第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その163 ネット歌会)
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 巳年の初春をお慶び申し上げます。本年もよろしくお願い致します。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。
「咲き初める 日本水仙」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆年始め何より先に祈り給う 能登に御神の御加護のあらむ
西BOOさん
★新玉のひかりは静かに身にふりて ただ平穏なる日々を祈りぬ
夕庵さん
☆寒風に負けじと開花白椿 降りたる雨も雪になりそな
西BOOさん
★ふっくらと開く椿の真白きに 今朝の冬空冴えわたりゆく
夕庵さん
★白椿年を越しつつ満開も 二月堂の椿はまだか
西BOOさん
★見はるかす二月堂より下を見る 東大寺の鴟尾 黄金に映え
夕庵さん
★大仏の蓮に刻さる華蔵界 世界に残る唯一の世界
西BOOさん
★阿弥陀仏の極楽浄土に咲く蓮の 泥にも染まず真白にぞ在り
夕庵さん
☆クワガタが冬眠に入り動かない 年甲斐もなく啓蟄を待つ
西BOOさん
★クワガタの冬眠したのを確かめる あの日の僕が今ここに居る
夕庵さん
★クワガタの産まれは多分ルソン島 ホントに冬眠しているのかな
西BOOさん
★アフリカの冬眠知らずのクワガタは はさみかざして獲物を探す
夕庵さん
☆きしきしと大地の息や 深更のかけら かすかに霜柱の声
みっちっちさん
★サリサリと野道分け入り霜草の 音確かめて楽しくなりぬ
夕庵さん
★七色の光かすかに霜柱 さりさりと踏む朝の楽しみ
みっちっちさん
★霜柱も冷たい風と昇華して 雪の芸術樹氷を作る
夕庵さん
★星屑の煌めくごとく 雪まつり 芸術作に歓喜の札幌
みっちっちさん
★ピラミッドもクレオパトラも皆消えて 砂像愛しや泡沫の夢
夕庵さん
★夭逝のツタンカーメン はるかなる金のマスクにその美貌見ゆ
みっちっちさん
★マスクにも有効期限のあると聞く インフルエンザの猛威怖ろし
夕庵さん
★恐ろしや 共に卓球せし友がインフルエンザに罹患せしとは
みっちっちさん
☆寒江をはるかに越え来し旅ごころ 車窓にもたれ荒野を眺む
みっちっちさん
★冬鳥は 遙かな旅の終着を この湖と決めて安らぐ
夕庵さん
「咲き初める 蝋梅の花」
☆流星の落ちゆく先は はるかなる 空と海との境界線か
みっちっちさん
★満月の夜に現れし流星群 不確かなれどきっとふたご座
夕庵さん
★流星よ 明日は晴れるや 海行きのバスに飛び乗り気まぐれの旅
みっちっちさん
★気まぐれの旅は羨しや いつの日かと思(も)いつつ過ぎてパンフ見るのみ
夕庵さん
★海原を眺め夜長の旅の宿 パンフにもなき寂れし湯宿
みっちっちさん
★長年の無沙汰を詫びる旅に出む きっと泣くだろ互いの姿に
夕庵さん
★初恋を語り合ひたる友垣よ 無沙汰なれどもなほ胸の奥
みっちっちさん
★あわあわの初恋なれど声聞くは 年の初めの定期便なり
夕庵さん
★眩しげに笑む君見つめ 初恋と 分からぬままの十歳の夏
みっちっちさん
★思い出のあれはきっと初恋と レモンのなかのはがゆいわたし
夕庵さん
★レモン水飲み干す君の喉仏 命見つむるごとき初恋
みっちっちさん
★胸にある言葉もついに口にせず 飲み下したりポカリスエット
夕庵さん
★告白もせぬまま過ぎし初恋は 甘くて苦きレモンスカッシュ
みっちっちさん
★恋占い(こいうら)を貴船の神に託さむと
雪の階(きざはし)黙(もだ)してのぼる
夕庵さん
★夕映への八坂神社へ君とゆく ハートの絵馬に祈りを込めて
みっちっちさん
★絵馬に書く「合格祈願」の受験生 見交わすふたりの春はすぐそこ
夕庵さん
★絵馬に書く「能登復興」のボランティア 瓦礫の地にもちさき芽吹きが
みっちっちさん
★能登の地も成人式は敢行し 晴れ着の顔にひとときの笑み
夕庵さん
★ふるさとに初恋ありき 成人の日の晴れ晴れとなほしみじみと
みっちっちさん
★おのこらの金髪数多集まりて 成人式の今様を見る
夕庵さん
☆夕映えに燃ゆる姿も さらしつつ 散るに間のある 冬もみじ揺れ
ポエット・M
★秋実り鳥もつつかぬ渋柿の 重力に負け落つる運命
西BOOさん
★熟れてなお鳥のついばみ無き柿よ 孤高たもちて落暉に染まる
ポエット・M
☆コスモスの すがれる花に 舞う胡蝶 亡びに向かう命愛しく
ポエット・M
★枯れ花に命を託す小さき蝶 亡びの時も風のまにまに
夕庵さん
★枯れ花も命養う宝庫かも 蝶に見えるや豊穣の野と
ポエット・M
★村おこし休耕田にひまわりを過疎の明日はきっと明るい
夕庵さん
★村の明日 思う心にひまわりは 答えて咲くや光もまとい
ポエット・M
★ひまわりの種は好物リスの群れ 摩周湖ブルーに人気を添えて
夕庵さん
★ひまわりの群れ咲くかなた摩周湖よ 霧の晴れ間に冴える藍色
ポエット・M
★摩周湖はいつも霧に閉ざされて あなたの心の読めない旅は
夕庵さん
★君ともに「摩周ブルー」に魅せられて 澄みゆく水に想いものせて
ポエット・M
★魂も吸い込まれそうな摩周湖に 浄化され発つ身を軽くして
夕庵さん
★摩周湖の水底深く眠りたし 畔に祈る君を見つめて
ポエット・M
★祈るしか出来ぬこととは悔しくも 想いは深し摩周湖深し
夕庵さん
★摩周湖の深き底にも届きたる 君の想いと 厚き心は
ポエット・M
★身を律す切なき心摩周湖に 捨て見返れば漣の立つ
夕庵さん
★切なくも想い振り捨て摩周湖のさざ波見つめ旅を終えたる
ポエット・M
★旅終えてなお生きなむと新生の 一歩踏み出す朝日にむかい
夕庵さん
★決然と新たな歩み刻みゆく 君の髪にも冬日煌めく
ポエット・M
★わが髪にシャンパングラスにも煌めきて 門出を推しぬ冬の光は
夕庵さん
★バブリーなシャンパンタワーも遥かなり 失なわれしは心に及び
ポエット・M
★シャンパンのグラスを合わす新年も 家なき人らの心によぎる
夕庵さん
★手も足も心も凍る街角に 家なき人らに炊き出しの湯気
ポエット・M
★新年の朝の雑煮の炊き出しに ほこほこ笑顔の故郷恋し
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き満る 山茶花」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆霜まとい なお咲かんとす水仙の 香り仄かに 秘むる矜持も ポエット・Mさん
★水仙の花が小鳥の口のよう 春はまだかと囁き聞こゆ 西BOO
よろしくお願い致します。
西BOOさんへの返歌です。
☆水仙の花が小鳥の口のよう 春はまだかと囁き聞こゆ 西BOOさん
★先駆けて春の兆しに水仙は 酷き季節に凛と咲きいる ポエット・M
よろしくお願いいたします。
☆水道の凍結防止に栓ゆるめ チョロチョロの音ね)を聞きつつ眠る 西BOOさん
★眠れない夜はラジオの深夜便 アナウンサーの「眠り薬」で
よろしくお願いいたします。
☆残雪に黄色極めて元旦草 家族のやうに固まり咲けり みっちっちさん
★雪の下春の兆しの福寿草 しあわせ連れてはやも待たれる 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆ふくふくと転がるごとく初雀 松が枝に二羽春待つやうに みっちっちさん
★降り積もる雪の北国音もなく 鳥は何処に羽根休めいむ 夕庵
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️雪の下 春の兆しの福寿草 しあわせ連れてはやも待たれる
夕庵さん
★日だまりに母の眺めし福寿草 春を待たずに逝きし母なり
⭐️降り積もる雪の北国 音もなく鳥は何処に羽根休めいむ
夕庵さん
★寒空のいづこや 鳥やけものたち その身丸めて眠りゐる冬
よろしくお願いいたします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆眠れない夜はラジオの深夜便 アナウンサーの「眠り薬」で 夕庵さん
★テレビよりラジオの方が楽しみで 我が青春のヤングタウンや 西BOO
よろしくお願い致します。
☆日だまりに母の眺めし福寿草 春を待たずに逝きし母なり みっちっちさん
★しあわせ度の基準は何かと考える 寄る年波に亡母偲ぶ夜は 夕庵
☆寒空のいづこや 鳥やけものたち その身丸めて眠りゐる冬 みっちっちさん
★動物も子供と共に眠るのに 遺影を胸の地震(ない)の長きを 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆テレビよりラジオの方が楽しみで 我が青春のヤングタウンや 西BOOさん
★気がつけば友達みたいなラジオなり 息の長きを鶴瓶とさんま 夕庵
よろしくお願いいたします。