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PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



大雪の予報だったから、「今日は映画館も空いているはずだぞ、むっひっひのひー」という事で、都内での会議の帰りに映画を観てきました。パチパチ!
ヒューマントラストシネマ有楽町で『二郎は鮨の夢を見る』。恐らく一生縁がないであろう、三ツ星レストランの『すきやばし 次郎』の主、小野二郎氏のドキュメンタリーです。ミシュランで、メニューも無くカードも使えず、トイレも店内に無い、たった10席の店が5年連続で三ツ星を取ること自体が前代未聞なのに、小野二郎氏(現87歳)は最年長三ツ星シェフとしてギネスにも載っているそうです。


以下ネタバレあり~





















料理評論家の山本益博氏が優れた料理人の条件として、第一に清潔感をあげていますが、なるほど、あんな小奇麗なおじいちゃま見たことありません。極度の潔癖症で、恐らく一般の会社などでは通用しないだろうとの話でした。
映画自体は、「あ、ここはいらないなー」という部分もありましたが、全体を通して、日本の寿司文化を知るという点と、職人や師弟関係というもの、勤勉な日本人というものを知る点で、ぜひ中高生に観てもらいたいと思いました。店に入門して、まずはタオルのおしぼりを絞らされるだけ。魚にようやく触らせてもらってから卵を焼かせてもらえるまでに10年。卵を焼かせてもらっても、お客に出せるまでに半年。「よし、と言われて涙が出るほどうれしかった」というお弟子さん。
「その日から僕は、“職人さん”と呼んでもらえるようになったんです」
くー、泣かせます。

作品中でお客さんが「(見事な仕事ぶりに)見惚れます」みたいなことをいうのですが、長男の禎一(よしかず)さんが「(オヤジはあなたのことを)もっと見てますよ」と返すシーンがあります。次郎の寿司はおまかせしかないので、全員に同じ種類を同じ数、出すために、微妙に大きさを変えているそうです。男性も女性も大食いの人も少食の人も、満足するように。そして左利きの人にはちょっと左側に寿司を置く、というようなきめ細やかなことをさりげなく行っているのです。いつも参列者に背中ばかり見せている僧侶として、大いに反省させられました。
そして、仲買人さんや、弟子を信頼し、「自分のところに来るまでに95%仕事は終わっているんですけどね」という、極めた人が必ず口にする「周囲の力」がやはり出てきました。映画としては、クラシックをBGMにした、マグロのセリのシーンがおもろかった。


僕りんは聖職者なので寿司を食べませんが




いやあ、どの寿司も(賄いさえも)、宝石のように輝いて、旨そうだった…(^^;)

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