宗教とreligion

先日の『牧師と僧侶の宗教クロストーク』参加者の一部の方々から感想をいただきました。パチパチ！
その中で気になったものがあるので、ちょっと補足させていただきます。

あの日、「欧米の宗教学者の中には『仏教は宗教じゃない』と言う人がいる」とお話したのですが、それは
「欧米の宗教学者の中には『Buddhismはreligionじゃない』と言う人がいる」ということです。

そもそも、GODを神と訳したり、religionを宗教と訳しているのが誤解の元だと思っています。
religionの語源は、「re：再び、+　ligion：結ぶ、繋ぐの意味のラテン語」、と言われ、原罪により神の国を追放された人類が、再び、神と繋がるためのモノです（諸説あります）。ヨーガの語源と似てます。一方、宗教は、「宗となる教え」ですので、我々の生活の規範となるものであり、我々がエゴイズムを超越し、自身を律することにより、カミや仏（佛：人にあらず→人を超えたもの）になるためのモノです。ですので、日本の「カミ」とGODやアッラー、ヤハウェが全然違うように、違うモノだと私は認識しています。

ですので、「仏教は宗教であり、religionではない」ということをお伝えしたかったのですが、、、ちょっと時間が無く、そこまでは話せませんでした。

現在、如何にして、仏教を分かりやすく、、、ということに、私を含め、多くの僧侶が心を砕いておりますが、逆に、大学院のインド哲学科のように、バリバリの哲学として唯識だとか空なんかについて学ぶ会を開いたら、興味を持たれる方がいるんじゃないか？と思いました。ガッチガチでゾックゾクする会です（＾＾）

まずは、来年依頼されている、流山近隣の事業主に向けた研修会で、提案させていただきます。