1月8日(日)、師匠が主催する世の中の時流を見つめながら東洋哲学を勉強し、鍼灸診療や人生において実践する会である二葉清友会の新年会に参加しました。
鍼灸診療を行っていくうえでの心の勉強、様々な現代、あるいは過去の時代背景から人生をどう歩んで行けばいいのかということを東洋哲学を根本にし学んでいく会です。鍼灸人間学、実践人生哲学とでもいいましょうか。
そのようなことを鍼灸業界、医学界、政治や経済、歴史などを元に師匠の黒野先生に講義をして頂きます。そして、参加会員でディスカッションし、鍼灸道の心の部分を勉強していくわけです。鍼を打つのも、灸を据えるのも、身体に触れるのも人間であり、それを突き動かすのは心です。
心が行動や言葉に現れ、患者さまの身体と心に触れ、診療する手に現れます。ということは、自分勝手ではなしに、人生経験の豊富な先人から厳しく、そして温かく学ぶことが大切だと思うのです。
そのような会です。
午前4時に起床。午前5時の始発の電車で名古屋へ向かいました。
師匠に新年のご挨拶をし、厳しくも温かいお言葉(お叱り)を頂きました。私も42歳になりましたが、知らぬうちぬ傲慢になっていくところがあります。いつまでも違うものは、違がう、と叱って頂ける方が存在するということは有難いことです。謙虚になれます。
平成24年 二葉清友会 新年会
日 時:平成24年1月8日(日) 午前11時~午後2時
会 場:ルブラ王山
内 容:新年会ならびに総会
二葉清友会 会長、師匠の黒野先生のご挨拶
82歳でもなお、お元気です
カンパ~イ ご発声の坂井田先生
先生は現在、老人施設のセンター長であり産婦人科医です
宴会風景です。本日の出席者は弟子が中心に50名ほどでした。
それに、本年より4名の方が東洋医学研究所へ入所されるとのことでした。弟子入りするということです。82歳になりましたが、いい鍼灸師を育成したい、正しい鍼灸医学、医療の在り方を伝えたいという情熱は衰えません。勉強になりますし、刺激になります。まだまだ足元にも及びません。
様々なお話を頂いたのですが、凄いと感じたお話を一つ。
ある日、師匠の研究所に小包が届きました。送り主は見たことも聞いたこともない人です。??返そうか、どうしようか迷いましたが、一度開封してみることに。開くと手拭いと一通の手紙が入っていました。その手紙の送り主は、Tさんという鍼灸師で、慶応大学神経内科に在籍する方からでした。
手紙の内容を要約しますと、H鍼灸学校に通学中、(社)全日本鍼灸学会 旧愛知地方会(現 生体制御学会)が実施するはずだった「鍼灸専門医」制度をめぐる戦い(結局 意味のない反対により実現できなかった)を学校の先生から聞かされ、その内容と理想に胸の震える想いを忘れられず、黒野先生が目指してくださった「鍼灸専門医」制度を自分でも考え、出来ることからやってきたというものでした。
その出来ることとは、女房子供を鍼灸で食わせつつ、慶応大学理学部・医学研究科修士そして博士と進学して、脳循環代謝とそれに関る研究(片頭痛の研究)を6年間続けてきた。昨年、やっと実績が認められ、慶応義塾大学医学部「神経内科特別外来」として鍼外来を開設するまでに至った。
今後も頭痛診療の強力なツールとして鍼灸を活用し、医師とともに研究を進めていきたい。神経内科疾患を研究する神経内科科員として、鍼灸効果の経路を研究している。慶応病院で初の鍼外来を記念して手拭いを作成しました。これからもご指導お願いします。
というものでした。
感動すると同時に、弟子として本当に師匠の思いを情熱を、信念を継承しているのかと恥ずかしくもなりました。T先生は、苦労しながら、黒野先生はじめ旧愛知地方会の先生方が、医療の中の一員としての鍼灸師、医療の一翼を担う鍼灸師、そんな鍼灸師を育成すべく行おうとした鍼灸専門医制度の奥に流れる熱き血潮に感化され、それを行動に移したわけです。
愛知地方会で行う予定であった鍼灸専門医制度に関しては説明すると長くなるのでやめますが、素晴らしく、高度な講習内容と充実した講習時間で、本当に身に着く認定講習であり、その名の通り鍼灸医といっても恥ずかしくない内容でした。
それを自分なりに考え、行動したT先生はスゴイです。
鍼灸には流派がたくさんあります。治療方法を統一しようと思っても、全くやり方が違うので無理でしょう。患者さまを治すこと、楽にしてあげること、それは基本であるのは治療という観点からは今も昔も変わりません。治さないと治療ではないですし、ご飯も食べていけないわけです。
身体の診方も現代医療と東洋医学では異なります。しかし、現代科学、医学の発展で分かってきたこともたくさんあります。患者さまにとって、今どのような身体状態でであり、どのような医療を受けるべきかを適切に判断できる能力も必要です。そんな意味ですべてとはいかないまでも医療の一員として最低限の医学知識と医療連携を持てるネットワーク持つことが大切です。
鍼灸界が今の状態であれば、「鍼灸治療は全国民の7%が利用する程度」という範囲以上に利用されることはないでしょうね。そのために鍼灸はなぜ効果があるのだろうということを最先端科学や身体現象を元にして研究することが国民への鍼灸治療の信頼に繋がっていくのだろうと思います。師匠はそれを40年以上、情熱を持って継続されています。
分かる人には分かるし、その人の思考と行動が現実をつくり上げていくのですから、自分の責任において、それぞれの鍼灸道を進めばいいと思います。結局、最後は自分がこの道で生き続け、多くの患者さまが治って頂ければいいわけです。自覚と意識のある人が生き残るんでしょうね。
黒野先生の鍼灸に対する信念や情熱、行動はその道の一つであるということです。時流をしっかり見つめているということです。東洋、西洋をバランスよく生かしながら。
あっと、熱くなり、すご~く長くなりました。
新年早々、気合が入るお話と、叱咤激励がありました。感謝ですね。
1時50分過ぎに新年会が終了。いつもなら記念撮影に参加するのですが、実は、午後5時から星稜高校野球部創部50周年記念式典があるため、2時22分の電車でとんぼ返りしたのでした。
名古屋駅
さすが、オチャケの入った体で走るのは辛かったですね。
心臓があぶりました
ということで金沢へ向けゴー
二葉鍼灸療院 田中良和
鍼灸診療を行っていくうえでの心の勉強、様々な現代、あるいは過去の時代背景から人生をどう歩んで行けばいいのかということを東洋哲学を根本にし学んでいく会です。鍼灸人間学、実践人生哲学とでもいいましょうか。
そのようなことを鍼灸業界、医学界、政治や経済、歴史などを元に師匠の黒野先生に講義をして頂きます。そして、参加会員でディスカッションし、鍼灸道の心の部分を勉強していくわけです。鍼を打つのも、灸を据えるのも、身体に触れるのも人間であり、それを突き動かすのは心です。
心が行動や言葉に現れ、患者さまの身体と心に触れ、診療する手に現れます。ということは、自分勝手ではなしに、人生経験の豊富な先人から厳しく、そして温かく学ぶことが大切だと思うのです。
そのような会です。
午前4時に起床。午前5時の始発の電車で名古屋へ向かいました。
師匠に新年のご挨拶をし、厳しくも温かいお言葉(お叱り)を頂きました。私も42歳になりましたが、知らぬうちぬ傲慢になっていくところがあります。いつまでも違うものは、違がう、と叱って頂ける方が存在するということは有難いことです。謙虚になれます。
平成24年 二葉清友会 新年会
日 時:平成24年1月8日(日) 午前11時~午後2時
会 場:ルブラ王山
内 容:新年会ならびに総会
二葉清友会 会長、師匠の黒野先生のご挨拶
82歳でもなお、お元気です
カンパ~イ ご発声の坂井田先生
先生は現在、老人施設のセンター長であり産婦人科医です
宴会風景です。本日の出席者は弟子が中心に50名ほどでした。
それに、本年より4名の方が東洋医学研究所へ入所されるとのことでした。弟子入りするということです。82歳になりましたが、いい鍼灸師を育成したい、正しい鍼灸医学、医療の在り方を伝えたいという情熱は衰えません。勉強になりますし、刺激になります。まだまだ足元にも及びません。
様々なお話を頂いたのですが、凄いと感じたお話を一つ。
ある日、師匠の研究所に小包が届きました。送り主は見たことも聞いたこともない人です。??返そうか、どうしようか迷いましたが、一度開封してみることに。開くと手拭いと一通の手紙が入っていました。その手紙の送り主は、Tさんという鍼灸師で、慶応大学神経内科に在籍する方からでした。
手紙の内容を要約しますと、H鍼灸学校に通学中、(社)全日本鍼灸学会 旧愛知地方会(現 生体制御学会)が実施するはずだった「鍼灸専門医」制度をめぐる戦い(結局 意味のない反対により実現できなかった)を学校の先生から聞かされ、その内容と理想に胸の震える想いを忘れられず、黒野先生が目指してくださった「鍼灸専門医」制度を自分でも考え、出来ることからやってきたというものでした。
その出来ることとは、女房子供を鍼灸で食わせつつ、慶応大学理学部・医学研究科修士そして博士と進学して、脳循環代謝とそれに関る研究(片頭痛の研究)を6年間続けてきた。昨年、やっと実績が認められ、慶応義塾大学医学部「神経内科特別外来」として鍼外来を開設するまでに至った。
今後も頭痛診療の強力なツールとして鍼灸を活用し、医師とともに研究を進めていきたい。神経内科疾患を研究する神経内科科員として、鍼灸効果の経路を研究している。慶応病院で初の鍼外来を記念して手拭いを作成しました。これからもご指導お願いします。
というものでした。
感動すると同時に、弟子として本当に師匠の思いを情熱を、信念を継承しているのかと恥ずかしくもなりました。T先生は、苦労しながら、黒野先生はじめ旧愛知地方会の先生方が、医療の中の一員としての鍼灸師、医療の一翼を担う鍼灸師、そんな鍼灸師を育成すべく行おうとした鍼灸専門医制度の奥に流れる熱き血潮に感化され、それを行動に移したわけです。
愛知地方会で行う予定であった鍼灸専門医制度に関しては説明すると長くなるのでやめますが、素晴らしく、高度な講習内容と充実した講習時間で、本当に身に着く認定講習であり、その名の通り鍼灸医といっても恥ずかしくない内容でした。
それを自分なりに考え、行動したT先生はスゴイです。
鍼灸には流派がたくさんあります。治療方法を統一しようと思っても、全くやり方が違うので無理でしょう。患者さまを治すこと、楽にしてあげること、それは基本であるのは治療という観点からは今も昔も変わりません。治さないと治療ではないですし、ご飯も食べていけないわけです。
身体の診方も現代医療と東洋医学では異なります。しかし、現代科学、医学の発展で分かってきたこともたくさんあります。患者さまにとって、今どのような身体状態でであり、どのような医療を受けるべきかを適切に判断できる能力も必要です。そんな意味ですべてとはいかないまでも医療の一員として最低限の医学知識と医療連携を持てるネットワーク持つことが大切です。
鍼灸界が今の状態であれば、「鍼灸治療は全国民の7%が利用する程度」という範囲以上に利用されることはないでしょうね。そのために鍼灸はなぜ効果があるのだろうということを最先端科学や身体現象を元にして研究することが国民への鍼灸治療の信頼に繋がっていくのだろうと思います。師匠はそれを40年以上、情熱を持って継続されています。
分かる人には分かるし、その人の思考と行動が現実をつくり上げていくのですから、自分の責任において、それぞれの鍼灸道を進めばいいと思います。結局、最後は自分がこの道で生き続け、多くの患者さまが治って頂ければいいわけです。自覚と意識のある人が生き残るんでしょうね。
黒野先生の鍼灸に対する信念や情熱、行動はその道の一つであるということです。時流をしっかり見つめているということです。東洋、西洋をバランスよく生かしながら。
あっと、熱くなり、すご~く長くなりました。
新年早々、気合が入るお話と、叱咤激励がありました。感謝ですね。
1時50分過ぎに新年会が終了。いつもなら記念撮影に参加するのですが、実は、午後5時から星稜高校野球部創部50周年記念式典があるため、2時22分の電車でとんぼ返りしたのでした。
名古屋駅
さすが、オチャケの入った体で走るのは辛かったですね。
心臓があぶりました
ということで金沢へ向けゴー
二葉鍼灸療院 田中良和
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