二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

本願はここにあり!

2009年12月18日 | 言葉のちから 心のちから
金沢は数日前より冷え込みが厳しくなり、雷が鳴り響き(鰤おこし とも言われますが)、が降ってきました。12月では久しぶりの積雪ではないかと思います。昨年はほとんど降りませんでしたからね。予報では暖冬だということですがどうでしょうね…

(上の写真は、当院から18日の8時半くらいに雪景色を撮ったものです

人生は、雪が降っても、雨が降っても、晴天であっても、刻一刻と時間が過ぎていきますね。雪を考えてみると、寒くなり雪が降り積もることにより、大地は低温状態となり、様々なものが休止状態となるのかもしれません。人間にも必ず睡眠が必要なように。また、外気が温かくなりゆっくり積もった雪がとけることによって、雪解け水が川にそそぎ生命に命の源を与えます。また、地中深くに浸み込み地下水となり地中の栄養分をさらに吸収し、長年かけて地中をめぐり伏流水となり、これもまた生命に命の源(おいすぃ水)を与えて頂きます。雪がとける時に蒸発して、水蒸気となったものは、また地球のどこかで、雨や雪になるものもあるでしょう。
水は川や海や湖であったり、氷や雪であったり、水蒸気であったり、形を変化させながら循環しています。人間の身体の60~70%も水であり、人間も汗や尿、便として水分を排出し、食事などと伴に新しい水分を吸収して、常に水分を循環させています。地球環境と人間の身体は繋がっています。近くの川や海が汚れていたり、ゴミが落ちていたり、汚染されていれば、それは自分たちの身体が汚れ、汚染されているのと同じであると言えるのではないでしょうか。

大自然の恵みである雪一つをとっても、私たちは地球に生かされ、宇宙を含めた大自然に生かされていることが分かります。人間は創造できる力はありますが、富士山やアマゾン川を創ることはできません。自然を創りだすことはできませんし、地球を創りだすこともできません。この文明も自然からの恵みにより出来あがっています。

また、人間も小さく小さくして原子や分子レベルまで来ますと、あるゆる物質と組成は同じであり、酸素や窒素、水素、炭素など同じ物質が集合してできているのです。これを考えても地球環境と人間は繋がっており、お互いが影響しあっていると考えられますよね

雪のことを話していたら、前置きがすごく長くなりましたが、そんな”生かされている人生”ということを踏まえ、人生をどう捉え歩んでいったらよいか考えてみると…

≪自分の生まれる前には数千年の遠い過去があり、自分より後にも数千世の遥かな未来がある。たとえ自分が百歳まで生きようとも、悠久なる宇宙の中では、ほんの一呼吸するぐらいの短い時間でしかないのだろう。
今、幸いに人間としてこの世に生れてきた以上、人間としての使命を全うして一生を終わりたい。これだけである。自分の一生の念願はここにある。≫

『佐藤一斎 一日一話 ~言志四録を読む~』


この世に生まれてきた、世界68億人の中で日本に生まれた、私なら石川県金沢市に生まれた、この両親のもとに生まれた、この確率たるや天文学的数字になるくらい奇跡であると思います。また、その奇跡には何らかの意味があるのでしょう。この世に意味のない人間なんて一人もいません。でも、いろんな人がいて楽しいことや、嬉しいことばかりではなく、悲しいことや、苦しいこと、辛いことなど、様々な体験をするのも事実です。様々なことが起きるから人間が成長できるのもまた事実です。

人間として生まれたからには、記憶の奥に忘却している自分の使命を思い出し、引き出し、一生をかけて使命を追求して、死ぬ時に「いい人生やったな」と死ねるように、人生の「今」を一所懸命に励むことが大切だと思います。

自分が生きている意味、人生を歩む意味、これは「今」を一所懸命に生きることによって、生を全うし「死」す時に分かることなんでしょうね。”ただ、がむしゃらに生きること”、そこに人への優しさ、思いやりのある人生を付け加えると、すごく素敵な一生になるのではないでしょうか 

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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かきくけこんばんは (おむぅ)
2009-12-19 01:24:45
いつもお返事ありがとうございます。
雪と聞いて一句。

冬木立
白き花弁の
舞い降りる

僕は絵画塾の先生に

僕は将来のことが不安なんです。

と言ったことがあります。
すると先生は

先のことなんか考えるな。俺だって明日ぽっくり逝っちゃうかもしれないんだから。あぁ~今日は絵~描いたなぁ~、あぁ~今日は飯食ったなぁ~、それでいいじゃねぇか。

と言ってくださいました。
たしかにその通りだと思います。
今日1日を一生だと思って生きればいいんですよね。
絵画塾の先生には、絵以外のこともたくさん教えていただきました。
これからもいろんなことを教えていただこうと思っています。
絵画塾の松本一先生は、僕にとって絵の先生を越えた人生の師匠です。
もちろん田中先生もね。
僕は松本先生、そして田中先生との出会いに感謝しています。
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一句返し! (二葉院長)
2009-12-21 15:34:55
おむぅさん

コメントありがとうございます。

ここで、一句返し!

冬の華
雷鳴とどろき
天地に舞う

ここ数日の金沢の状況を一句読んでみました。あれ?季語は入っているのかな?まあ、いいか!ということでお願いします。

人との出会い、大切です。人間は一人では生きていけませんし、数々の人との出会いの中で生きています。多くの人に出会いますが、気持のよい人もいれば、逆に、なんでこんな人に出会ったのだろうという時もあります。
しかし、どちらの場合でも自分の成長という観点から見るとプラスになります。その出会いによる経験が自分の心を魂に成長を促し、後にくる人生に必ずいい影響を及ぼします。感情的面をいつまでもマイナス因子として溜めておいたり、いつまでも持続させると、自分にとってもマイナスになりますし、他の人との人間関係においてもマイナスになっていきますね。

絵も描くのは人間であり、人間の心が「描きたい!」「描こう!」と思うから、絵画が生まれるのだと思います。いわゆる”心”が絵を描くわけですね。ですから、その時の心情なんかが絵に表れてくるんだろうと思います。また、そうであるから絵も個性的になるのでしょう。

おむぅさん、体調の波はあると思いますが、文章を読んでいる限り、確実にいい方向へ向かっていますね。私も常に感謝を忘れずに、生かされている感謝を忘れずに日々精進していきたいと思います。
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