良寛さんがお世話になっている庄屋さんがいました。そこの娘が嫁いでゆく際に主がいいます。
「良寛さま。嫁に行く娘に何かいい智慧をお授け下さいまし。」
「いつも大きな声で話すんですよ」
「へ、へえ、、、?」
「女が小声で話すことにろくなものはないからね」
この話は妹が結婚するときに話すはずだったのですが、なぜか旦那がお婿さん状態になってしまったのでした。結局、妹夫婦はうちの両親と暮らしており、今じゃ旦那が小声で話してます(^^;)
師僧の檀家さんに盲目の方がいます。お寺の門前でマッサージ治療院を開業しており、うちの住職もよく按摩してもらってます。その方がとにかくいつも大きな声でハキハキと話すんです。挨拶一つでノックアウトされちゃいます。パチパチ!
我々は表情とか身振りに頼りすぎて、声の大小や質をおろそかにしてしまっているかも知れません。
部屋もいつもチリ一つないんです。干してある洗濯物もシワ一つ無い。あの方達は「点字」という僅か1ミリの突起物を指先で読みとる毎日なので、とても几帳面なのだと聞いたことがあります。
本来ならいろいろ助けて差し上げねばならない立場なのに、いつも勇気づけられてます。見習わなきゃなー。
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