長さ19.73mの機関車の機関車の総重量は125トン。蒸気を吹き、煙を吐き出して長い列車をけん引する機関車の重量を支えるのは何枚も重ねられた板バネです。ゴトンゴトンと数えきれないレールの継ぎ目の衝撃を吸収していました。
昭和17年に造られ同48年まで31年間、走行距離1,813,328.6Kmを走り切りました。現役時代ほぼ毎日このタイプの機関車にお世話になりました。木曽路は特に勾配が急なところが多いのですが、この堂々とした機関車が列車をけん引し続けました。
JR木曽福島駅の無料駐車場に隣接して、D51型蒸気機関車が展示されています。機関室に乗り込むことができないのが残念ですが、誰でも自由に柵の中に入ってぐるりと一回りし、間近に本物の「デゴイチ」全体を見ることができます。