木津川の川岸から100㍍ほどは広い帯状の砂礫地となっています。
この砂礫に覆われた部分は河川敷の中では最も川の水に近い部分ですが、
砂礫は保水力が極めて低いため、植物が生育するには良い環境とは言えません。
しかし、ほとんどの植物が育たない反面、その環境に耐えられる植物にとっては
競合する植物のない好環境でもあるのです。
この砂礫部分を好んで生える植物の代表とも言えるのが、このカワラヨモギです。
このカワラヨモギの茎には2種類があり、9~10月に花を付ける茎の葉は、細かく糸状に裂けていますが、
画像のように、花を付けない茎は、白い絹毛の密生した葉でロゼットを形成します。
尚、園芸用に販売されているアルテミシア(アサギリソウ)は、これの近縁種と思われます。
カワラヨモギ<キク科 ヨモギ属>