川の土手では咲きかけのノアザミの花があちこちに見られます。
まだ満開になっていませんが、来週位にはおそらく咲いた花が見られることでしょう。
このノアザミ、深みのある美しい色の花とは裏腹に、葉にはまるで手折る者を拒否する様な鋭い棘を持っています。
以前、アザミという名は「欺く」という言葉が語源になっていると聞いたことがあります。
つまり美しい色の花に欺かれて手を伸ばすと、鋭い棘でチクリとやられる・・・欺く→アザミとなるわけです。
しかし、こんな荒々しさ、棘々しさこそがこの花の魅力・・・野性のプライドなのでしょう。
人間は順化を追及するあまり、こんな棘(プライド)を犠牲にしているように思えてなりません。
このアザミの仲間は世界に250種類以上、日本だけでも100種類以上にも及びます。
しかし、その中で春に花の咲くのは、このノアザミだけです。今、咲いているアザミを見たらノアザミと思って間違いありません。
ノアザミ<キク科 アザミ属>