二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

「人」を気にせず 「天」を気にせよ

2017年12月01日 | 言葉のちから 心のちから

 この世の中、悩みというものが無くなることはあるのか そんなことを考える時があります。

 人生を歩んでいる中で、発展途上なのか、成長しているのか、そこのところは分かりませんが、いろんな人との関係の中で「悩み」が出てきて、本当に狼のように叫びたくなる時があります。

 これは成長の過程の出来事だと思っても、なかなかやりきれない時もあるんです。

 人間だから!( パクリか )

 自分のことは棚に上げて、周囲の人や物に責任を押し付けたり、そこに責任を転嫁することによって自分の気持ちを楽に保とうとしたりします。

 本当に自分って弱いな、と思う時が多々あります。

 人生、山あり、谷ありと良く言いますが、一日においても、刹那においても、自分の心や精神と言うのは常に揺れていて、山の波がやってきたり、谷の波がやってきたりします。

 そして、それが現実に現象としてあらわれることもあり、「これだけ頑張っているのに・・・」と、解決にはならないけれど、周囲にその責任を押し付ける、そんな自分が登場することもあります。

 でも、ふと先人や先輩方が残した文章に触れると、我に返り、山の波が心の底から湧いて、心や精神の進む方向が変わってくることがあります

 

 「人」を氣にせず、「天」を氣にせよ 

 ある時、西郷さんが、こうおっしゃった。

 ”人を氣にせず、天を氣にして生きていくことだね。

 人生というのは、天だけが自分のことを知っている と考えながら、今、自分に出来るかぎりのことをしていけば、それでいいものなのだよ。

 もしも、うまくいかない時があっても、けっして誰かを責めたり、何かを責めたりしてはいけないね。

 そういう時こそ、自分の誠が、まだ足りなかったのではないか? と、自分の心を顧みなければいけないんだよ。”

 

『【新訳】 南州翁遺訓~西郷隆盛が遺した「天敬愛人」の教え~』より

 

 タイミングよく、この月頭にいい文章に出逢えたものだと思います。そして、グサッと私のハートに、見事に刺さりました

 話は飛びますが、最近、世間を賑わせいる大相撲、横綱 日馬富士の問題ですが、いろんな考えがあると思います。報道されているように、短絡的に日本の先輩、後輩の関係が悪のような捉え方は、これこそ悪の捉え方だと私は思います。

 先輩、それも荒波にもまれて結果を出してきた先輩は、やはり、それ以前の先輩の行動や残してきた道に「天」をみているのだと思います。その「天」を実践し、受け継いでいくことが、これが先輩、後輩関係であり、師弟関係だと思います。

 報道では真実はまったく分かりませんが、そこを見間違えたり、捉え違えてはいけないかなと私は感じております。

 師匠や先輩の言葉や行動には、やはり人の上か、周囲か、近くか、どこにあるか分からない「天の氣」、引き寄せる氣が存在するのだと思います。すべてではありませんが(笑)。

 「人」を氣にせず、「天」を氣にせよ・・・なかなか自分では出来ていませんが、本日より念頭に置きながら心を磨いていきたいなと思います。

 そして、やれることは無尽にあるという気持ちで、今、やれることに全力を注ぎたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勉強で頑張る学生さんの鍼灸治療

2017年12月01日 | 鍼灸

 お久しぶりのブログ更新です

 石川県の鍼灸業界で少し頑張らせていただいているので、いろんな仕事が舞い込んできます。総務ですから雑用一般でしょうかね

 11月26日(日)に、石川県鍼灸マッサージ師会の大きなイベントである「平成29年度 県民公開講座」が終了しました。久しぶりに 集客に力を入れましたので、何とか160名ほどの皆様に講座を聴いていただくことができて良かった と、心から思いました。

 少しでも鍼灸のファンが出来るといいな~と思います

 書きたいことは山ほどありますので、ここに宣言しまっす 12月は毎日ブログを更新します

 いや~書いてしまいました。でも、これくらい書かないと決心が鈍りますからね

 

 さて、今回は当院に時々、通院してもらっている高校生の女子のお話です。

 先日、「テストなので鍼治療に来ました~」と、ご来院。若い子は素直でいいわ~。

 前回は少し体調の悪い時に鍼灸治療を受けて、楽になり、睡眠もしっかりとれて、テストではベストな力を出せたとか・・・出せなかったとか・・・まあ、体調良く臨むことができたということです。

 今回は前回ほど体調は悪くなかったのですが、テスト終盤に一番頑張りたい科目があるのということでの施術だったのです。

 いつも通り、当院では、全身の調整として、お腹や背中のツボに鍼を打ちます。鍼は、入れていくと筋膜に達します。そしたらすぐに抜きます。深さは、どうでしょ~6ミリ前後というところでしょうか。
 これは私が師事した東洋医学研究所®の黒野保三先生が提唱している「生体制御療法」という方法です。刺し方は「筋膜上圧刺激」と言って、読んで字のごとくの方法です。

 ですが、この筋膜というのは・・・この話をしていると長くなるので、お話できる時にしたいのですが、奥が深いのです。筋膜にも幅がある・・・とでも言っておきましょうか。

 さて、高校生女子ですが、全身の施術をまず基本として行い、お腹と下肢の冷えが強かったので、その施術も加えました。
 そんな中、治療中の会話の中で気になることがありました。

 高女;「明日もテストだけど、勉強は夜やろうか、朝早く起きてやろうか」

 という質問でした。

 ;「いつもやっている方でいいかもしれないけど、お勧めは朝だよ」

 高女;「どうして

 ;「実は記憶には睡眠が大事なんだって

 高女;「へ~そうなん

 冒頭にも書いた県民公開講座のお話はまさしく、脳神経細胞の「記憶」のお話でしたので、「これは、これは、すぐに臨床に活かせるわい」と思い、おパクリさせていただきました。講師の澤田先生に感謝です。

 ;「実は睡眠中は脳の記憶に関る細胞は活発に動いていて、お昼に起きた出来事とか、勉強で学んだことなんかを記憶として刻んでいるんだって。」

 高女;「じゃあ、睡眠とる方が勉強したこと覚えれるってこと

 ;「そうとも言えるけど、まずは自分の命とか身体の安全とかに関る記憶から刻んでいくから、何とも言えないけど、繰り返しやってきたことに関してはしっかり記憶されるみたい。だから早く寝て、早く起きて勉強したほうがいいんじゃない

 高女:「わかった、そうしよ

 いや~若い子は素直やわ

 そんな会話をお腹を温める治療をしながら話しておりました。

 さて、良い結果が出たのか、出なかったのか、ちょっと気になるところではありますが、おそらく良い結果が出ているのではないかと思います。次回来院時が楽しみです。

 

 鍼灸治療の良いところは自律神経のバランスを整えたり、身体の余分な筋緊張を緩和したり、また、ストレスを軽減する効果もあります。
 その結果なのか、そのままダイレクトに鍼灸刺激が脳細胞を刺激する反応なのかは分かりませんが、睡眠を促す作用や、深い眠りなどの良質な睡眠に導く作用があります。
 患者さんからも、鍼を打った後はよく眠れるという話も良く聞きます。

 

 これから受験シーズンを迎えます。そしてラストスパートでもあります。少し疲れたり、体調を崩したり、眠れない、ストレスがたまることがあるかもしれません。それを解消し、受験やテストにベストに体調を持っていくための身体や心を調整するアイテムとして、鍼灸治療を利用していただくのも一つの方法かなと思いますよ

 何かご質問や相談がありましたら、いつでもご連絡くださいね。

 お待ちしております。

 

 最後までお読みおただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする