11月23日(火祝 勤労感謝の日)、京都の鈴虫寺へ行ってきました。
其の二では、お寺の大日如来を前にしての
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佛法のお話
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を、メモなんてとっていませんでしたが、印象に残ったことを書いておきたいな~と思います。
鈴虫寺では、寺院本来の姿を残すために、ご参拝に来られた皆さまに、お茶とお菓子をお出しして心を楽にしてお寺とのご縁を結んで頂いてもらっています。
また、佛法を聞いて頂いて、ご自身を見つめ直し、その話からそれぞれが何かしらのヒントを発見して帰って頂き、生活で実践して頂ければ有り難い。そんな思いで佛法を説いておられるそうです。
んん~これこそお寺の本来あるべき姿でしょうね。宗教とはお金を集め、権力を持ち、人を支配するものではありません。人生における心の在り方、実践方法、岐路においての人生の指針の気づきを与えることが、本来の宗教家の役割であると思うのです。
このお寺に人が集まる所以……そんな姿、意志、心意気に悩める人は惹かれ、集まってくるのではないかと思います。勉強になりました。
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さて、佛法はお若い僧侶のお話でしたが、笑いを取りながら、話に惹きつけ、大切なポイントをサラッと話していました。さすがですね。お話自体は20分弱くらいだったでしょうか。
その中の記憶に残っているお話をいくつか…
○鈴虫寺のいわれ
前住職、台巌和尚が秋に鳴く鈴虫の声に開眼なされ、この妙音を皆さまに聞いて頂きたい思いで研究され、その結果、一年中、鈴虫の声を聞いて頂くことができるようになりました。その台巌和尚の言葉…
「この道 三十年 なせば成る」
上杉鷹山の言葉
「なせばなる なせねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」
○幸せを呼び込む方法
禅の言葉にある
「和顔愛語」を実践すること。
和顔とは笑顔など和やかな顔のこと。愛語は自分が発する言葉は、愛に満ち溢れた、明るくなるような言葉を使うようにするということ。
○人生の道しるべ
人生は短いようで長く、長いようで短い。まず一つ、大人になると忘れてしまいがちな、人生に
夢を持つこと。二つは、見通しの悪い世の中であるが
希望を持つこと。三つは、人生の道を明るくするため
目的・目標を持つこと。
○お寺を巡られたなら佛法を
京都には数多くの寺院があります。寺院を訪れたなら、お庭や建物、仏像だけを観て「さようなら」では、価値が半減してしまいます。その寺院の僧侶にどんな形でも、短くてもいいから佛法を説いてもらうことこそ本来のお寺巡りの姿です。最近は、鈴虫寺のように佛法を説くところも減ってきているのですが…
○幸せの在りか
幸せは自分の中にあるもの。寺院を訪れ、佛法を聞いて、自分を見つめ直すことで、自分自身がよく見えるようになります。そこにこそ幸せあります。幸せは自分の内にあるのです。
○幸福地蔵菩薩さまへのお願いの仕方
恋愛や結婚のお願いをされる方には、お金持ちや美人や、あるいはタレントの誰々と結婚できますように!恋人になれますように!などとお願いしないでください。
「自分にふさわしいお相手とご縁がありますように」とお願いしてくださいね。分を過ぎると必ず無理が出てきますよ。
そんな有り難い佛法を聞き、心新たに、気分爽快にお寺を出たのでした。
人は何を求めてこの寺に来るのか…巷では鈴虫寺はパワースポットなどとも言われているらしいのですが、私が感じたのは温かい、柔らかなお寺の空気でしたね。それは土地、人、空間がつくり出すものなのかな~なんて思いました。
慌ただしくも、落ち着いた時間が流れていたのでした~
二葉鍼灸療院 田中良和