二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

~運命に上手に乗る~  松下幸之助さんの言葉

2011年01月17日 | 言葉のちから 心のちから
本日は金沢は雪  今年は寒い冬だと思いますね

天気の移り変わりは人間にはどうすることもできません。天命ですね。

では、人生の運命なるものはどうなのでしょうかふと、そんなことを考える時があります。あたしは、まだまだ未熟者ですから、そこのところは先人の書を参考にするわけです。

ということで、松下幸之助さんの言葉を一つ

≪運命の作用というものは分かりません。分かりませんけれど、分からないままに、これが人によってみな違うものだということは言えると思います。ちょうど人間の顔かたちが、一人として同じものがないように、運命の働き方は人によってみな違うと思うのです。

なぜ違うのかと言っても、これは人間の顔かたちが、人によってみな違うのと同じことで、天地自然の理にもとづいてそうなっているのです。すなわち、自然の理が人間にそういう運命の与え方をしているのです。

運命が違うということは、他人と同じ歩み方をする必要はないということです。また同じ歩み方をしようとすることは、無駄なことだということです。だからある人が、一つの道で成功したからと言って、他の人がこれと同じ道を歩んで成功しようと考えても、それはできないことだと思います。いや、むしろそう考えることは、その人にとって不幸なことだと思います。

なぜかと言いますと、その人にとっては、ほかに成功するような道が与えられているからなのです。

だから、みんなそれぞれの道を、それぞれに精一杯歩めばよいと思うのです。他人の歩み方を見て、そこから教えを得ることはよろしいが、他人の歩み方をそのまま真似する必要はないと思うのです。自分の道を一所懸命歩めばよいと思うのです。それがその人の成功への道だと思うのです。

運命というものは存在する、しかしその内容は分からない、そして分からないけれども、人によってそれはみな違うということを、まず素直に認めることが大切ではないかと思います。

世間ではよく、運命は服従すべきものではなく、開拓すべきものだと言われます。これはまことに結構な考え方だと思います。しかし、この言葉をそのまま直訳して受け取りますと、無理をして、かえって運命を生かさないことになるかもしれません。ですから、運命を開拓するという考え方もよろしいけれど、これは、”運命に上手に乗る”と言ったほうがよいのではないかと思います。≫

『松下幸之助発言集』…『松下幸之助に学ぶ人生論』  飯田史彦 著


途中、ところどころ省略しながら文章を書きました。松下幸之助さんが昭和28年、58歳当時の言葉です。

運命や人生は、人それぞれ違う。だから人と比べる必要はなく、一所懸命、自分の人生に取り組んでいけばいいということ。
先人の教えを参考にし、ある一定レベルまでは真似をすることは大切だが、そこから先は人それぞれ人生が違うわけだから、進むべき道も違っていい。
しかし、そこに天地自然があるように、変わらない心の作用や精神作用がある。愛や思いやりや謙虚さや素直さ、その目に見えない部分は違う道の中で、人生に共通するものである。

そんなことをベースに人生を思考していると、運命の波がやってきて、それに上手に乗ることができるのかもしれませんね。

運命の波、逃さないようにアンテナを張っておかないと  


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする