別の場所にあったヒノキの葉の裏側には白く「Y」が読めます。ここは岐阜県ですので「だったらどうなの?」となりそうですが、木曽谷の人としては無視できません。近くの案内所の女性に指摘したところキョトンとしていました。
木曾谷の人は五木の区別ができます。アスナロ、ネズコ、コウヤマキそしてサワラは説名板通りでした。ところがヒノキと書いた板の所の木はサワラでした。葉の裏の模様が「Y」になっていません。学校のテストでしたら✖です。
覚え方は頭文字の「あ・さ・ひ・ね・こ」です。あすなろ、さわら、ひのき、ねずこ、こうやまき。こうやまき以外はヒノキ科です。ひのきとさわらは樹を見ただけでは区別がつきません。葉の裏の模様を見て初めて判別できます。
馬籠脇本陣資料館前の「木曽の五木」です。江戸時代尾張藩の重要財源で「木一本に首一つ」と言われるくらい厳しく管理されていました。近代になっても林業で生計を立てる人が多く、五木の名前と見分け方は子供への必須授業です。