二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

野田佳彦 新首相の誕生に思う

2011年08月31日 | 社会
8月30日、野田佳彦新首相が誕生しました。

自民党から民主党へ政権が移ってから、鳩山氏、菅氏そして野田氏と早くも3人目の首相となります。

誰でも思うのは、東日本大震災の被災地の多くの問題を解決し復興に向かう強い姿勢を見せて欲しいことだと思います。徐々に進んではいますが、何か煮え切らないものがあります。補正予算や補償問題の迅速な対応が、原発問題に関することが、被災地のがれきなどの撤去の問題が、多くの問題がまだまだ山積しています。そして、これから本格的に始まるわけですが、これを契機に日本の経済を元気にするような取り組みも考えていってほしいですね。

現在、経済はデフレであり景気はよい状態ではないうようです。世界ではインフレが進んでいます。その大きな波にいつか日本も飲み込まれるだろうという話もあります。先にも書いた東日本大震災の被害は甚大であり、東電一社ではまかないきれい補償や復興の金額が必要ということで国が多くを負担します。国民の税金からとなるわけです。また、財源が足らないということで復興税なるものを所得税に上乗せするような議論もこれからされていくようです。
少し前にはIМFなどが正確な数字は忘れましたが、消費税を10%にしないと日本経済の回復は見込めないようなコメントを発表していました。ということは消費税もジワジワと上がってくるのかもしれません。

でも、ちょっと待ったですよね。被災地や被災者の復興、日本の活力のためになるのであれば、それも「やってやりましょう」となるのだと思いますが、増税の前にやることがあると思います。無駄に使われている税金をまず復興にあてるということでしょう。実行されているのなら公表して頂きたいですね。

それがあって、初めて国民が納得するというものでしょう。民主党のマニュフェストのトップに出てくる公務員制度改革です。天下りはなくなったのでしょうか公益法人や特殊法人はどれだけ減ったのでしょうか原発関連ではいくつの公益法人や特殊法人、公的研究機関、関連企業があるのでしょうということは税金が使われているということです。官僚や政治家の給料は減少しましたか特にお偉い人たちですその覚悟がなく国民にだけ税金を強いるはおかしくないですかということを私は言いたいですね。

また、国家の一年間の予算(一般会計)は約80兆円ですが、その3倍とも言われる特別会計があります。これは一般会計と複雑に絡み合って分かりにくくなっており、多くの税金が濁った川のように透明性のない会計設定となっていて、非常に国民には理解しにくい構造となっています。
この特別会計と当時、財政投融資というものの見えない部分を命をかけて調査し、明るみにした議員が民主党にいました。石井紘基(いしい こうき)元議員です。残念ながら志半ばで、汚い刃で命を落としてしまいました。そんな素晴らしい議員がいたのです。その志を受け継いで、この特別会計を透明性あるものにしてフルに活かせば、国民への重税も減らせるのではないでしょうか。

お金の仕組みを触ると危ないと言われます。アメリカ初代大統領、リンカーンは連邦準備制度理事会(FRB)の銀行券発行とは別に、政府発行のお札を発行しました。イラクのフセイン大統領は石油を含む貿易の決済をドルからユーロだてにしようとしていました。リビアのカダフィ大佐は、保有している金と石油の力で、金貨を流通させ北アフリカ、中央アフリカに地域通貨ならぬ経済圏をつくろうとしていたとも言われています。

まあ、ちょっと話はそれましたが…

野田首相は、財務省にも繋がりがあると言われています。財務官僚と繋がりがあるのであれば、その関係を国民のために使って欲しいですね。官僚の言われるままに単なる増税路線に走るのではなくです。また、為替介入という名目で国民の税金を、相手の了解がなければ売ることのできない、紙切れになるかもしれない、あの国の国債を大量に買うのではなくです。
野田首相には、そのような関係を国民の利益になる方向に利用して頂きたく思いますね。

明治新政府の根本を創った一人でもある西郷隆盛さんが、こう言っています。

 税を少なくして国民に余裕を与える、これが国力を養成する方法なのである。
 だから、たとえ国家の行わねばならぬ事業が多くて財政が苦しい場合でも税の法を固く守って、
 上に損害を与えたり下を虐げたりすることがあってはならない。
 古今の事例をよく考えてみればいいのだ。道がはっきり立っていない世で財政不足が起きれば、
 曲知小慧の俗吏をうまく使って人民から税をしぼりあげ一時の間に合わせをする者が
 理財に明るい良い役人だということになっている。

 このようになると、あらゆる手段をもっても人民を苛酷に虐げることになるから、人民は苦しみに耐えられず
 税をしぼりとられるのを逃れようとするあまりに自然とずるいことを考えるようになり、
 上と下が互いに欺きあって、役人と人民とが敵対することになり、
 ついには離ればなれになってしまうものなのだ。


ということを遺訓として遺されています。

時代は違うと言っても、その時の世界と、今の世界は広がりが違うと言っても、その中の真実には共通するものがあると感じます。西郷さんの本当に我を捨て人民を思う気持ちがにじみ出ていますし、明治新政府の官僚や政治家のやり方に憤りを感じていることも感じられます。

今は党関係なく日本の復興へ向けて進むことは大切ですが、もし三党合意などで政権を奪取した時に出したマニュフェストの内容を大幅に変えるなら、解散・総選挙をして国民の審判を受けるべきだと思いますね。あまりにもコロコロ変わりすぎると何を信じていいのやら分からなくなりますね。

大きな変化の時代、時期での舵取りは難しいかもしれませんが、国民のために、国民の目線で、自分の任期中で死ぬ覚悟で内閣総理大臣の職を全うして頂きたく思います。

ちょっと熱くなりました… 長くなりました… 長くてごめんなさい おしまい


二葉鍼灸療院 田中良和
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酔耀会(鍼灸手技療法勉強会) 平成23年8月

2011年08月31日 | 酔耀会(すいようかい)
8月17日(水)、毎月恒例の酔耀会へ、もちろん 参加しました

本日も終了は午前1時30分

約5時間ほどの勉強時間となり、皆さん診療を終えた後なのですが、これがまた眠いような人は一人もいないんですよ。目が冴えるエキサイトする…何か分かりませんが、特に強制することもなく集まり、この日のために1か月、それぞれの臨床の場で悩み、頑張って、その成果を皆で情報交換するわけです。


☆ 内 容 ☆

・課題発表  「脈診についての考察」

【藤田先生】
前回の、宮川、安井先生の脈診についての発表に続き、藤田先生が脈診については未だ理解できないし、ピンとこない中で、どう脈診を捉えていき、臨床に活かしていけばよいのか模索し、今回は、ある東洋医学に関する本の中のフレーズから、心理学的に脈診というものを考えた発表でした。脈診というもの診る際、術者の意識する観点としては面白い考えだと思います。共時性(シンクロニシティー)と集合的無意識という観点からの考察でした。脈診を捉える大きい観点としてはあってもいいと思いますし、術者意識としてはあるのかもしれません。脈診については主観的なものが多く難しいのですが、今まで伝わってきたということは何かあることも確かですし、また、すべて正しいこともありません。ここで私の意見を書くと膨大になってしまうので、端的に言うと、まず実際やってみる、感じてみる、疑ってみる、そして、それを診る術者は東洋医学、西洋医学、あるいは現代科学、超自然の幅広い方向から、事象を捉えることが必要なのだと、私は感じます。酔耀会はいろんな刺激を受けることができます。


・東洋療法推進大会in福岡 発表練習  「末梢循環障害に対する鍼通電治療の有用性」

【宮川先生】
この症例報告は、一度、加賀・三策塾(業界研修会)で発表したものです。福岡の全国大会で発表するため練習&チェックを行いました。ほとんどパワーポイントのチェックがメインでしたね。発表時間は…大幅オーバー。ここは9月の中旬までは時間がありますので、何とかなるでしょう。ご健闘をお祈りいたしま~す。


・脈診実技 

【安井先生・宮川先生】
脈診の指の置き方、沈め方、そして、経穴を触れた時の脈の変化を、まず感じてみようという実技です。脈診初心者の先生や、やっているけどイマイチ分からないという先生もいるので、本当に基本的なところからのスタートです。しかし、この基本が一番大事なところであり、この修練を重ねていくことが長い道のりだけれど近道でもあるのだと感じますね。私は修業時代から脈診のトレーニングはしてきましたし、今も、ほとんどすべての人の脈を診ています。でも難しいんですね。「技」とは「技能」とはそういうものでしょう。ローマは一日にしてならないのどぇ~す。これからもやっていきまっせ脈診実技。


・触診実技  「筋肉を触ろう!」

【粟 先生】
本日は、前回触った大胸筋、小胸筋のおさらいをやって、上腕二頭筋、上腕三頭筋に移るはずが…、何気ない一つの質問から、大胸筋、小胸筋、さらには斜角筋、そして横隔膜など胸郭に付着し、呼吸に関る筋肉に議論がおよび、その辺りを来月は実技ではなく、粟先生がまとめて発表することになりました。ということで来月は筋肉触診の実技はお休みです。いや~それにしても皆さん体の仕組みに関しての学ぶ姿勢は貪欲です。



画家レーノルズは
「卓越な技量は努力によってのみ与えられる。すぐれた才能を持っていれば、勤勉がその才能をいっそう高めるだろう。能力が人並みであっても、勤勉がその欠点を補うだろう。努力が正しい方向へ向けられてさえいれば、決して裏切られることはない。努力なしには、何ものも得られない」
と言っています。

この酔耀会のメンバーは努力はしていますが、”努力”なんて重いものではなく、勉強にワクワクしながら、自分の知らない知識や技術を勉強できることを喜びを持って、毎月勉強しているように感じます。私はそんな感じですよ

来月もどんな知識を得て、それを知恵へと応用できるか楽しみです

二葉鍼灸療院 田中良和
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