるか」というとそうではないかもしれませんが、その影響は必ずどんな形か分かりませんがやってくるでしょう。

あ~~~長くなってしまいましたね

しっかし、大阪は天気がすごく良く、活気に充ち溢れていましたね~いつも思います



 これは特急サンダーバードでなく新幹線の車内で~す

帰りは、大阪の違う場所で、東洋はり医学会で勉強していた安井先生とそのお仲間と合流して、大阪駅でいっぱいやりながら楽しいひとときを送り、金沢へ帰ったのだそうな~

二葉鍼灸療院 田中良和
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酔耀会(鍼灸手技療法勉強会) 平成22年 11月 

2010年11月24日 | 酔耀会(すいようかい)
11月17日(水)、毎月恒例の勉強会に参加しました。

午後8時30分に開始、そして、やはり終了は午後1時。
本当に皆さん勉強熱心です。そして、一緒に勉強して、仕事のこと、将来のこと、ウフフなこと いろんなことを語り合う仲間が増えてくるということは嬉しいことです。勉強していても、どこからか力が湧いて来るんですよね~

☆ 内 容 ☆

・症例報告:特効穴の効果について(深谷灸法―臂臑)
        ~突発性発音障害(嗄声)に対して・これは蛇足??~

【宮川先生】
体調管理のために通院している72歳の女性。受診日の朝に原因不明で声が出なくなる。喉のひきつる様な違和感の他は、咳や痰、痛みといった症状なし。まずは鍼灸院でみてもらおうと来院されたようです。東洋医学的所見などから、八綱は陰表実裏、気血津液は(陽虚)痰飲、臓腑は肺腎虚と弁証を立て、それに見合った経穴の治療と、臂臑(経穴)にお灸を20~30壮、熱さを感じるまですえました。お灸の終了後、声は普通に出るようになりました。この症例に対しての中医学的な解釈、臂臑の意味、声帯癌や反回神経麻痺や声帯ポリープなど器質的疾患との鑑別が大切であるなどの考察でした。私は中医学的な考えを治療には反映しませんが、必ず学ぶ点はあると思いますので、宮川先生にはこれから中医学をしっかりやって欲しいと願うのでした。

・症例報告:頻尿を主訴とする鍼灸施術の一症例

【藤田先生】
44歳の男性。主訴は夜間頻尿。太り気味の体格。いつごろかは不明であるが、尿が夜間頻繁にしたくなり、2時間おきに目が覚めてしまうので、体がつらい。東洋医学的所見や症状から、脾虚・陽虚、水分代謝に関わる肺・脾・三焦が関与し、排尿や尿生成の腎・膀胱も考慮に入れながら治療方法を選択。水分代謝に関わる臓腑の機能を高める事を目的としたが、うまく効果を得ることができなかった。夜間に尿意のため目が覚めるのか、目が覚めたら排尿したくなるのか、など問診が正確なのか、自分がこうではないかという先入観はなかったか、もう少し患者の発症までのストーリーを詳しく聞くなどの問診について方法が指摘されました。頻尿に関する器質的疾患の鑑別、多くの所見から様々な方向から原因を追及することも指摘されました。あと、患者さまは医者嫌いなのですが、うまく病院に行ってもらっては?!なんて話もありました。

・抄 読:「代替医療のトリック」を読んで

【太田先生】
本日は、実技に時間がかかったので、この本の中に出てくる鍼治療に関する部分の触りだけ話して頂きました。このサイモン・シン、エツァールト・エルンストが書いた著書は、代替医療に関して科学的に効果が証明されているのか、本当に効果があるのかどうか検討した本です。全日本鍼灸学会でも反論の記事が書かれています。ようは批判書ですね。私も内容をまだ読んでいませんので(早速、買いましたが)、来月の太田先生の発表が楽しみです。


・実 技:筋肉の触診 ~筋肉を触ろう!~

【粟 先生】
本日は背部表層筋である、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋)などの触診とその確認、そして、腰方形筋や前鋸筋、上腕三頭筋など関連筋との筋連結を確認しました。これが意識して触ると臨床でも違ってくるのです。頭だけではなく、筋肉を触りながら実技をやっていると、表層の筋ということもあり、筋の縁が見えてくるんですよね。不思議です。筋肉なんて分かっている!と思っていますが、なかなか深いのです。


酔耀会の勉強風景の写真は初公開なので~す


 皆で筋肉を触りながら芸術作品をつくっているところです


 芸術作品名「生贄のM」…完成図


 モデルさんです

”一年の計は穀を樹(う)えるに如(し)くはなし、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなし”(管子)

一年の計を立てるなら穀物を植えるがいい。十年の計を立てるなら樹木を植えるがいい。終身の計なら人物を育てるのが最も良い。という意味。

人が集まり刺激し合うということは、その道の終身の計と同じだと思うのです。よき仲間を持ち刺激し合いながら成長していくことこそ、そこに人という大きな財産が出来てくるんでしょうね。

来月も頑張ろう~っと

二葉鍼灸療院 田中良和
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