1978(昭和53)年、大水が出て破損、老朽化もあり村は廃橋の決議をしましたが、撤去費用が無く通行止めのまま放置されました。1993(平成5)年ふるさと創生事業の一環として復元され、現在は読み書き発電所施設の一部として国の重要文化財に指定されています。
桃介橋。1922(大正11)年完成の全長約250mの木造吊り橋です。読書発電所の建設資材の運搬路として造られました。発電所建設の下見に来る時桃介は近くに建設した別荘に滞在しました。この時桃介の傍らには必ず川上貞奴が寄り添っていたそうです。
ドイツ・ミュンヘンから持ってきた3本の花桃の苗が、どこに植えられたのか定かではありません。花桃の花はすでに散り、花がらを付けた木が桃介橋のたもとに立っているのみでした。近くにある福沢桃介記念館は、流域の発電所建設の時建てた桃介の別荘を改修したものです。
花桃の花を日本に持ってきた人として、福沢桃介の名前が出てきました。「木曽川を離れて福沢氏無く、福沢氏を離れて木曽川の開発なし」と言われたくらい郷土の川に関係ある人です。南木曽町の三留野大橋を渡ったところに桃介ゆかりの天白公園があります。(4月30日撮影)