バンコク アユタヤ・草原の涅槃仏 ５

お釈迦様がすべての教えを説き終えて入滅されるお姿を涅槃仏といいます。穏やかに笑みを浮かべているお顔ですが、目は閉じられています。最後の教えを説かれている時目は開けられていて、説き終わった時目は閉じられると知りました。

バンコク アユタヤ・草原の涅槃仏 ４

１７６７年、栄華を誇っていたアユタヤ王朝がビルマ（現ミャンマー）との戦いに敗れた話は、アユタヤの各遺跡に行くたびに聞かされます。宗教が絡んだ戦いでは当事者でなければわからない執念を持って徹底的に敵を叩き潰すのだと思い知らされます。

バンコク アユタヤ・草原の涅槃仏 ３

穏やかなお顔を見て安心して暮らせると思ったのかどうかわかりませんが、お釈迦様の大きな耳のところに小鳥が巣をかけ、通っていました。

バンコク アユタヤ・草原の涅槃仏 ２

気温３０℃は優に超えていると思われる灼熱の野に、全長２９ｍの巨体を見るのは異様な感じがしますが、１９５６年に復元されて以来タイの人々の篤い信仰の対象となっています。

バンコク アユタヤ・草原の涅槃仏

真っ赤に咲くハーンノックユーン（愛称；火炎樹）の向こうに穏やかに休まれるお釈迦様が見えました。今は日を遮る大伽藍もない草原にゆったりと横たわっています。