教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

自然科学・社会科学・人文科学

2006年12月17日 22時34分53秒 | Weblog
 今日も昼起き。運動もなし。最近は日が暮れるのが早いので、15時ごろにはかすかに薄暗くなってきて、17時にはもう日が暮れていく。昼起きすると、もう一日が終わってしまったような気がして、損した気がする。だから早く起きたいのだけど… くやしいかな今日も昨日に続いて起床大失敗。
 ともかく登校して、課題にとりかかる。今日は、石田雄『日本の社会科学』(東京大学出版会、1984年)を読みながら、論文を書く。ただ、石田著をどうまとめるか考えるのに一苦労。自然科学の方は、各専門分野をとりまとめて「自然科学」と称し、全体的な制度化を論じることにまったく苦労は感じませんでした。先行研究において、すでに「科学の制度化」としてとりまとめて論じてくれているからかもしれません。さらにいえば、自然科学は自然科学としてかっちり制度化され、一応一つの社会制度として機能している、ということかもしれません。一方、社会科学については、そもそも何が社会科学なのかすら曖昧で、その上に「人文科学」という概念と対応させるとさらに曖昧になってしまう。教育学なんかはどちらもありうるいい例です。
 石田著は、基本的には国家学から法学・社会学・政治学・経済学などに派生していく様を描いています。それはそれでいいのですが、一方で「社会科学の歴史」と謳っているわりに、とりこぼしている学問がたくさんあるのです。結局、自然科学以外の学問は、それぞれ個別に論じるしかないのかなぁとも思います。でも、まがりなりにも諸学を総合的に論じている石田著を、まったく使わないわけにもいかないので、苦労してるわけです。
 う~ん、とにかく書いてみるか…(笑)。
コメント
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