二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

不妊症と鍼灸治療 2 - ②

2010年09月15日 | 不妊症
今年(平成22年9月現在)、当院へ来院され妊娠された3人の方々のことを少しご報告

お一人は、不妊症以外に、実は、長年、慢性的にあった腰痛が4回の治療で消失し、体も少しポカポカしてきました。鍼灸治療が何らかの妊娠への支援になったと思います。

お一人は第2子希望の方。不妊症以外の風邪をひきやすいなどは改善。腰痛も軽減はしていた。ずっと妊娠反応が出なかったのが妊娠できた。体質は改善傾向にあったと思われるが、結果はおそらく妊娠を継続することは難しかったのかと思われる。年齢的なこともあるし、まだ子宮内膜などの状態が着床維持をするまでには機能的ではなかったのかと考えた。体調は良くなってきていたのだが、体調良好=妊娠ということにならないようだ。その辺りをもう少し深く観察して、より妊娠、そして妊娠維持をしやすい身体づくりを心掛けていきたいですね。

もう一人は流産経験のある方。体外受精・胚移植。できれば週2回の治療が効果的なのだが、今回は週1回で定期的にご来院されていた。妊娠する1ヶ月前くらいから手足の冷えやお腹の冷えが改善、逆にポカポカ熱いくらいになり、そのことを治療の度に言われていたのが印象的でした。冷えの改善はやはり妊娠しやすい体をつくるのだろうと実感させて頂きました。

この3人の方の妊娠で気づいたことは、顕微授精でも体外受精でも、移殖前1週間の治療間隔と、当日、前日をどうするかということ。この辺りはもう少し検討する必要があると思いますが、おぼろげながら何かが掴めそうな感覚があります。

あとは、治療全体は全身調整なのですが、不妊症では下肢の経穴(ツボ・刺激点)が重要になってきますので、その選び方ももう少し検討が必要だと思いますが、こちらも薄っすらとではありますが、いい感覚があります。

脈診も診療前には必ず行いますが、その辺りで、どんな脈を打っていると妊娠しやすいか、どう変化するのが妊娠しやすいサインなのか…というのがあるような気がしますので、その辺りも勉強して、少しでも的確に、確実に、妊娠しやすい体づくりをして、早く皆さまが、子どもさんという、かけがいのない幸せを掴むためのお手伝いをできればな~と思っています。

現在、不妊治療で通院されている方々も、タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精、あるいは無精子症(奥様ができるだけ妊娠の確率を高めるため通院)、第2子希望と様々な状況でご来院されています。

患者さまの状態を的確に捉え、治療に全力を尽くしていきますね 

不妊症でお悩みの方、鍼灸治療を体質改善、妊娠しやすい体づくりのためにやってみたい方は一度ご相談くださいませ

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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さすが鍼! (すず)
2010-09-19 07:52:22
これだけのデーターが出てるのに『何らかの妊娠への支援』といった表現にとどめるのはいささかもったいないような・・・・。控えめな感想もさすが院長先生の人柄っす!自分はこれからも鍼治療の効果を世間に広めて参ります!
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よろしくお願いします (二葉院長)
2010-09-21 09:13:30
すずさん

コメントありがとうございます。

不妊症に限らず患者さんが鍼治療においでになり、良好な結果が出ることはすごく嬉しいことです。
でも、患者さまの今までの生活や治療歴などの経緯をみると鍼治療ばかりの効果ではないという謙虚な姿勢で客観的にみる眼も必要なのですね。

ドクターの医療行為、鍼灸もそうなのですが、ここにはプラセボ(簡単に言うと、「効く!」と思いこんでしまうこと)による効果が多く関わっています。これも効果のうちと言えばそうなのですが、その辺りを冷静に分析することも臨床家には大切です。

しか~し、鍼治療は数千年、何かがあるから受け継がれてきた素晴らしい医療であると思いますので、すずさん!どうぞ多くの方や世間に鍼治療の効果を広めていってください!!

私も微力なが頑張ります!!
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