昨夜のニコニコ超会議2020「超テクノ法要」に合わせた、円東寺リモート法要に視聴随喜くださった皆様、夜遅くまでお疲れ様でした。パチパチ!
ボランティアスタッフのKさんに動画配信は全てお任せしておりました。
さて、テクノ法要2部では、各地とネットで繋がり一緒にお経を唱えようということで、般若心経と阿弥陀経をおつとめしたのですが、
私の
「阿弥陀経って、振り仮名が振っていないと読めない、、、」
というつぶやきに、物議が醸されました。
「なんで坊さんなのにお経が読めないの?」
「お経なんて単に音読みすればいいんじゃないの?」
「うしろのバルーンの意味は?」
私は真言宗の僧侶なので、スキルに難ありなので、基本的に真言宗のお経しか読めません。無量寿経とか阿弥陀経とか(いずれも浄土系のお経)唱えたことはありますが、いきなり読めと言われても分からないのです。ちなみにお経は、サンスクリット語あるいはパーリ語(共にインド)、中国語、日本語と3種類あり、さらに宗派ごとに独自の節が付いていたりもするので、宗派を超えて合わせるのって、なかなか難しいのです。
般若心経でさえ、昨夜の薬師寺寛邦さんは臨済宗なので、やはり我々とはほんの少しだけ違います。※臨済宗や曹洞宗は摩訶般若、、、と始まりますが、真言宗は仏説摩訶般若、、、ですし、臨済宗はタイトルの最後で「、、、しんぎょーおおー」と独特の節回しをするんです(これはタイで覚えた(^^;)
あと、音読みの話ですが、普通お経は呉音で唱えますが、真言宗ヘビーユースは漢音なので、これまたうまくいかないのです。呉音、漢音ってなんじゃ?と思われるかも知れませんが、漢字の音読みは呉音、漢音、唐音とあり、例えば「行」という字は、呉音だとギョウ(例:修行)、漢音だとコウ(例:銀行)、唐音だとアン(例:行灯)となります。
お経の初めによく出てくる「おいらは(お釈迦さまから)こう聞いたよ~」という意味の「如是我聞」という言葉も、呉音だと「ニョーゼーガーモン」ですが、我々真言宗だと「ジョーシーガーブン」となるのです。
つらつらと言い訳を書きましたが、バルーン膨らましている時間があれば、阿弥陀経をちゃんと事前に練習しとけよって話ですね(^^;)
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