中山道が急に右に折れ曲がり木曽川に向かって下る角に休憩所があります。隣に高札所があり、休憩所の建物の裏は急な崖になっていて旅人はここを通るしかありません。厳しい検問があり、特に女性の旅人は10日ほど留め置かれたそうです。
上の段と呼ばれるこの地区は、昭和2年5月の木曽の大火で焼け残り、古い家並みが残っています。江戸時代から途切れることなく流れ落ちる水場が町の風景に溶け込んでいます。子供の頃は何も気にすることなく通っていた通りです。
一夜明けて、雨が降るとの予報なので、早めに帰宅する予定を立て、木曽町上の段一か所だけ寄って帰ることにしました。子供の頃城山から川に下り、坂を上ってこの福島宿の町並みを歩いて幼稚園に通いました。(5月1日撮影)