第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その160 ネット歌会)
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める 山茶花」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆小春日に庭出で山を眺むれば 赤と黄色の折り重なれり
西BOOさん
★紅葉もようやく整いいざ行かむ パッチワークの山の賑わい
夕庵さん
★温暖で本当に紅葉するのかと 遅れはしたが紅(あか)鮮やかに
西BOOさん
★寒風に吹かれて楓は葉先より 枯れて短い秋はゆくらむ
夕庵さん
☆山茶花の垣 家々に長寿村 優しき時間ゆるり過ぎゆく
みっちっちさん
★小春日の庭に爺さま等 相寄りて 蜜柑の出来をこもごも話す
夕庵さん
★小春日の庭に仔猫のはしゃげれば 母猫は目をつむりのんびり
みっちっちさん
★小春日は野良猫(ノラ)も出てきてひなたぼこ 人恋しさに近づいてくる
夕庵さん
★野良猫も冬の寒さは辛かろう 小春日の庭ぐんと背伸ばし
みっちっちさん
★保護猫の数奇な運命(さだめ)も金の目も 優しくなりて人に寄り添う
夕庵さん
★保護させし子猫も人の優しさに触れてますます可愛さを増す
みっちっちさん
★野良猫の逞しきかな顔相も 立派な髭も野生のままに
夕庵さん
☆駅前を過ぎて山茶花匂ふ垣 暮るる家路に色を散らして
みっちっちさん
★頬よせばほんのりやさし香りあり 白いさざんか木陰に咲きぬ
夕庵さん
★みどりごに頬よせばふと乳の香は 甘く優しきさざんかに似て
みっちっちさん
★みどりごよ 澄みし瞳はいつまでも 濁りなきもの見るためだけに
夕庵さん
★みどりごのはじめの一歩 母へ手を 伸ばしつしかと次の一歩へ
みっちっちさん
★忘れ得ぬ吾子の大地を踏みしめし 初めの一歩はみどりの芝生
夕庵さん
★吾子想ふ心忍べば 亡き母の吾への優しさ今にしてなほ
みっちっちさん
★血縁は情脈々とた絶ゆるなく 親から子へと流れゆくなり
夕庵さん
★いにしへの物語にも脈々と親子の情は心打つもの
みっちっちさん
「咲き継ぐ 皇帝ダリア」
☆これやこの湯気の向こうに蕎麦ゆがく老舗の主の寡黙こそよし
夕庵さん
★懐かしき京の隠れ家 ジャズ喫茶 寡黙な主のリズム取る癖
みっちっちさん
【詞書】テトは娘宅の子犬です
★テト膝にゆったり過ごすマンションの 陽の射す部屋は隠れ家なりし
夕庵さん
★夕暮れの寺の鐘の音渡りても 帰りたくなき隠れ家の悦
みっちっちさん
★隠れ家に籠もり終日(ひすがら)風の音
聞きつつ短歌(うた)詠む 夢捨てきれず
夕庵さん
★短歌詠む楽しさ覚へ夜もすがら 籠る吾のみの心の隠れ家
みっちっちさん
★短歌(うた)詠むは文字に託して推敲を 重ね楽しみ一首とならむ
夕庵さん
★歌詠むは助詞のひとつにあれやこれ 一首にせむと楽しむ夜長
みっちっちさん
★難しき文法古語は 解らねど 紙と鉛筆 あれば充分
夕庵さん
☆命もつものの哀しさ愛しさよ 散る山茶花のかがよう紅(くれない)
ポエット・M
★惜しむべく山茶花のはな散る夕べ 初冬の風に身を震わせながら
夕庵さん
★山茶花の風に揺れつつ散る夕べ 命のきわの かくも静かに
ポエット・M
★散りてなお花の在り処の確かさよ 苔むす上の山茶花の白
夕庵さん
★山茶花の白き花びら散り敷きて 苔むす庭に 白雪のごと
ポエット・M
★ひと夜さに雪の妖精舞い降りて 白いべールを覆いてゆけり
夕庵さん
★妖精のべールに包まれ見る夢に 花野うめいる白き山茶花
ポエット・M
★打ち水の飛び石つたい茶室には 白い山茶花一輪の待つ
夕庵さん
★一輪の茶花に込めたる想いをも 知らず喫する 未熟な吾も
ポエット・M
★告げるべき言葉を花に託せども あわれひとひら卓にこぼれて
夕庵さん
★山茶花の散る花びらの音色をも 誘いてひびく茶筌の調べ
ポエット・M
★高山の 茶筌の里に延々と 伝統守る 竹の寒干し
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き盛る 黄菊」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆流れゐて流れなきごと いにしへの哀史沈めて冬の宇治川 みっちっちさん
★深い河越えてはならぬ掟なら 迷いつづけて一歩退く 夕庵
☆冬川の淡き小波に ひるがへる魚の背ひとつ きんと光りぬ みっちっちさん
★「煌」とう能登の寒ブリ二百万 セリの男の掛け声たかく 夕庵
よろしくお願いします。
☆紅葉の色付いたのもつかの間で 水面に浮かび川下りけり 西BOOさん
★楓散るこの山道をただひとり 錦の川と見やる冬の日 夕庵
よろしくお願いします。