10月19日(水)、毎月行われる鍼灸手技療法の研究会である酔耀会に参加しました
自分が研究したい、自分が課題を持って臨床している部分を勉強する場があるということは本当にありがたいことです。そして、発表するとなると勉強もしなくてはいけなくなるし、自分の臨床を見つめなおす機会にもなります。また、質問されると、それに対してさらに勉強する必要が出てきます。
それを繰り返すのが医療を担う私たちの、仕事をやめるまでの使命でもあると思うのです。
すべては自分のためであり、患者さまが適切な医療を受けて、健康になって頂くためでもあるんですね。
内 容
・論文抄読 「末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン」まとめ
【太田(和)先生】
サーキュレーションジャーナルという医学雑誌に掲載された上記疾患のガイドラインについてまとめてもらいました。数十ページに及ぶ分厚い論文をA4二枚にまとめての発表でした。私の感想としては、論文抄読という形は理解できるのですが、この中のもっと項目を絞って話して欲しかったと思いますね。末梢閉塞性動脈疾患の概念や概要をまとめるのか、その中の各疾患について詳しくまとめるのか、ガイドライン自体をもっと要約して単純にまとめるのか、その辺りがはっきりしていませんでしたので、分かりづらかったのが印象です。自分が興味あってやるのなら、自分でしっかり内容を把握して、皆に分かりやすいようにまとめることが大切ですね。いや~感想を書いていると、何か私の修行時代を思い出します。私もこんなことよく言われましたからね。要は、この論文は何が言いたいのか、自分は何を伝えたいのかが大切であり、抄読のための形だけの抄読になったのでは伝わってくるものがないんですね。先生もこれから臨床や勉強する中で自分の芯となるものが見えてくると思いますので、それまでは、いろんなことを勉強しなきゃね。おれも頑張ろー。
・研究発表 「小胸筋について」
【粟 先生】
本日は実技ではなく、先日来、触診の実技で話題になっていた「小胸筋」の作用と、「なぜここにあるのか」、また、ストレッチ方法などの発表がありました。人の身体は精巧につくられています。筋肉をはじめ、様々な部位を勉強するたびに思います。筋肉なども一つの筋肉で働くわけではありません。、小胸筋は呼吸の補助筋でもあるのですが、呼吸する時は胸郭はじめそこに付着する多くの筋肉が動員されて行われます。本当によく出来てます。私たちが臨床で関節の運動法を行ったり、鍼をする、指圧をする時でも筋肉は常に刺激されています。そんな意味で勉強すると患者さまの身体をイメージしながら治療できるのです。次回は、どこの筋肉を掘り下げて触診、発表してくれるのか楽しみです。
・脉診実技 「六祖脉を体得する」
【安井先生・宮川先生】
今月も、先月に引き続き、2班に分かれ六祖脉について感じて、理解し、また、鍼灸治療をしてどう変化するかということについて実技を行いました。私は脉診が治療の中心にあるような経絡治療的な考えは持っていませんが、先人が伝えてきた身体の様々な変化に対して、身体を診断し治療する知識は、そこに何かあると思っています。私の師匠も常に診察では脉診を行います。古典の重要で確かな所を追究し、実証医学的、科学的見地とともに研究の土台においているのが私の所属する東洋医学研究所グループです。まあ、そんなこともあり、修行時代からの習慣で私もほとんどすべての患者さまに脉診をさせて頂いているのです。基礎はいくら練習しても損はないし、この基礎こそが大事ですからね。まず脉を触ってみることが大切です。
本日もお帰りは午後1時過ぎ
本当に皆、勉強熱心です。それは患者さまのためであり、自分自身の道を極めるためでもあります。
そんな意識を持って取り組んでいるか、そして行動しているか、その差は、必ず出てきます。
西郷隆盛 曰く「学問の道に志を立てている者は宏大な視野を持つべきである。だが、学問にだけ偏っていると自分自身の修養が疎かになる恐れもあるから、いつも己に打克つこと考えつつ修養に励むのである」と言われています。常に学ぶ姿勢を持ち、自分を振り返り反省しながら、自己の人間性も磨きつつ、知識を得ることが志を実現していくことだと言われているのでしょうか。
そうそう、掃除、とくに便所掃除をやっていると、タイルや便器がピッカピカに磨かれると、すごく気持ちいいし、使用する人も気持ち良く、そしてキレイに使用して頂けるんです。ちょっと勉強とは話が違いますが、常に磨きあげる姿勢が大切だということを言いたかったのです。
さーて、来月は私の発表です(本当は今月でしたが、時間が…)。
資料は作成済みなので、もうちょっと勉強して来月に臨みたいと思います
二葉鍼灸療院 田中良和
自分が研究したい、自分が課題を持って臨床している部分を勉強する場があるということは本当にありがたいことです。そして、発表するとなると勉強もしなくてはいけなくなるし、自分の臨床を見つめなおす機会にもなります。また、質問されると、それに対してさらに勉強する必要が出てきます。
それを繰り返すのが医療を担う私たちの、仕事をやめるまでの使命でもあると思うのです。
すべては自分のためであり、患者さまが適切な医療を受けて、健康になって頂くためでもあるんですね。
内 容
・論文抄読 「末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン」まとめ
【太田(和)先生】
サーキュレーションジャーナルという医学雑誌に掲載された上記疾患のガイドラインについてまとめてもらいました。数十ページに及ぶ分厚い論文をA4二枚にまとめての発表でした。私の感想としては、論文抄読という形は理解できるのですが、この中のもっと項目を絞って話して欲しかったと思いますね。末梢閉塞性動脈疾患の概念や概要をまとめるのか、その中の各疾患について詳しくまとめるのか、ガイドライン自体をもっと要約して単純にまとめるのか、その辺りがはっきりしていませんでしたので、分かりづらかったのが印象です。自分が興味あってやるのなら、自分でしっかり内容を把握して、皆に分かりやすいようにまとめることが大切ですね。いや~感想を書いていると、何か私の修行時代を思い出します。私もこんなことよく言われましたからね。要は、この論文は何が言いたいのか、自分は何を伝えたいのかが大切であり、抄読のための形だけの抄読になったのでは伝わってくるものがないんですね。先生もこれから臨床や勉強する中で自分の芯となるものが見えてくると思いますので、それまでは、いろんなことを勉強しなきゃね。おれも頑張ろー。
・研究発表 「小胸筋について」
【粟 先生】
本日は実技ではなく、先日来、触診の実技で話題になっていた「小胸筋」の作用と、「なぜここにあるのか」、また、ストレッチ方法などの発表がありました。人の身体は精巧につくられています。筋肉をはじめ、様々な部位を勉強するたびに思います。筋肉なども一つの筋肉で働くわけではありません。、小胸筋は呼吸の補助筋でもあるのですが、呼吸する時は胸郭はじめそこに付着する多くの筋肉が動員されて行われます。本当によく出来てます。私たちが臨床で関節の運動法を行ったり、鍼をする、指圧をする時でも筋肉は常に刺激されています。そんな意味で勉強すると患者さまの身体をイメージしながら治療できるのです。次回は、どこの筋肉を掘り下げて触診、発表してくれるのか楽しみです。
・脉診実技 「六祖脉を体得する」
【安井先生・宮川先生】
今月も、先月に引き続き、2班に分かれ六祖脉について感じて、理解し、また、鍼灸治療をしてどう変化するかということについて実技を行いました。私は脉診が治療の中心にあるような経絡治療的な考えは持っていませんが、先人が伝えてきた身体の様々な変化に対して、身体を診断し治療する知識は、そこに何かあると思っています。私の師匠も常に診察では脉診を行います。古典の重要で確かな所を追究し、実証医学的、科学的見地とともに研究の土台においているのが私の所属する東洋医学研究所グループです。まあ、そんなこともあり、修行時代からの習慣で私もほとんどすべての患者さまに脉診をさせて頂いているのです。基礎はいくら練習しても損はないし、この基礎こそが大事ですからね。まず脉を触ってみることが大切です。
本日もお帰りは午後1時過ぎ
本当に皆、勉強熱心です。それは患者さまのためであり、自分自身の道を極めるためでもあります。
そんな意識を持って取り組んでいるか、そして行動しているか、その差は、必ず出てきます。
西郷隆盛 曰く「学問の道に志を立てている者は宏大な視野を持つべきである。だが、学問にだけ偏っていると自分自身の修養が疎かになる恐れもあるから、いつも己に打克つこと考えつつ修養に励むのである」と言われています。常に学ぶ姿勢を持ち、自分を振り返り反省しながら、自己の人間性も磨きつつ、知識を得ることが志を実現していくことだと言われているのでしょうか。
そうそう、掃除、とくに便所掃除をやっていると、タイルや便器がピッカピカに磨かれると、すごく気持ちいいし、使用する人も気持ち良く、そしてキレイに使用して頂けるんです。ちょっと勉強とは話が違いますが、常に磨きあげる姿勢が大切だということを言いたかったのです。
さーて、来月は私の発表です(本当は今月でしたが、時間が…)。
資料は作成済みなので、もうちょっと勉強して来月に臨みたいと思います
二葉鍼灸療院 田中良和
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