二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

志 こころざし ~心の灯火~

2010年09月08日 | 言葉のちから 心のちから
暑い日が続いています。 本日、金沢は台風のため大雨 これも森羅万象、自然の営みなんですよね~。台風が過ぎると少し暑さも落ち着きますか、こうご期待ですね

皆さま、お体の調子はいかがでしょうか
体調を崩されている方は、是非とも鍼灸治療を体調管理の一つとして取り入れてみてくださいね。ご相談もメールやお電話、ファクス、糸電話 なんでも受付ますのでご連絡くださいませ~

さて、有り難いことに、わたくしは公私ともども忙しくさせて頂いております。というより、目まぐるしく一日、一週間、一ヶ月が過ぎていってます。
ブログの更新もさることながら、やること満載。こんな無能な私をあてに、患者さまを始め、多くの人が仕事を任せてくれるということは、本当に恐縮すると同時に、さらに内側から喚起するものが湧いてくるのでござまする~

そんな忙しい中、脳神経の回路がショートしそうな中、ふと考えたこと…

「自分の人生って何」 ちょっと哲学的でしょ

まずは「今」自分が必要とされるなら、自分の能力が許す限り、一所懸命やってみようか、というスタンスで現在は生活を送っています。

≪諸君らは、現在どういうことを自分の一生の志としていますか。どうです。
   … 中 略 …
立派な先生になるなどということは、ていのよい一種の逃げ言葉とも言えるからです。何となれば、いかなる人が立派な教育者であるか、これは決して簡単ではないからです。
自分がそういうていのよい言葉に、ごまかされていると気付かないで、いい気になっているということは、そもそも人間のお目出たい何よりの証拠です。

そういう捉えどころのない、さればとて非難のしようもない言葉の陰に隠れて居眠りをしているような人間は、自分の使命の貴さについて、何ら自覚していない人間であって、実に遺憾とも言いようのないことです。≫


一日を流されて生きるのではなく、自分の志を持って、それに従って生きる、これは大切なことですね。
何か忙しさに紛れて、自分の心をしっかり見ていなかったようで、自分としては耳が痛い言葉です。

実現しよう!という強い志があれば、もっと明確で、具体的な目標を心の中に掲げよということでしょうか。

≪そもそも、人間が「志を立てる」ということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。ローソクは、火を点ぜられて初めて光を放つものです。
同様にまた人間は、その志を立てて初めて、その人の真価が現れるのです。

志を立てない人間というのは、いかに才能のある人でも、結局は酔生夢死の徒にすぎないのです。そして酔生夢死とは、その人の心の足跡が、よたよたして、跡かたもなく消えていくということです。≫


毎日、しっかりと自分で志を意識して、それに向かって邁進する。そうすれば、一日が充実し、24時間じゃ足らなくなるかもしれませんね。

それぞれの、生活での状況や環境があると思いますが。唯一自分がコントロールできるのは心です。性格が変わらなくても、心の在り方や捉え方は変えることができます。心は自分が持つ可能性の宝庫でもあり、その使い方によっては世の中のためにもなり、害にもなります。

どん底から這い上がり、病から立ち直るのも、貧乏を打開するのも、人生の成功を掴むための鍵となるのは心の状態だと思いますね。

無理はしなくてもいいので、「今」自分のできることを一所懸命に打ち込み、そして、心に大志(夢・目標・理想)を抱き、地道に進めばいいのだと思います。

そのきっかけが、「志」という炎を燃やすことなのでしょう

≪そこからして、私たちは「野心」という言葉と、「志」という言葉を区別せねばならんでしょう。
野心とか大望というのは、畢竟(ひっきょう)するには自己中心的のものです。すなわち自分の名を高め、自己の位置を獲得することがその根本動機となっているわけです。
ところが、真の「志」とは、この二度とない人生をどのように生きたら、真にこの世に生まれてきた甲斐があるかということを考えて、心中に常に忘れぬということでしょう。

ですから結局最後は、「世のため、人のため」という所がなくては、真の意味で「志」とは言いがたいのです。≫

以上、『修身教授録 ~現代に甦る人間学の要諦~』  森 信三 著より 


これからの時代、現在ある資本主義経済が破綻を迎え、それを支えてきて物質文明、いわゆる地球資源が減少し、私たちが生かされている地球という母なる大地が変化を遂げるとすると…

また大宇宙的に変化の兆しがあり、世の中の価値観が大きく変わるとすると…

ここ数年がその変化の時期にあたるとすると…

なんか話が大きくなってしまいましたが、そこで大切になってくるのが、東洋哲学的な自然観であり、古来より受け継がれてきた日本の精神文化であると思うのですね。

簡単に言ってしまえば「心」しだいということでしょうか。

一日一瞬、だた今を「志」という心の灯火をたて、そして、真に生きがいある人生を送りたいものです。私もそんな気持ちで今日一日、今この瞬間を生きていきたいと思ったのでした。

忙しい「今」だから、こんなことを考えたのかな~

二葉鍼灸療院 田中良和

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石川県大学ダンス連盟 公演... | トップ | 第28回 生体調整機構制御学... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
比べる・・・ (みっちいまま)
2010-09-11 09:35:09
昨日、滋賀の友人に(5歳上の相談相手)電話してて、毎月のように友人たちと北陸や東海の温泉めぐり<安い湯快リゾートだけど)行ったり、数年前はイタリア行ったり、ご主人が定年の時も海外へ行ったりと、とにかくおしゃべり好きで、小学校の先生をしていたこともあって、物知りで明るい方、常に前向きな方なのです3人の息子さんや娘さんを立派に育てられて、その中でも実家の丹後に毎週介護に行かれたりと・・・。彼女はとても苦労も多かったはず。けれどめげないし、発散が上手!

『どうせ転ぶならお尻を着いて後ろに行くより、前のめりに少しでも手を着いて前に進めばいい』と・・・これは彼女から教わったのです。

子育て、人生の先輩。尊敬しています(#^.^#)

今の私はそういった他人と比べて羨ましいな!私もそんな50歳を迎える予定だったのに!!

パン教室でも生徒さんから『先生、面白い人!たのしいね!若いね!』と言われて、ますます頑張るぞ~!って・・・。そう思っていた40代後半。

ダイエット目的で行った他の鍼灸院でまさか地図舌炎から自律神経失調症、不眠(一睡もできない)などになるとは思いもしなかった…。

考えればその前から兆候があったのに、やることが多すぎて、学校のPTA役員やパン教室の運営、生徒の受験と・・・。パンの注文に配達。夕飯を作りながらシフォンケーキを10台焼いたり、徹夜でパンやお菓子のセットを焼いたり・・・。

心は外にしか向かってなくて、頭位性めまいも『何でだろう?』と耳鼻科でも結局ちゃんと診断もされず、ずっと我慢と言うかまぁいいか!死ぬわけでもないしと慣れて行った。8年も続いてたのに。

考えたら30代にも、友人と話してて「あれ~何でかなぁ・・・?体が右に傾いてくるしフアフアして夢の中の様な・・・」とか、しょっちゅう腹痛で診療所に駆け込んで、大腸検査も受けたし。結局大腸の一部が閉塞気味だっただけで。

不眠症もたまにあっても気にも留めずに、まぁいいか!今夜は眠れるよね・・・。

結構神経質な割に、自分には無頓着で家族のことばかり心配し続けてきたなぁ。

この4年半。気付いたら、娘は大学に入って就職して、息子も家を離れてと変化が大きかった。

きっと気付かなかったことに体がSOS信号を出してくれたのかもしれないですね。

他人と比べて羨ましいのもあるんですが 過去の自分や子供たちを思い出しては、そのころの小さな子どものぬこもりが恋しくて、大変だったけど楽しかった時代を今と比べて落ち込むことの方が大きいのです。

トンネルの向こうはどんな世界なんでしょうね!私は真っ青な青空だけでなく、フアフアと雲が時折色んな形を作る空が好き!

良く子供たちとあの雲はスヌーピー!とか親子のくまさん!とか遊んだなぁ。

自分が幼い時もブランコから空を見上げては空想してた。

な~んにも考えずにまっすぐに育ちたかったなぁ・・・。そしたら こんな病気にならなかったかもね。

ごめんなさい…独り言書いちゃった。
先生に素晴らしい可愛い奥様が早く来ますように(#^.^#)

返信する
みな違っていいんです! (二葉院長)
2010-09-10 12:40:20
みっちいまま さん

コメントありがとうございます。

人生みな違います。そして、人生の使命もみな違います。今ある状況も皆ちがいます。

江戸の街へ向かう庶民を思い浮かべてみてください。思い浮かべることはできないか~笑。

江戸の街という目標はあるが、飛脚の人、駕籠にのる人、武士、商人、学者、みな目標は違えど江戸に向かっているわけです。到着する時間なんて、それぞれの都合でいいんです。

人と比べる必要なんてないんですね。

途中の茶店で黄門様に出てくる、うっかり八平衛(こんな字で良かったか?)で、お茶を飲みながら団子を食べて、疲れを癒していてもいいのです。

その休憩が実は、これから江戸へいくまでには必要不可欠な休憩だったりするんです。

急ぐあまり、武士同志のいざこざに巻き込まれることになるかもしれません。

ですから、ゆっくり休むことも必要なのですね。

「今」やれることを、自分なりになる。これこそ今後の明るい、光り輝く未来に必要なことなのです。人生に赤点なんてありませんよ。大丈夫です。

そして、みっちいまま さん の心は大丈夫。今は体を整備することが大切。そうすれば心はいつでも準備運動しているので、すぐに追いついてきます。

「今」を一所懸命、この積み重ねがトヨさんなのだと思いますね!
返信する
ありがとうございます (二葉院長)
2010-09-10 12:26:44
ぷく さん

コメントありがとうございます。

私はどうも尻を叩かれないと動かないタイプなので、日曜、祭日でも用事があることに感謝しています。

マグロのように常に動いていないと死んでしまう!そんな習性もあるのかもしれません。笑笑

活動日記、読んで頂いて、ありがとうございます!

食事をする時、「美味しい!」と感じるのも心なんですね。その心を正しい方向に導くのが「志」という話だったのです。

どっしりとした心を持って生活していきたいものですね。

さて、ドライアイのことですが。原因は不明ですか?例えばパソコンに向かう時間が長いとか、目を酷使する環境にあるとか。まず、遠くを見たり、目を温めたタオルなんかで覆って、疲れを取ることも必要でしょう。

また、東洋医学的には目は肝の気の流れの影響を受けます。またドライということで、水分が足らない状況を考えると、腎の気の流れが悪く水分代謝がうまくいってないのかもしれません。

鍼はご自身では出来ないので、せんねん灸など市販のお灸を、
合谷…手の背側で、人指し指と親指の接点、やや人指し指側の押さえると痛い所。こりこり。
曲泉…膝関節を曲げて内側にできるシワの先端のところ。
この2か所に熱いと感じるまでやってみてください。我慢しなくていいですよ。

また、首の後ろで頭の骨沿いで、凹んでいるところが「風池」というツボがあります。また、大腿部の内側を押させていくと痛いところがあると思います。ここをゆっくり押させてみてください。両方とも目に関連するところです。

また、温めたタオルで目を覆うのもいいのですが、ゆっくりできない時は、手を水をすくうときのようの丸め、その形のまま目を覆うと目が楽になりますよ。

後は、バランスよい食事を心がけてください。目は体の中でも多くの血液を必要とします。野菜や果物をしっかり摂り、ビタミン、ミネラルを補給してください。

ご参考になれば幸いです。
返信する
大志 (みtっちいまま)
2010-09-09 22:05:20
輝いていた。突き進んでた。子育てに仕事に家事に。独りで何でもしてきた。

負けず嫌い、自慢屋、寂しがり屋、独りよがり…。

疲れた。次々と難問の問題集。宿題が多すぎるよ神様!!

赤点の人生にしたくない!!『くじけないで』99歳にしてあのチャーミングで穏やかで、その上に凛とした芯の強さを持ったトヨさんのようなおばあちゃんになりたい…。

だけど、今は少しだけ心が置いてきぼり。歩き続けて転んでも尻餅でなく、前のめりに手を突こう!友人のことば。
皆 何でそんなに強いの?今の私は逃げてばかり。ちょっとだけ心を休ませて。そう 思ってはいけない?

人生の休憩所…誰か作って、暖かいお茶を下さいな。
返信する
Unknown (ぷく)
2010-09-09 16:05:20
毎日暑い中、おいそがしく活躍されていらっしゃる先生、心身共にパワフルだなと活動日記を拝見しては思います。

心の状態、と読んで考えました。
心がどっしりしていたら、少々の事でも揺らぎなくいれるのだろうなぁと。
そんな心の持ち主になりたいです。

先生、質問させていただいてもよろしいでしょうか。
春先からドライアイになり、2件の目医者さんに行きましたが、治らず、目がつらい日々です。東洋医学的には何かいい方法はありますでしょうか?
目は心の鏡というから、心が乾燥しているのかも(^v^)
返信する

コメントを投稿

言葉のちから 心のちから」カテゴリの最新記事