PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



来週からちょっと忙しくなるし、土日は混むし、、、、ということで、えいやっ!と『神は見返りを求める』観てきました。パチパチ!
初日の初回に行くって、私的にはスターウォーズかよっ!というくらいの気合の入りようです(^^;)





『ヒメアノ~ル』、『愛しのアイリーン』、『BLUE』、『空白』、、、、と、これまで観た𠮷田恵輔監督の作品は、どれも大好きなのですが、今回も、、、、、傑作でした。
しばらくうなされそうです、、、、、。





以下、ネタバレあり。反転させて読んでください。









登場人物のすべてが好きになれないという、何ともエグイ内容です。でも、、、、、人間ってそうだよねって。いいところもあれば悪いところもあり、好きなところもあれば嫌いなところもある。きっと観た人は「俺もこういうとこある、、、、」と胸が痛むことでしょう。


ダサくて生活感あふれる、Yuri-chanこと岸井ゆきのがとってもピュアでかわいいのですが、売れっ子になるにしたがってどんどん下衆な女になっていく。後半になると、いちいち口を捻じ曲げて嫌なセリフをいうんですが、ああ、こういう人いそうだなーと。彼女には彼女の正義があるんだねって。
では、ムロツヨシ演じる田母神に感情移入できるかというと、それは無くて「怖いよっ!そんなことしても、ますます落ちていくだけだよ!」と言わずにはおれません。
とはいえ、自分が思いを寄せている人が異性に裸をキャッキャ言って見せているのを、壁の外で聴かされるって、耐えられないな、、、、


ちょっと話題がそれますが、例えばだけど、売れないお笑い芸人が売れたい、売れっ子になりたい、、、、と思って、がんばって売れっ子になったとします。でもなったらなったで、怪しげな奴が寄って来る、プライベートは無くなる、親友が親友では無くなってしまう、、、、という風に、人並みの幸せは手放すことになります。あげくに売れなくなったら、落ち目だと言われるので、脅迫されているかのように常に走り続けねばならず、、、、、
人は条件では幸せになれないんですよね。



さて、物語はクライマックスに向かい、流山在住の自称高僧による読経の甲斐あって(ウソ)、Yuri-chanが川合優里に戻ったかに見えます。
サイン会で「Yuri-chanみたいになりたい」と言われ、それなりに大変なんだよと、つい本音を語るシーンがありますが、あそこなんかも「将来なりたい職業はYouTuber!」と言っている小学生に見せてやりたいです。もっとも、「人を楽しませるって素敵なことじゃないですか」とファンに返され、サイン会場に現れた田母神と握手し、「あんた嫌い」と言い合って、ああ、なんとなく良かったな、、、、となります。しかし、それでは映画になりません。


、、、、、、ここから先は、ぜひ映画館で観ていただきたいです。


最後、ちょっぴり泣けました。そういう映画では無いんですが。
人間って、ホンの一言で相手を大っ嫌いになる。だけど、ホンの一言で、すべてを赦せる、あたたかい気持ちになれる。


なお、ラブコメに寄せていると思わせておいて、やはり𠮷田恵輔監督。ショッキングなシーンもあるので、気をつけてください。


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